「引け」は工業材料の変形について説明しているこの項目へ転送されています。証券取引における「引け」については「業界用語#証券」をご覧ください。 ヒケ(ひけ、Sink Marks)とは、工業製品において材料が起こす成形収縮によって生じるへこみ、窪みである。射出成形(インジェクション)などの金型を用いて作られた合成樹脂製品に顕著に見られる現象である。 射出成形では、溶解したプラスチックを金型内に射出して製品を形作るが、樹脂の種類によって程度差は有るものの、冷えて取り出された製品は溶けた樹脂の状態と較べて多かれ少なかれ収縮する。そのため出来上がった製品は金型の内面そのままの形状とはならず、へこんだりする。この収縮による不良をヒケと呼ぶ。 この収縮は当然ながら射出された材料の量に比例するので、製品に厚みの有るものほどヒケを生じやすい。例えば、表面は平面でも裏面に凹凸が有る形状では、裏面が凸の部分が収