急成長企業「すしざんまい」を率いる名物経営者、木村清。かつて弁当店やカラオケ店、レンタルビデオ店まで手掛けていたことはあまり知られていない。バブル崩壊後、手元に残ったのは200万円。45歳の再出発だった(文中敬称略、前編はこちら)。 急成長企業「すしざんまい」を率いる名物経営者、木村清は航空自衛隊出身という変わり種。入隊3年目で大学入学資格検定に合格し、空曹候補生の資格も得た。が、交通事故で目を患い、5年9カ月で自衛隊を退官する。 大学の通信課程で法学を学びながら飛び込んだのが、大洋漁業(現マルハニチロ)の子会社だった。これが水産業に関わるきっかけになる。木村が21歳のときのことだ。 弁当店やカラオケ店、レンタルビデオ店まで展開 ここでビジネスの面白さに目覚める。当時の水産会社では、8本あるタコの足が傷つくなどして7本以下になると商品価値がなくなり、捨てられていた。「でも、スライスして一切