「大型テレビなら価格下落は止まるのか」「堺の第10世代工場のコスト競争力がどう生きるのか」――。 4月中旬にシャープが開いた、国内で最大となる80型液晶テレビの製品発表会。画像の表示性能やネットワーク機能といった製品の魅力よりも「それで、どれくらい儲かるの?」という点に記者の質問が集中した。 これはある意味当然だろう。2011年度に3700億円を超す最終赤字を計上した同社の業績はかつてないほどに厳しい。 台湾のEMS(電子機器の受託生産)大手である鴻海(ホンハイ)精密工業からの出資を受け減損リスクは解消したが、まだ将来の展望を描き切れているとは言えない。80型が、苦戦する薄型テレビや液晶事業の止血役になれるのか、という疑問が消えなかったからだ。 国内市場の売れ筋である40型と比べ4倍の表示面積を持つ80型の液晶テレビを同社が発売するのは6月。北米市場で一定の成果を上げたテレビの大型化戦略を
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