ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者の山口敬之さんから性暴力を受けたとして慰謝料など1100万円の損害賠償を求めた訴訟が10月7日、東京地裁で結審した。判決は12月18日に言い渡される。
陸上自衛隊での性被害で損害賠償を求めて提訴し、記者会見をする元自衛官の五ノ井里奈さん=東京都千代田区で2023年1月30日、西夏生撮影 ジャニーズ事務所の前社長、ジャニー喜多川氏(死去)の性加害疑惑が遅ればせながら多くのメディアで報じられている。また、元自衛官の五ノ井里奈さんが、陸上自衛隊での性被害について国と元隊員5人に対し計750万円の損害賠償を求め、横浜地裁で係争中だ。 性暴力の告発者がSNS(ネット交流サービス)でバッシングされるのも悲しいかな当たり前になってしまったが、メディアがセカンドレイプに加担しないかどうか気になる。 被害者を傷つけるやりとり 五ノ井さんは1月30日に提訴した後、日本記者クラブで記者会見した。その時に男性記者からひっくり返りそうな質問が飛びだした。「レイプはあったのか」。その記者は「そこまでは至らなかったのか。レイプだとすると(5人に対する請求の)550万円
30年前の1992年4月、歴史的な裁判の判決が下されました。ライターの晴野まゆみさん(当時34歳)が起こした「日本初のセクハラ裁判」で、全面勝訴したのです。 勤めていた出版社で、ひどいセクシュアルハラスメントの被害を受けた晴野さん。しかし当時の日本では、さまざまな職場で性的な嫌がらせが起きていながら、セクハラということばも、女性差別を禁じる民法の規定もありませんでした。 それでも泣き寝入りはできないと、晴野さんは前代未聞の裁判を闘います。たった1人で上げた声は、やがて大きなうねりとなり、日本社会を根底から変えていきました。 (制作局第2制作ユニット ディレクター 原田吾朗) 逆転人生「日本初のセクハラ裁判が教えてくれる15のコト」初回放送日: 2022年1月24日 セクハラということばも無かった時代 女性の働き口が今より限られていた1980年代。大学を卒業した晴野さんは、福岡市でブライダル
昨年10月の中国共産党大会にて、渦中の張高麗元副首相は何事もなかったかのようにひな壇の最前列に座り、習近平主席に拍手を送っていた (C)時事 世界中で話題となり、北京冬季五輪の「外交ボイコット」にまで発展した中国人女子テニス選手の「性的被害」疑惑。ロシアのウクライナ侵攻などに伴って世間の関心は急速に薄れ、気が付けば、「女性の権利」を巡る戦いは中国の巨大市場を前にあっけない敗北に終わっていた。 あまりにあっけない幕切れだった。中国のプロテニス選手彭帥さん(37)が2021年11月に、張高麗・元副首相(76)に性的関係を強要されたと告白した後に一時消息不明になった件だ。彭さんの無事の確認と徹底した調査を求めて中国での大会開催を見合わせていた世界女子テニス協会(WTA)が今年4月、中国での大会開催を9月から再開させると発表したのだ。もちろん調査などは行われておらず、世界の耳目を引いた中国とWTA
Published 2023/10/08 12:00 (JST) Updated 2023/10/08 12:10 (JST) 朝鮮人被爆者の実態調査などに取り組んだ平和運動家で元長崎市議の故岡正治氏(1994年7月死去)から「約30年前に性暴力を受けた」と証言する女性に対し、岡氏の遺志を継ぎ運営しているNPO法人「岡まさはる記念長崎平和資料館」(同市西坂町)が謝罪し、10日から一時休館する方針が7日、複数の関係者への取材で分かった。 岡氏は牧師で、反戦反核運動などに取り組み、65年に「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」を結成。潜在化していた朝鮮人被爆者の掘り起こしなどに尽力した。同館は岡氏が死去した翌年の95年10月に開館。市民有志が中心となり、戦時中の日本による強制連行や慰安婦問題、外国人被爆者などをテーマに、日本の加害責任に着目した展示を続けている。 女性によると、94年に岡氏の自宅を訪
大事な試験の日の朝に満員電車に乗っていたら、洋服に精液がかけられていた-。あなたなら、どうしますか? 「恐怖と動揺の中、迷ったものの、泣きながら駅員さんに話し、警察を呼んで、被害届を出すことを決めました。」 先月、「みんなでプラス 性暴力を考える」に投稿を寄せてくれた、埼玉県の大学3年生、真由さん(21・仮名)。1人でも多くの人に知ってほしいと、体験を話してくれました。 (さいたま放送局記者 信藤敦子) 気づかなかった犯行 大学まで片道2時間かけて通学をしている真由さんの投稿です。被害に遭った日は、必修科目の試験を受ける予定でした。12月の寒い朝、さいたま市内の駅から電車に乗った真由さん。通学に使っていたのは、朝夕のラッシュ時の混雑が激しいことで有名な埼京線でした。その日も、全く身動きがとれなかったといいます。 「車内は激混みで、何とか手すりにつかまって、ドアにもたれて車窓を見ていました。
碧月はる@エッセイスト @haru35525859 楽しかった思い出も、笑いあった時間も、全部が真っ黒になってしまうのは嫌でした。自分が我慢して黙っていれば、誰も傷つかずに済むと思っていました。 でも、ごめんなさい。 限界です。 【報酬よりも、ほしかったもの】|碧月はる @haru35525859 #note note.com/harunomama/n/n… 2021-05-15 20:29:10 リンク note(ノート) 【報酬よりも、ほしかったもの】|碧月はる|note はじめに。本記事の内容と、『soar』で起きた性的加害の件は、まったく別の話です。今日綴る内容は私個人の身に起こった出来事であり、私の感情を軸に置いて書きました。 もしも本記事をSNS等でシェアしてくださる場合、そのことを踏まえたうえでシェアしていただければ幸いです。 noteをはじめたのが2019年の4月。cotr
先日出版されたあるエッセイの中の「グラビアアイドル」という章に、私がグラビアアイドル時代に受けた性暴力のことが書かれていました。具体的には、撮影中に打ち合わせになかった露出を求められ(お尻を出すというもの)、泣いて抗議したがその場で誰も味方になってくれず、「仕事が進まないから」と責められ撮影するしかなかった、という被害です。 発売前に著者が本を送ってくれたのですが、事前に私の被害についてどんな内容になるかの連絡をいただいておらず、読み進めていく中で知りました。 2年前に著者の方から2020年に単行本化予定ということで#KuTooやグラビアアイドル時代の性暴力についての取材を受け、被害について話していたので、その時の情報からだと思います(その後その方と直接被害などについてお話する機会は持っていません)。 グラビアの被害について、私と別のグラドルを比較して、「慎重できちんと抗議できる○○さんと
2022年末、東京地裁で性加害の事実を認める民事訴訟の判決が出た。被告は聖路加国際大学とそのチャプレン(牧師)。だが、被害に遭った女性は今もなお苦しんでいる。女性に対して聖路加とその牧師から謝罪がないからだ。性加害はどのように起こり、なぜ被告らは謝罪しないのか。被害女性だけでなく、加害牧師も含めた各方面に取材した。(文・写真:ジャーナリスト・田中徹/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 「女性の意に反し、牧師はわいせつな行為をした」 2022年12月23日午後1時すぎ、東京地裁712号法廷。桃崎剛裁判長は判決でそう認定した。原告は関東在住の女性、被告は聖路加国際病院(以下、聖路加)を有する聖路加国際大学とその牧師。牧師から性被害に遭ったことに対して、約1160万円の損害賠償を求める民事訴訟だった。判決は牧師による女性患者への性加害の事実と聖路加の使用者責任を認定、連帯して110万
Peace Philosophy Centre, based in Vancouver, Canada (est. 2007), provides a space for dialogue and facilitates learning for creating a peaceful and sustainable world. ピース・フィロソフィー・センター(カナダ・バンクーバー 2007年設立)は平和で持続可能な世界を創るための対話と学びの場を提供します。피스필로소피센터(캐나다·밴쿠버 2007년 설립)는 평화롭고 지속 가능한 세계를 만들기 위한 대화와 배움의 장소를 제공합니다. 欢迎来到和平哲学中心!我们来自加拿大温哥华,我们致力于促进对话及建立可持续发展的和平世界。欢迎您留下宝贵的评论。Follow Twitter: @PeacePhilosophy / "Like
ウクライナ東部マリウポリで、ロシア兵の前を通り過ぎる人(2022年4月12日撮影)。(c)Alexander NEMENOV / AFP 【6月7日 AFP】欧米諸国・地域は6日に開かれた国連安全保障理事会(UN Security Council)の会合で、ロシアに対し、同国軍の兵士らによるウクライナでの性暴力をやめさせるよう訴えた。これに対しロシア側は「デマ」だと否定した。 米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド(Linda Thomas-Greenfield)国連大使は「ロシアは兵士によるレイプや暴力、残虐行為をやめさせなければならない。ロシアに対し、ウクライナの人々に対するこの非道で正当な理由のない戦争をやめるよう訴える」と述べた。 欧州連合(EU)の大統領に当たるシャルル・ミシェル(Charles Michel)欧州理事会(European Council)常任議長も、ロシアの「
1931年の満州事変後、中国東北部を占領し、満州国を建国した日本政府。「100万戸移住計画」を閣議決定、村に補助金を出すなどして積極的に推し進めた。結果、全国各地から800以上の開拓団、およそ27万人が入植した。しかし“開拓“とは名ばかりで、多くは中国人が開墾した土地を安い値段で立ち退かせていた。そして岐阜県・旧黒川村から渡った600人余りが暮らしたのが、満州国の首都・新京とハルビンの間にある陶頼昭だった。 しかし日本の敗戦間際、ソ連軍が満州に侵攻。敗走する関東軍に置き去りにされた開拓団は、ソ連兵や現地住民の略奪に遭った。 小学6年まで現地にいた安江菊美さん(85、当時7)の記憶に焼き付いているのは、当時の緊迫した状況だ。「終戦で国が無くなっちゃったから、守ってくれる人は一人もいませんよ。ましてや関東軍はみな逃げちゃってるから」。 戦況の悪化で、開拓団の働き手の男性は関東軍に根こそぎ召集さ
新型コロナの陰で…急増する“予期せぬ妊娠”に関する相談 10代や20代の若者を中心に、性に関するメール相談に応じているNPO法人「ピルコン」では、3月から相談が急増しています。その数は、589件に上ります(6月末現在)。なにが起きているのか。「性暴力を考える」取材班は、寄せられた相談の内容を、名前などの個人情報を伏せた上で、教えてもらいました。 (寄せられたメール) 1通1通のメールから浮かぶのは、パートナーにも、親や先生など身近な大人にも、不安な気持ちを打ち明けられないでいる孤独な姿です。NPO「ピルコン」代表理事の染矢明日香(そめや あすか)さんは、コロナ禍で相談が急増した背景について、休校が続くなか 子どもだけでやりとりする時間が増え、性行為の機会そのものが増えた可能性があると指摘します。さらに「春に予定されていた性教育の出前授業や講演が軒並み中止になったことの影響も感じています。今
【7月9日】 ○金融機関を通じた融資先の飲食店への働きかけ(7月8日発表)を撤回 【7月13日】 ○酒類販売事業者に対する休業要請等に応じない飲食店との取引停止依頼(7月8日発表)を撤回 【7月14日】 ○要請に応じない飲食店との取引停止を酒類販売事業者への支援の条件にするよう都道府県に通知(6月11日通知)を撤回 【7月16日】 ○飲食店をメディアや広告で扱う際、飲食店の遵守状況に留意するよう依頼検討(7月8日発表)を事実上の撤回 ○グルメサイトを通じた飲食店の対策状況の情報収集(7月2日発表)の当面見送り表明 これらの飲食店対策は、コロナ対策の特別措置法や緊急事態宣言の基本的対処方針にも書かれていない、法的根拠に乏しいものです。主に西村康稔経済再生相が発表してきましたが、のりを超えた私権制限に、野党や専門家から「違憲」「違法」の指摘が相次ぎました。 西村さんが金融機関を通じた働きかけな
夢と憧れを抱いて入隊した自衛隊で受けたおぞましい性暴力被害。“なかったこと”にしようとする防衛省・自衛隊に対し実名で告発し、第三者委員会による徹底調査を訴えている五ノ井里奈さん(22)。被害の実相と、実名での告発を決意した思いを聞きました。(聞き手・石橋さくら、写真・佐藤研二) ごのい・りな 1999年、宮城県東松島市生まれ。2020年、陸上自衛隊入隊、1等陸士。22年、退職。自衛隊内で受けた性暴力被害を実名で告発。現在、子どもたちに柔道を教えながら、自衛隊・防衛省に被害の徹底調査を求め活動。 2011年3月11日、小学生だった私は宮城県東松島市で東日本大震災に遭いました。つらい避難生活を送る中、女性自衛官がお風呂をつくってくれ、腕相撲で遊んでくれました。「オリンピック選手を目指している」と伝えると応援してくれた彼女は私の憧れの存在になり、自衛官を目指すきっかけとなりました。11年たった今
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肉q(id:nkobi1121)さんのプレゼント企画で頂いた「もりのしいたけ農園」育生状況とSowledge性教育トイレットペーパーのレポートです。このシリーズは今回で一区切りとしたいと存じます。 nkobi1121.hatenablog.jp 前回、小さいものだけ残して収穫したと書いたが… www.watto.nagoya わずか5日で、残したものが意外なほど大きく育った! これまでと同様、180°回転させた2枚組のスマホ写真を撮っている。 前回のレポートに示した栽培説明書には「カサが開いたら収穫時期」と書いてあったが、根拠なく小さいものは小さいままでカサが開くんじゃないかと予想していたので、ちょっと意外だった。 今回は上からも撮ってみよう。「上から~ キノコ~♪」 今回は、ほぼ全部を収穫した。 「ほぼ」というのは、原木の下の端あたりにごく小さい株がいくつか残っているのと、表皮に新しい芽
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Published 2023/10/10 14:58 (JST) Updated 2023/10/10 15:13 (JST) 朝鮮人強制連行の実態を調査するなど、戦時中の日本の加害責任を告発した平和運動家で牧師の故・岡正治氏が生前、知人女性に同意なく抱きつくなどの「性暴力」を振るったことが明らかになったとして、長崎市の「岡まさはる記念長崎平和資料館」は10日、同日から当面の間休館し、館名の変更や展示の見直しを行うとホームページ上で公表した。 同館によると、岡氏は1994年、自宅を訪れた知人女性に突然抱きつくなどしたという。女性は2020年にインターネット上で被害を告発。同館を運営するNPO法人は被害を認め、先月、女性に対し文書で謝罪した。 同法人は11日にも記者会見し、経緯を説明する方針。
エロの底、完全にぬけた 新ジャンル「わからせ」は加害欲をむき出しにした性暴力だ おんなの話はありがたい 10代で来日し、10年以上日本で生活してきた韓国人女性と、先日話す機会があった。 「韓国は生きづらかったです。日本で暮らすようになって、すごく楽になった」と言うのだが、それほどに韓国では女性の美に対して、あまりにも厳しい基準があったという。 「美人とはこういうもの。こういう目をして、こういうあごをして、こういう化粧をして、こういう格好をして……」そんな美の基準があまりにも一律的で一方的だったため、生きているだけでコンプレックスが膨らみ続けた。それが日本に来たら、わりとみんなが好きな格好をして、好きな化粧をして、「いろんな美人がいる」と思えたという。韓国では数年前に「脱コルセット」運動が起きたのだが、それは「押しつけられた美の基準=コルセット」を女性たちが脱ぎ捨てる意思の表明だった。厳しい
※上記記事、本記事ともに、性被害の具体的な描写が含まれております。閲覧の際、フラッシュバックなどの危険を伴うことを予めご承知おきください。 上記noteと重複しますが、本件被害において重要な点を、まずは先に列挙します。 ・深澤氏は、私が実父からの性虐待被害者であり、特定のパートナー以外(異性)との身体接触を望まないことを知っていた。 ・深澤氏は、私が虐待被害のトラウマにより、いざという局面で男性に対し強く拒否することが困難であることを知っていた。 ・深澤氏とは、原体験を綴ったエッセイやコラムを通して2年もの間親交があり、信頼関係があった。(と私側は信じていた) ・深澤氏は、私に特定のパートナーがおり、近いうちに同棲する予定であることを知っていた。 ・深澤氏は、会う約束をする際、自宅に私を招くことを「そういう意味(性的な目的)ではない」「友人だから何もしない」と明言していた。 一例ではありま
最近、ニュースなどで目にする機会が増えた「性交同意年齢」。これは性行為への同意を自分で判断できるとみなす年齢のことで、日本では刑法で13歳と定められています。これは、明治時代に制定されてから変わっていません。 何のために「性交同意年齢」が定められているのか?どうして日本では13歳なのか?海外ではどうなっているのか?長らく性暴力の被害者支援に携わっている、弁護士の上谷さくらさんに聞きました。 (編集部より追記)2022年10月24日、性犯罪の実態に合わせて刑法の規定を改正する試案が示されました。それによると、性交同意年齢は現在の13歳から16歳に引き上げ、同年代を除き、16歳未満との性行為は同意の有無にかかわらず犯罪とするとしています。試案のポイントや今後の議論のゆくえについて改めて取材し、この記事の最後に加筆しました。
減らない性暴力・性犯罪の事件 性暴力のニュース報道が後を絶たない。 今年に入っても、15歳の養女に59回も性虐待を繰り返していた男に懲役18年の判決が言い渡された(1月28日)。東京品川では「若い女の子としたかった」という理由で12歳の女の子をSNSで呼び出して性暴力を行い、21歳の男が逮捕された(1月28日)。検索すると性暴力の事件が多発していることに驚く。 実際、コロナ禍になってから、全国のワンストップ支援センターに寄せられた性暴力や性犯罪の相談件数は、コロナ前の2019年に比べ、2020年は23.6%も増えている。 しかし、こういった報道が出るたび、SNSやニュースサイトのコメント欄には、「セックスごときで騒いで」「本当に嫌だったら全力で抵抗できたはず」といった「被害者にも非があった」とする書き込みをよく見かける。 そういったコメントを見るたび、心を痛めているのは、翻訳家でライターの
「お腹が痛い」と「風俗街の病院」を訪れた14歳少女が受けていた、あまりにむごい性暴力と、その後に待ち受けていた「驚きの結末」 恵まれた環境で育ち、研修医として関東のとある病院に勤め始めた筆者。研修期間は衝撃的な光景の連続だった。その中でも最も忘れられないのは、ある14歳の少女のケースだ。 彼女は夜間、激しい腹痛を訴えて救急外来へ運ばれて来た。当直の医師が問診をしようとしたが、痛みに耐えきれないと、すぐにトイレにこもってしまった。そして長い時間出て来なかったという。 ようやく扉が開き、看護師が「大丈夫ですか?」と声をかけた瞬間、彼女は信じられない光景を見た。呆然と立ち尽くす少女の後ろで、血まみれの赤子が産声を上げていたのである。 前編『「風俗街の病院」に勤める新人女医が驚愕…トイレから血まみれで出てきた14歳少女の「衝撃の姿」』に引き続き、その時の経験を紹介しよう。 目の当たりにするリアル
日本医師会から都道府県医師会への通達。「トラブルを避けるためにも弾力的に運用する必要があるとの意見が出された」との記載がある=2020年7月3日、中川聡子撮影 性暴力を受けて妊娠した女性が、中絶手術を依頼した医療機関から、手術に「加害者の同意」を得るよう求められるケースがあることが弁護士らの調査で分かった。この「同意」がないとして複数の病院で手術を断られた女性もいる。弁護士団体「犯罪被害者支援弁護士フォーラム(VSフォーラム)」は6月、日本医師会に対し、こうした運用を改めるよう要望書を提出。近く厚生労働省にも申し入れを行う方針だ。なぜ、加害者の同意を求める医療機関があるのか。取材を進めると、母体保護法と、国や日本医師会の通達を巡って、医療現場が対応に苦慮している現状が見えてきた。【中川聡子/くらし医療部】 病院「加害者の同意なく中絶できない」 VSフォーラムによると、今年、ある地方でレイプ
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