ブータンは、国民の幸福や環境への配慮を目的とした制度「国民総幸福量(GNH)」の発祥の地として知られる/Paula Bronstein/Getty Images via CNN Newsource ティンプー(CNN) 世界で最も人口の多い二つの国、中国とインドに挟まれ、ヒマラヤの高地に位置するブータンは、仏教を国教とする人口約70万人の君主国だ。 ブータンという名前を聞いたことがある大半の外国人は、同国について次の二つのことを知っている。一つは、海外からの旅行者は、1日100ドルの「持続可能な開発料(SDF)」、つまり観光税を徴収されること、もう一つは国民の幸福と環境への配慮を目的とした制度「国民総幸福量(GNH)」の発祥の地であることだ。 ブータンには、歴史のある寺院や、混雑していないハイキング・トレッキングコース、さらにヒマラヤの素晴らしい風景など、多くの魅力があるが、上記の二つだけ