滋賀県甲賀市水口町の藤栄神社に伝わる十字形洋剣「水口レイピア」が、約400年前にヨーロッパ製のレイピア(細形洋剣)をモデルに国内で制作されていたことが分かった。水口歴史民俗資料館(同市)などが共同研究成果を3日の国際博物館会議(ICOM)京都大会で発表する。 国内に現存する唯一のレイピアで、アジアでもその存在は知られていない。関係者は「時の権力者が南蛮人から入手し、好奇心から複製を作らせたという東西文化交流の一つの在り方を示す希有な事例」としている。 十字形洋剣は、戦国武将加藤嘉明が豊臣秀吉から拝領したとの伝承がある。嘉明を水口藩主加藤氏の祖として祭る同神社が所蔵し、1987年に同資料館に寄託された。 共同研究は東京文化財研究所の小林公治氏ら国内外の専門家グループが6年前から実施。その結果、17世紀前半のレイピアを基に国内の技術を結集して制作された精巧な模造品とみられることなどが判明した。
人手不足が叫ばれるなか、大手企業がいま、「早期希望退職」という名のリストラで、45歳以上の人員整理に走っている。 「『あなたは残っても仕事がない』と言われた。それなりに貢献してきたと思っていたので、ショックで食事が喉を通らなかった」 NEC社員のAさん(48歳、SE)が胸中を打ち明ける。傷つけられたプライド、将来への不安……。上司の言葉はあまりにも残酷だった。会社人生半ばで突然、退職を迫られるサラリーマンの声が悲痛になるのは、無理もない。 希望退職とは名ばかりの、退職強要まがいの「面談」が精神的に追い討ちをかける。 「面談者の部長から、『今の部署に残りたいというのであれば、どのように貢献できるのか、示せ』と言われた。面談のたびに貢献策を提案したが、部長からは毎回駄目出しを食らった。結局、何を提案しても無駄な抵抗と感じた」(54歳、NEC経理) 「6回めの面談時に、『面談をやめてください』と
川幅の広い荒川の鉄橋をゴトンゴトンという走行音で電車が渡りきると、そこは埼玉県川口市だ。川口駅は京浜東北線で東京都北区である赤羽の次の駅だ。 この記事の写真を見る 埼玉県内でも和光市、新座市、所沢市など東京都と地続きの地域と比べると、川を渡ることでの越境感がある。現在大ヒット中の映画『翔んで埼玉』の作品中でも、東京と埼玉の間の“関所”が設けられているのは川口という設定だった。 ■林立するタワマン その川口の街を東京側から眺めると、タワーマンションが建ち並び、まるで絵に描いた未来都市のよう。浦和や大宮、そして近年タワーマンション街となっている武蔵浦和といった県内各地のどこをも凌駕する数だ。 比べるとすれば、神奈川県川崎市の武蔵小杉だろうか。武蔵小杉には現在11本のタワーマンションが建っているそうだが、ざっと眺めたところ、川口にはそれ以上の数がある。ここはいわゆる「埼玉都民」が多く住む東京のベ
[ロンドン 27日 ロイター] - 英国のメイ首相は27日、議会が3度目の採決で自身の欧州連合(EU)離脱協定案を可決すれば辞任する意向を表明した。 与党・保守党の議員会合で、協定案が最終的に可決されれば退任し、将来の対EU関係を巡る交渉で新しい指導者が次の段階を進めるよう円滑な交代を約束する考えを示した。 メイ氏は「党内議員らの空気を非常にはっきりとつかんだ」とし、「離脱交渉第2段階で新たなアプローチ、新たな指導者が求められていると認識しており、妨げるつもりはない」と言明した。 首相官邸が公表した要約によると、メイ氏は「わが国、わが党にとって正しいことを行うため、意図していた時期も早く辞任する用意がある」と述べた。 政府は29日、メイ氏の協定案を議会に再び上程する見込み。首相官邸は、協定案の議会通過を仮定した上で、後任候補が5月22日以降に選出される見通しを示した。 保守党内のEU離脱推
ネット通販大手のアマゾンジャパンは31日、出版社から書籍を直接購入し、販売する「買い切り」方式を年内にも試験的に始めると発表した。同社は同日の記者会見で、「書籍の返品率を下げるため」と説明し、本の価格設定についても検討する考えを示した。 同社によると、買い切る書籍について出版社と協議して決定。一定期間は出版社が設定した価格で販売するが、売れ残った場合は出版社と協議して値下げ販売などを検討するという。 本の流通は再販制度の下、出版社が価格を決めて取次店に卸し、取次店が書店に卸す方式が一般的になっている。書店は返品できる代わりに、出版社や取次店側からの条件を受け入れてきたが、高い返品率が問題となっていた。それだけに今回の同社の「買い切り」方式導入は、出版業界に大きな影響を与える可能性がある。 出版業界に詳しいフリーライターの永江朗さんは「出版社と書店との力関係が大きく変わるのではないか。電子書
ここ数年、耳にするようになった「オンラインサロン」。ざっくり言ってしまえば、会員制の有料ファンクラブである。ビジネス、政治経済、ファッションなどさまざまな専門領域について、その道のプロと出会い、やり取りすることができる。 代表的なのはホリエモンこと堀江貴文さんの「HIU(堀江貴文イノベーション大学校)」やキングコング西野亮廣さんの「西野亮廣エンタメ研究所」など。特に西野さんのオンラインサロンは会員数2万人を超え、国内最大規模を誇る。 基本的に有料かつクローズドな空間であり、そこで交わされる情報は原則、外部に持ち出すことはできないのがオンラインサロン。それゆえ、経歴が怪しい人物が混じっていたり、値段に見合った価値を提供できているのか疑問視せざるを得なかったりすることもしばしば。 人気ブロガーのイケダハヤトさんと、はあちゅうさんらが主催する「脱社畜サロン」もそのひとつ。一時は会員数3000人超
東京都立産業技術研究センターとアースアイズ、日本ユニシス、西武鉄道は2018年10月16日(火)、警備ロボットの日本初の実証実験を西武新宿駅(東京都新宿区)構内で11月に行うと発表しました。 【地図】幻に終わった「新宿駅」乗り入れ構想 名前は「Perseusbot(ペルセウスボット)」。自律移動型のAI監視カメラ搭載警備ロボットです。駅構内の安全性向上、駅係員の業務負担軽減を目指し、今回、実証実験が行われます。 期間は11月26日(月)から30日(金)までの各日10時から16時までです。なお、これに先駆けて準備期間として11月7日(水)から9日(金)までと19日(月)から22日(木)までもロボットが現地で稼働します。 実験内容は、ロボットが西武新宿駅の改札外コンコースを巡回し、踏破力や自律移動の安全性、不審者・不審物の検知精度の確認などを行うというもの。実証実験後は、検証結果を踏まえ202
富士フイルムは6日、白黒写真用のフィルムと印画紙の製造・販売を終了すると発表した。カラー用製品の製造・販売は今後も継続する。 同社は1934年1月に設立。同年2月から白黒用の印画紙など写真感光材料の製造・販売を開始し、カラー写真が普及する1970年代まで主力商品として同社を支えてきた。しかし、カラー写真の普及やデジタル化に伴い、最盛期だった65年ごろの1%程度まで出荷量が減っていた。同社では、コスト削減などを進めたものの、採算がとれず安定的な供給が困難となったことから、製造・販売を終えることにした。 製造は既に終了しており、フィルムは今年10月、印画紙は種類別に今年10月から2020年3月までの間に順次、出荷を終了する予定。 写真家の山田久美夫さんは「いつか、この日が来ると思っていた。白黒フィルムは同社の創業事業であり、たくさんの人に愛されてきた、ひとつの写真文化が、経済論理で消える。デジ
糖質制限ダイエットで目の敵にされているパスタが、同じ炭水化物でもライスやパンとは違う健康食品だということがわかった 糖質制限ダイエットが流行するなか、嬉しい研究結果が発表された。糖質の源として他の炭水化物と一緒に目の敵にされてきたパスタが、実際は食べても太らないどころか減量にもよいことが研究で明らかになった。 ダイエットは「お休み」が大事! 単なるカロリー制限よりも効果的な減量法とは カナダ・トロントのセント・マイケルズ病院の研究チームによれば、パスタがGI値の低い食品であることが重要だ。GI(グリセミック指数)とは、ある食品が血糖値をどれだけ急激に上昇させるかを測定するための数値。数値が低くゆっくり体内に吸収される食品は、脂肪を作るインシュリンが分泌も抑えられて太りにくいのだ。 これに対し、同じ炭水化物でも米や小麦を使ったパン、ジャガイモなどGI値が高い食品は身体への吸収が速く、血糖値が
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