私が代表を務めるNPO「カタリバ」では、オンライン学習から取り残されそうな困窮した家庭に、パソコンとWi-Fiを無償で貸与して、インターネットを使った伴走型支援を行なっています。こうしたキッカケプログラム『奨学パソコン』のことを紹介した先日の記事では、大きな反響をいただきました。 「収入が2ヶ月で2万円。娘2人とどう生きれば」。あるシングルマザーに、パソコンとWi-Fiを届けた 「ウェブニュースを見て、取り組みを知りました」「恥ずかしながら、このプロジェクトを通して日本の貧困家庭の現状を知りました」という連絡とともにご寄付をくださった方もいます。 今回は、参加している家庭が抱える困難をデータから紹介し、私たちが出会ったひとり親家庭のシミズさん(仮名)と、中学1年生の長女アキちゃん(仮名)の話をしたいと思います。 奨学パソコンを使う人のうち7割は、ひとり親家庭まず、このプログラム利用者のうち