【 歴史にその名を刻む革新の6輪マシン 】 F1史上初の6輪車として1975年9月22日に発表、センセーションを巻き起こしたのがタイレルP34です。前4輪、後2輪という特異なタイヤ配置は、空気抵抗の減少、ブレーキ性能の向上、そして操縦性の改善という3つを目標に設計。ただし、三角断面のフレームに取り付けられたサスペンション、信頼性の高いフォードV型8気筒エンジンなど、4本ある前輪以外は極めてオーソドックスな構成。実績のある、性質も良く理解されているメカニズムを採用することにより、スピーディーで確実な開発を可能としていました。発表後のテストにより様々な改良が加えられた実戦タイプは1976年5月2日、パトリック・デパイユのドライブによりスペインGPにデビュー。同年6月13日、第7戦のスウェーデンGPではジョディ・シェクターが優勝、デパイユも2位に入り、前4輪のアイデアが十分有効であることを証明し