「海の民(英語” Sea Peoples”,フランス語” Peuples de la mer”」は紀元前十三世紀から十二世紀にかけて、東地中海地域を移動した様々な民族集団の総称。古代の史料には一括して表すような言葉はなく、十九世紀フランスの考古学者・エジプト学者ガストン・マスペロ(1846年生~1916年没,” Gaston Camille Charles Maspero”)が名付けた。 「海の民」の登場主な「海の民」の構成民族はデンイェン、シャルダナ(シェルデン)、ルッカ、メシュウェシュ、テレシュ(トゥルシャ)、エクウェシュ、シェケレシュ、ペレセト(ペリシテ人)、チェケル、ウェシェシュなどである(注1)。シャルダナ人はサルディーニャ人、ルッカ人はリュキア人、シェケレシュ人はシチリア人、テレシュ(トゥルシャ)人をエトルリア人、エクウェシュ人をアカイア人(注2)などとする説が有力だが諸説あり