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脱炭素への急激なシフトが一因となり物価上昇が進んでいる。二酸化炭素(CO2)排出量が少ない天然ガスは需要が伸び、過去最高値を記録。電力価格の上昇で非鉄金属の供給が鈍り、アルミニウムは一時13年ぶり高値を付けた。中長期的に非鉄は電気自動車(EV)などで需要が増え、この先も高止まりしそう。世界は温暖化防止と、脱炭素が引き起こす物価上昇「グリーンフレーション」の抑制という課題に直面している。欧州、石炭火力への投資減
川崎重工業は2025年にも大気中の二酸化炭素(CO2)を直接回収する装置を実用化する。回収後の貯蔵技術などと組み合わせ、大気中のCO2削減を狙う。同様の装置を開発するのは国内大手では初めてとみられ、発電所などの排ガス削減や排ガス中のCO2回収から一歩踏み込んだ温暖化対策となる可能性がある。地球温暖化の防止にむけ、排ガス削減や排ガスからのCO2回収といった取り組みが世界各地で進んでいる。ただ現状
ガソリン供給が滞り、在庫切れで営業を止めたロンドンのガソリンスタンド(10月2日) HENRY NICHOLLSーREUTERS <現在のエネルギー需給の逼迫を招いた原因は、再生エネルギーへの過剰投資とエネルギー地政学の軽視にあり> エネルギー危機が世界中に広がっている。燃料価格の高騰や供給の不足に加え、停電も頻発している。アメリカでも一部の州は電力の安定供給に四苦八苦している。 こんな危機は数十年ぶりだから、誰もが不意を突かれた。エネルギーの供給が不安定になれば経済だけでなく安全保障にも環境にも、さらには公衆衛生にも甚大な影響が及ぶことを、みんな忘れていた。 エネルギーはどんな商品にも使われており、全ての商品価格に影響を及ぼす。エネルギーなくして製造業は成り立たず、その価格と供給の安定は一国の経済的競争力を維持する上で死活的に重要だ。また電気代と燃料費は国民生活に必須な支出項目であり、そ
身近な樹木「スギ」を品種改良し、二酸化炭素(CO2)削減に利用する研究が進んでいる。森林総合研究所などはゲノム編集技術の「クリスパー・キャス9」でスギの性質を変えることに成功した。成長速度や幹の密度を高められれば、CO2削減につながる。2050年には成長が早くCO2の吸収・貯蓄量も多いスギが植林され、脱炭素の一役を担っている可能性がある。葉っぱの緑色のもととなる葉緑素がない「白いスギ」ができた
「気候変動は過去最大の『市場の失敗』である」。世界の温暖化対策を方向づけた2006年の「スターン報告」は、そんな厳しい言葉で始まる。実際、脱炭素で「カーボン・バブル」がはじければ、化石燃料など最大2000兆円もの「座礁資産」が発生しかねない。「市場の失敗」による潜在リスクは08年のリーマン危機を大きく超え、金融システムの次なる試練となる。英経済学者ニコラス・スターン氏は15年前、主要8カ国(G
2020年7月1日からレジ袋が有料化され、この1月で半年となります。経済産業省によるレジ袋有料化政策は、増え続けるプラスチックごみの社会課題化を受けて実施されました。 レジ袋有料化は、多くの人がその影響を直接受けるため、当事者意識を持つ人がたくさんいます。そのため政策の実施当初から、賛否両論(意味ある・ない)に分かれる状況が続いていました。それは今も変わりません。 では、その政策の効果はあったんでしょうか、なかったんでしょうか。実際にレジ袋をもらう人は減ったのでしょうか? 日本のレジ袋問題及びプラスチックごみ問題はこれからどうなっていくのか、どうしていけばいいんだろう? 具体的な数字を交えながら解説していきます。 筆者:安藤光展 Twitter: @Mitsunobu3 専門は、CSR/SDGs経営、サステナビリティ情報開示。著書は『創発型責任経営-新しいつながりの経営モデル』(日本経済新
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