シャープ 代表取締役会長兼社長の戴正呉氏は3月3日、社内イントラネットを通じて社員向けにメッセージを発信した。今回のタイトルは「変化への機敏な対応で足元の難局を乗り切り、新たなステージへと歩みを進めよう」とし、米中貿易摩擦の長期化や新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動への影響がある中、現在の経営状況について報告。2020年度から始まる新たな中期経営計画の方向性などを示しながら、社員の奮闘を期待するものとなった。 政府からの要請を受け、三重工場でマスクの生産を開始 「シャープは、日本政府からの要請を受け、新型コロナウイルス対策の一環として、三重工場(多気)のクリーンルームを活用し、マスクの生産を開始することを決定した。今後も、日本企業として、政府との連携をより密にし、日本社会の安心、安全に貢献していきたい」と述べた。 冒頭、戴会長兼社長が触れたのが業績についてである。2月4日に発表し