高速艇が海上のマグロ漁船に近づき、銃が放たれる。 そこには5人の武装した男たちが乗っていた。 漁船に乗り移ると36人いる船員たちの持ち物を強奪。 さらに船員のうち韓国人4人を拉致し、ギニア湾沖200キロの地点で消息を絶った――。 「韓国の船員、また西アフリカ沖で海賊に拉致される」。2日、韓国主要メディアがこのニュースを報じた。5月19日に同海域で韓国人船長と中国人船員3人が拉致された事件が解決していないうちに、再び拉致事件が起きたのだ。 今回の情報は世界の海上安全情報を報告する「Dryad Global」にアップされたものを国内メディアが伝えた。どの集団が犯行に及んだのかの特定もできていないという。この2件のみならず、近年は韓国人船員の拉致被害が相次いでいる。 2020年8月の事件を報じる韓国メディア 西アフリカ海域の危険度 韓国にとっての遠洋漁業は、伝統的に重要な産業と見られてきた。朝鮮