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ブックマーク / gridgraphic.hatenablog.com (10)

  • 専門学校に行くだけがプロになる道ではないということ - デザインの余白

    先日ある方とお話をしていて、とても共感したことがあるので少し整理しておきます。 僕は10年以上前にあるデザイン系専門学校の講師をしていたことがります。最初は僕のデザイナーとしての経験や知識を学生に伝えるということに緊張しながらも、若い学生に「教える」ということで新しい発見がたくさんあり、実は「教わる」ことの方が多かったように思います。講師をしていた3年間は、今思えばとても貴重な経験でした。ただずっと講師をしながら引っかかっていたことがあったのと、独立間もないデザイン事務所の仕事が忙しくなってきたので、結果的に講師をやめることになりました。講師をしている間に出会った(担当した)生徒は、述べ300人くらいだったと思います。その生徒たちのうち、デザイナーとして業界に残り、いまだに連絡を取り合りあう教え子も数人います。皆、いまではデザイナーとして立派に仕事をこなプロに成長していて、とても頼もしい限

    専門学校に行くだけがプロになる道ではないということ - デザインの余白
  • フリーランスで食っていくということについて - デザインの余白

    今年に入ってから暖かい日が続き、ゆったりとした気分で居たのですが、1月も終わりに近づき、仕事もゆったりし過ぎていていることに気づいて少し焦っているフリーランスのデザイナーです。 ということで、Facebookでシェアされてた記事を読んで今まで考えてもみなかったことを少し考えてみました。その記事というのはこちら ↓ biz.moneyforward.com 「10年経ってもフリーランスとしてべていける人の6つの特徴」ということで、タイトルからして気になってしまいます。記事を読んでなるほどと思うところもあったし、僕の場合は違うなぁと言うところもありました。何がどうなのかはリンク先でブログを読んでみてくださいね。 僕はフリーランスになって17年目になります。改めて年数を文字にすると結構長い気がします。会社に勤めて給料やボーナスをいただいていた期間(10年)よりもフリーランスの方が長くなってしま

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  • たくさんの人が幸せになるようなデザイン 〜ただパクるだけでは何も解決しない〜 - デザインの余白

    東京オリンピックのエンブレム問題以降、なんだかモヤモヤする事が多い今日此の頃です。 僕も四半世紀以上プロのグラフィックデザイナーとして仕事をしてきているので、佐野氏の件については色々と考えることがありましたし、各方面から「あれはどうなの?」とよく聞かれもしました。 東京五輪のエンブレム(なぜシンボルマークや大会ロゴマークなどと呼ばずに「エンブレム」なのかも気になって仕方ないことのひとつですが...)については、関係者の方々とお会いしたこともないし、状況など分からないので個別には何も言わないことにします。でもなんだかデザイナーやデザインに対する世間の風当たりみたいなものが、少し変わってきたようには感じます。まぁ、元から優れた無名のデザイナーはたくさんいましたし、ちゃんとした仕事をやっているデザイナーがほとんどだと思います。ただ、いい加減なことをしていると言われても仕方ないような、そんな仕事

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  • モノのチカラ - デザインの余白

    トップの写真、きれいでしょ? これが何か分かりますか? 「手綱形」と呼ばれる代表的な煙管(きせる)です。 ぐるぐると巻かれたような螺旋状のシルエットで、煙が美しく出るように内部も設計された純銀製の煙管だそうです。もちろん一点ものの手作りです。 この煙管は、天保九年(1838年)創業の錫師、銀と錫の専門店「清課堂」さんにパンフレット制作を依頼された際に撮影したもの中のひとつです。作品ではなく、敢えて商品と呼びます。清課堂さんの作られるものは飾りや鑑賞用のものではなく、実際に使うことができるものだからです。しかし、作品と言っても良い美しさがあります。 お店の紹介や煙管の専門的なことは、清課堂さんのホームページをご覧頂きたいのですが、今日は撮影するモノとデザインについて少しお話します。 撮影での想定内と想定外、サムネイルの意味 カタログやホームページなどをデザインするときは、やはりビジュアルが良

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  • 感じると言うことが大切なんだなぁ - デザインの余白

    デザイナーとしてお金を稼ぐようになって約30年。 もう嫌って言うほど色んなデザインをして、その度に死ぬほど悩んできたのに、未だにデザインが好きです。それがなんでかは、考えたことがありませんw さて、昨日久しぶりにファッションの撮影に立ち会いました。 ディレクションしたという程ではありません。たまたま、いつも組んでいるカメラマンがオーディション風景をFacebookに投稿したのを見て、そこに写っているひとりの女性に目が止まったのが始まりです。 そこには僕が20代前半の駆け出しの、まだ独りでプレゼンテーションもさせてもらえず、原稿や版下を代理店に届けたり、図書館に行って必要な資料を調べたりする雑用・下積みから少し抜けだした頃、眩しい存在だった方が写っていました。 おーーーーーーーーーーーーーーっ!懐かしい。。 お元気そうだぁ。 ということで直ぐにコメントしました。 すると、ちょうどグラフィック

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  • 正しいデザインの頼み方 - デザインの余白

    「どんなデザインに関する依頼でもしっかりと良い仕事をするのがプロ。」 僕は少し違うと思っています。 そして、仕事を依頼する者とそれを受ける者の間にある「相性」のようなことが実はとても大切だと思っています。今日はデザイナーとはどんなもので、その相性みたいなこととはどういうものかについて少しお話してみます。 デザイナーにも好き嫌いはある グラフィック・デザイナーにも、やはり得意な分野と不得意な分野があります。ロゴタイプやシンボルマークなどのCI・VI、ブランディングからTVCMを始めとする広告、パッケージ、編集もの、名刺やDMの小型グラフィック、ポスターやフライヤー、店舗のコーディネートからメニュー、またWEBサイト、イベントの企画などなど... グラフィック・デザイナーが携わる領域は広くて大きいのです。 ライターがスポーツ専門だったり、医療関連専門、飲関連専門というように、それぞれ得意分野

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  • DANGAN de PARIS アートなパリ 5日間弾丸の旅 - デザインの余白

    2014年もあと3日。 来年にまたがる仕事や来年早々に提案しなければならない案件などはあるものの、一応今年の業務に区切りをつけました。 今年もたくさんの方々にお世話になりました。 ありがとうございます 来年もよろしくお願いいたします。 弾丸パリ旅行 ということで、今年密かに仕事の隙をついて行ってきたパリについて少し。。 海外はイタリアとドイツがほとんどで、実は今回が「初めてのパリ」。 トランジットでシャルル・ド・ゴール空港に降り立つことはあっても、パリ市内を歩くのは初めてでした。 聞いていたスリに遭うこともなく、特に不便もトラブルもなく快適な旅で、夜は歩かない方が良いと聞いていたエリアでも、夜中に関わらず日とそれほど変わらずウロウロできました。昔からどの国に行っても道を聞かれたり、話しかけられるので、みな現地人と思っているのかも知れません。(完璧な東洋人の容姿なのですがw) 今回は初めて

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  • いざなわれた結果  〜京都国立博物館 平成知新館オープン記念展「京へのいざない」〜 - デザインの余白

    ずっと行きたくて仕方なかった展覧会に滑り込み。。 京都国立博物館 平成知新館オープン記念展「京へのいざない」 この展覧会はタイトルの通り、オープン記念特別展だけあって、内容が素晴らしいのです。そして第一期と第二期に分かれているのですが、第一期が10月13日(月・祝)=今度の連休までだったのです。。 おそらく人が多いと言うことで、じっとタイミングを見計らってたんですが、それが今日。狙い通り、「京へのいざない」が開催されている平成知新館は空いて、ゆっくり見ることができました(笑 ポスターやフライヤーにも書いてある通り 「ズラリ国宝、ずらり重文。」 です。。 教科書や百科事典で見たことのある作品が、もう目白押し。 「国宝 伝源頼朝像」と「国宝 伝平重盛像」は思ったよりも大きく迫力があったし、「重文 宝誌和尚立像」も間近で見るとグッとくるものがあります。 行ってよかった〜。 その他、僕の興味度の高

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  • デザインの神が降りてくる(アイデアが湧き出る)仕組み - デザインの余白

    アイデアが出なくて困ることってないですか? 僕はよ〜っくありますw そんな時は、その考えていることは一旦置いておいて、全く違うことをします。それも割りと気で。 散歩したり、を読んだり、ゲームをしたり、重症の時は旅行に行っちゃったりします。何をしてても、どこにいても、やっぱり頭の隅っこにはそのこと(仕事・デザイン)があります。自分では意識しなくても常に頭蓋骨の裏側に張り付いてるような感じ。 で、煮詰まった状態を極力忘れるつもりで、その時気になることや好きなことをします。できれば新しいことの方が僕の場合は良いことが多いです。他の人からは、遊んでるようにしか見えません。現実逃避してるようにしか見えません。 でも、これが大事なんですね。 アイデアが枯渇するということは、自分の知っていること=知識や経験などをフル稼働させても新しい何かが思い浮かばない状態。これは「アイデアが出ない」状態ではなくて

    デザインの神が降りてくる(アイデアが湧き出る)仕組み - デザインの余白
  • デザインのコツはパクること - デザインの余白

    すべては模倣から始まると言っても良いくらい。 真似たり、悪く言うとパクろうとするということは、そのオリジナルの価値が判るということで、その価値に気づかないよりもずっと良いことだと思います。 そして、模倣するなら徹底的にやる。中途半端はただのパクリでしかない。リスペクトした上で、なぜそうなっているのか、どこがそのモノを決定づけるポイントなのかを考える。 次に、想像する。 そのデザインの背景や理由、効果、それを見た人々のことを。それを使って喜ぶ人々のことを。 優れたオリジナルを模倣して、今ある目の前のデザインをしようとしても条件や状況が違うから同じものはできる訳がない。できないことが重要なのであって、そこで諦めず、パーフェクトな模倣を続けることで いつしか新しいオリジナルの方向が見えてくるのです。 デザインは、やっぱり愛と想像力なのです。 知的財産権とデザインの教科書 作者: 龍村全,渡邉知子

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