2月5日の一般教書演説で、アメリカのドナルド・トランプ大統領がその真骨頂を見せてくれた。「アメリカには社会主義が来ている。われわれはその社会主義と戦わなければならない」と、ブチ上げた一方で「家族有給休暇制度の導入」、(少なくとも表向きは)「病気を抱える人の健康保険のサポート」など、自分自身の社会主義政策は擁護したのだ。 まだ手の内を明かしたくないので、2020年の大統領選のための「中間層以下への減税」は触れなかった。まあ、どれもこれも財政を肥大化させる話である。個人的にトランプ大統領で好きなところは矛盾を隠さないことだ。彼らは結果的にアメリカが抱える問題を露骨にしてくれる。これはバラク・オバマ大統領にはできなかった。 FEDはいざとなれば「第4次量的緩和」も視野に さて、アメリカの株式市場では、1月の終わり方はその年の終わり方を示唆するという考え方がある(確率は70%)。ただ昨年も1月は上