保育園児・杉野隼三(しゅんぞう)ちゃん(当時4歳)ののどに割りばしが刺さり、死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた根本英樹医師(40)に対し東京高裁は20日、1審に続いて「無罪」の判断を示した。 隼三ちゃんの両親は「今回も隼三に裁判の結果を報告できない」と沈痛な表情を見せる一方、根本医師は「裁判所の判断に感謝したい」とのコメントを発表した。 この日、東京高裁の法廷に紺色のスーツ姿で出廷した根本医師は、阿部文洋裁判長が主文を言い渡すと、軽く一礼。1時間余りに及ぶ判決理由の読み上げの間は、うつむいたままだった。根本医師の弁護人は判決後、「痛々しい死に対して、深い哀悼の意を表したいと思います。長い苦しい時間だったが、今日の判決でその苦労も報われた思いです」とする根本医師のコメントを発表した。 隼三ちゃんの父正雄さん(57)と母文栄さん(51)は判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで、テーブル