夕張医療の本来あるべき姿が問われている。 そもそも夕張の病のメカニズムは何であったのか。 平成8年私が北海道大学病院総合診療部に赴任してから、何人か夕張在住の方を診察する機会をあった。めまいを訴えていくつもの病院で検査を受けるが、めまい原因不明の女性はご主人を炭鉱のガス事故で失ったトラウマを抱えていた。東京から故郷に戻ってタクシー運転手の職についたものの、仕事は少なく、アルコールで肝臓を痛めていた男性。眼科に入院したものの胸痛を訴えて紹介されてきた高齢女性は、息子の暴力を避けトイレにこもる日々を送っていた。胸痛は外傷であった。 夕張には社会が作り出した病が多いのではないか、そのような印象を深くした。対応には社会心理学的な病気を的確に診断でき、根気よく治療にあたる医療チームが求められると感じていた。 平成19年財政再建団体になった夕張市。市立病院も維持困難となり、指定管理者による公設民営の医
こばやし・みき/労働経済ジャーナリスト。1975年生まれ。株式新聞社、毎日新聞エコノミスト編集部を経て、2007年よりフリー。労働問題を幅広く取材。『ルポ 正社員になりたい~娘、息子の悲惨な職場』(影書房)『ルポ “正社員”の若者たち~就職氷河期世代を追う』(岩波書店)『看護崩壊』(アスキー新書)『ルポ 職場流産~雇用崩壊後の妊娠・出産・育児』(岩波書店)『ルポ産ませない社会』(河出書房新社)』など著書多数。 高齢患者急増で過労死寸前! 看護師の「悲惨な職場」を救え 小林美希 高齢者が次々に入院し、まるで“姥捨て山”のように置いていかれる。1人で何十人もの患者を担当し、食事する時間も寝る時間もほとんどない。そんな病院で医師と共に激務に耐える看護師たちは、まさに過労死寸前だ。いったい、誰がこんな「悲惨な職場」をつくってしまったのか。その背景には、少子高齢化で高齢患者が急増する一方、医療の人手
さいたま赤十字病院(さいたま市中央区)で、小児科の常勤医師4人全員が退職の意向を示し、小児科の対応が必要なハイリスク妊婦の新規受け入れや、小児科専門外来への新規紹介患者の受け入れを一時中止する事態に陥っている。同病院は早期に後任医師を確保したい考えだが、全国的に小児科医不足が深刻化する中、めどは立っていない。 同病院によると、小児科の常勤医は現在4人で、全員が今夏から秋までの間に退職を希望。病院側は引き留めているが、全員退職する可能性が高いという。退職の理由は明らかにされていない。 持病や高齢などで出産時に危険が伴う「ハイリスク妊婦」は、未熟児を出産する場合も多い。産婦人科だけでなく小児科の対応も必要となるため、当面はハイリスク妊婦の新規受け入れは困難と判断した。小児科専門外来への新規紹介患者についても、長期診療が必要な患者に迷惑が掛かるとして、受け入れを一時中止している。 5月下旬にはホ
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3205_all.html NHK、クローズアップ現代の「もう病院で死ねない 〜医療費抑制の波紋〜」 いろんな所で話題になった(まあ、自分の周囲だけですが・・・)この番組。イマドキのクローズアップ現代は動画もコミでインターネットで過去の放送が見られるようになっているとは知りませんでした。これで見逃ししていてもダイジョーブ?! さて、この番組の内容ですが、いくつかの厳しい現実が示されていますが、30分の短い番組では収まらないもっと深い課題がそこにはあります。そのうちの一つが急性期病院での過度な安静による廃用症候群。番組中盤で大腸がん術後の患者を連れて帰るように言われる娘さんとの面談の場面があります。「入院は歩いて入ってきてるんですよね、母は。手術したらまるっきり歩けなくなっちゃた、歩けなくするのが医学じゃ
練馬区議会議員・池尻成二新光が丘病院、1か月の実績をあれこれ見ていて、産科と小児科がやはりどうしても気になります。言うまでもなく、この二つの科は区民の期待も大きく、また区としても最重要の医療機能として重視してきたはずのものでした。しかし、実態はずいぶんと違います。 産科は、9月ごろまで分娩を扱えないとのことです。15日の視察の時には、病院の管理者から「分娩は9月までは北社保で対応する。それを了解して頂いて(産科の患者さんを)受け入れている。遅れており、たいへん申し訳ない」という言葉がありました。企画提案書の中では、産科については日大の体制よりさらに手厚い体制を確保できると公言していただけに、とても残念です。 小児科は、一般外来(通常診療時間内の外来)は1日当たりおそらくは10人にもならない状態が続いているようです。救急こそ一定の数字が出ていますが、15日時点での入院数はわずか4人。質量
> > > 加藤茶 点滴打ってもグッタリ2012年05月12日17時00分提供: 高木ブー(79)が持病の膝痛が悪化して救急搬送されたが、加藤茶(69)も体調が案じられている。いつもヘトヘトで週に1回は点滴を打っている状態という。 46歳差の若妻・綾菜さん(24)との結婚会見で「子供は2人くらい欲しい」と話し、夫婦生活について「週1回」と告白した。69歳でこれはキツそうだが、最近は加藤とテレビ出演が続いている。そのため、体力的にキツいのだという。 3月の挙式から先月まで、夫婦揃って各局のバラエティーに出演。「おしゃれイズム」(日テレ)、「みみたこ」(フジ)、「夫婦の掟を大決定SP」(テレ朝)、「ありえへん∞世界」(テレ東)とハシゴした。「綾菜さんはもともと芸能界に興味があり、何度もオーディションに挑戦してきました。結婚するときも、“テレビに出演させること”を条件に出したそうです。これか
地域医療が崩壊している地域では、通院するのはとても大変です。ところが、「市外医療機関に救急搬送の帰宅費補助 タクシー代半額、高齢者ら対象 」によれば、兵庫県のある自治体は、行きが救急車なら、帰りのタクシー代を半分負担してもらえる…朝来市(あさごし)っていい町だなぁ(え?)。 さすが昔は生野銀山があったところ(ちなみに、朝来市は旧生野町、旧朝来町、旧和田山町、旧山東町の4地域の平成の大合併で成立した人口32,416人)です、近隣自治体は豊岡市、養父市、丹波市、京都府福知山市・・・残念ながらぱっとした都会があるような地区ではありません。 朝来市の面積は大阪市200km²と東京23区600km²を足して二で割ったくらいの400km²と、ちょうど根室市に近い広さで、人口密度が根室より1.3倍くらいの80.4人/km²。兵庫県内市別人口密度ランキングトップが尼崎市9,260人/km²の100分の1以
100歳を越える高齢女性が発熱と食思不振で入院されました。この女性のお名前を仮にヨシエさんとします(以下、個人情報保護の観点から人物背景を一部改変しています)。同居する息子さん夫婦が在宅で看ておられたようですが、そろそろ限界だったんでしょうね。入院中、このような話が電話でありました。
県東部の中核病院、国保旭中央病院が4月から、救急の受け入れを制限している。内科医が大幅に減ったことが原因で、外来の診療にも影響を及ぼし始めている。同病院は受診者数を減らすため、「病状が安定したら近くの医院で受診を」と呼び掛けている。 同病院によると、病院全体の常勤医師数(研修医を含む)は、昨年度の253人から239人に減った。深刻なのは、59人から50人になった内科。救急現場で働き盛りとなる免許取得6年目前後の医師が抜け、補充できなかった。 救急にあてる医師が足りないため、脳卒中患者については、東金市や山武市、茨城県からの救急車の受け入れ制限を決め、4月から実施している。同病院で年間に受け入れる救急車(約6千台)のうち、両市の患者数は12%、茨城県からは11%になる。 両市の患者は原則、千葉市内の病院に搬送されるという。同病院は「医師の補充を急いでいるが、短期的な解決はできない。この
4月1日より、2年に1度の診療報酬改定が施行されました。今回の改定の中で私が一番驚いたのは、利用率の低迷から効果がほとんど上がっていない「地域医療貢献加算」が「時間外対応加算」と名前を変えて残ったことです。 「時間外対応加算」とは、診療所が常時24時間365日、患者からの電話による問い合わせに対応する体制を取ると「1人当たり5点(50円)」の加算が算定できるという制度です。 財源がないのは十分に分かりますが、たったの「50円」で、24時間365日の電話対応だけでなく、緊急時に原則として自ら対応することまでを求めるのはあまりにもコストを度外視しているのではないでしょうか? 良心的な医療従事者をボランティア労働で疲弊(そして「逃散」)させるだけで、医療崩壊を加速させるだけの制度になってしまう可能性もあるのです。 ほとんど効果がなかった地域医療貢献加算 2年前の診療報酬改定で、「地域医療貢献加算
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