ユンダ @y00black よくフィクションで中年が、「あれからもう17年か…」なんて意味ありげに呟いたりするじゃないですか。中年がそんな半端な年数を覚えられる?「あれからもう…じゅう…何年だっけ?アイツが●歳の時だから、ええっと…(指を折って数える)17年か!そんなに!?」ってなるのがリアリティじゃない? 2021-01-11 18:21:50
トップレビュー笑い飯、そしてM-1グランプリはいかにして怪物になったのか。80人以上の証言を交えた圧巻のノンフィクション『笑い神 M-1、その純情と狂気』 『笑い神 M-1、その純情と狂気』(中村 計/文藝春秋) 「人生、変えてくれ」──。2021年M-1グランプリのキャッチコピーどおり、この年、栄冠を手にした錦鯉は、人生を激変させた。優勝すれば、いや、決勝で爪痕を残すだけでも、その後の運命が大きく変わるM-1グランプリ。漫才界でもっとも権威ある大会のひとつとして、今や年末の風物詩になっている。 そんなM-1グランプリにすべてを懸けた漫才師たちを追ったのが、『笑い神 M-1、その純情と狂気』(中村 計/文藝春秋)だ。軸になるのは、2010年に、結成10年目のM-1ラストイヤーで悲願の優勝をもぎ取った笑い飯。哲夫さんと西田幸治さんが互いにボケ合う「ダブルボケ」で、「鳥人」「奈良県立歴史民俗博
よっ、元気にしとるか! 元気出させるためにも、ソシャゲネタでもうちょっと引っ張るで。 おかげさんで、コメント欄が燃えとるらしい。なんでか? 理由は想像つくで。 「ソシャゲで歴史観歪んだこと指摘されて顔真っ赤w」 みたいなことは言わんどこ。あ、言ってもうた。聞かんかったことにしてや! ま、こういうことやろな。 わかって何かを殴っている時はええのよ。 「お前それ殴っとるで!」 と言われても、人は受け流せる。わざとやから。わかっとるからな。 せやけど、ただ殴っているつもりもなく、ノホホンと遊ぶなり振る舞うなりしとって。 「それ殴っとるやん? あかんよ」 と言われると、バチギレるわけよ。 「なんでやねん! た、ただ、遊んどっただけやで!」 ソシャゲはそういうもんやと思う。ここで突っ込みたいのは、
もう四半世紀以上前の話だ。地方から上京してきた僕は、専門課程は都内にあったけど教養課程はキャンパスが横浜にあったので、出だしは横浜の寄宿舎で暮らし、横浜でアルバイトし、横浜で友達を作って、横浜で青春時代を謳歌した。 90年代というのは本当に暗い時代で、バブル崩壊後の長い冬の時代が続き(そのころはそのあと更に何十年も冬が続くとは思っていなかったが)、自然災害が立て続いて発生したり、得体のしれない猟奇犯罪も立て続けに起こったり、前代未聞の都市型テロが起こったり、そんな中、山手線や中央線へダイブする中年サラリーマンの横を、茶髪のルーズソックスがチーマーと腕を組んで闊歩するような、魑魅魍魎(ちみもうりょう)とした人の欲動が渦巻くどす黒い時代だった。 そんな中、僕は人格形成の最期を完成させ、そこで暮らしていた。横浜の友達は生粋のハマっ子が多く、地方都市出身の僕にはその遊び方、人との距離感、ファッショ
前「知ると楽しいスピリチュアルの世界」 続く外出自粛。 元スピリチュアル嫌いの筆者が、時間を持て余している人のために、知ると楽しいスピリチュアルの世界をご紹介するシリーズ第2弾です。 暇つぶしに楽しんでいただけたら幸いです。 「奇跡を信じない人は本当の現実主義者とは言えません」 (原文:Anyone who does not believe in miracles is not a realist.) By オードリー・ヘップバーン どこまでがスピリチュアル?前回のコラムで、スピリチュアルとは 「主に心や魂、精神世界など見えない世界で、且つ、科学で解明されていないことに関する総称」であると述べましたが、あくまでも傾向としてそうであるというだけで、その定義や認識は人によってさまざまであるところが特徴的であり、そこが興味深いと感じています。 とは言え、どこまでがスピリチュアル分野として扱われて
2019年11月19日20:25 ハリウッド映画『パルプ・フィクション』の脚本家「日本のアニメ『このすば!紅伝説』は星5つの満点!」:海外の反応 カテゴリアニメネタ sliceofworld Comment(147) (C)2019 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/映画このすば製作委員会 アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』は海外でも人気で劇場版『この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説』は北米でも公開され話題となっています。そしてクエンティン・タランティーノ監督作品『パルプ・フィクション』の脚本を務めたロジャー・エイヴァリーが映画ファンのSNS、Letterboxdで『この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説』で星5つの満点をつけたことが話題になっていました。 参考リンク:Letterboxd 引用元:reddit.com、twitter.com スポンサードリンク Easily on
この間、こんな話題を見た。 togetter.com おれはこれについて、物語の解釈力とは少し違うメモを残した。リンク先でも、ちょっとだけ言及のあったことだ。 もしも自分が「ドラクエ的RPG」について全く無知だとしたら、物語以前に『フリーレン』に興味を持てたかわからない。現におれはオンラインRPGを全く知らないので、それに寄り過ぎている作品は見る気がしない。 物語、ストーリーがわかるかどうか以前の話。『葬送のフリーレン』は既存の「ドラクエ的」(ドラクエよりもっとオリジナルがあるとか、後の世代では違う作品だとかあると思うんですが、まあそれは適当に脳内で置き換えてください)なファンタジー世界を前提としている。ベタな「勇者一行が魔王を討伐」という話がまず前提。その後に残った超長命エルフの後日譚。そこが『フリーレン』の特徴。 で、もしも自分が「ドラクエ的RPG」を全く、本当に全く知らなかったとした
どうも! 魁堵(かいと)です! 1日で(2クール)鑑賞してしまった2017年アニメ、 『Re:CREATORS(レクリエイターズ)』 流行りの異世界モノのジャンルなのですが、 以外にも他の作品とは違うテイストにサラーッと鑑賞できたのがこの作品。 個人的にかなり面白かったので簡単に魅力をご紹介させていただきたいと思います。 ※ネタバレを多いに含みますのでご了承下さい。 さぁ、嘘の嘘それはくるりと裏返ろうか。 『Re:CREATORS(レクリエイターズ)』とは? 『Re:CREATORS(レクリエイターズ)』主な登場人物 『水篠 颯太(みずしの そうた)』CV. 山下大輝 『アルタイル(軍服の姫君)』CV. 豊崎愛生 『セレジア・ユピティリア』CV. 小松未可子 『メテオラ・エスターライヒ』CV. 水瀬いのり 『弥勒寺 優夜(みろくじ ゆうや)』CV. 鈴村健一 『築城院 真鍳(ちくじょういん
赤坂アカと横槍メンゴによる漫画を原作としたTVアニメ『【推しの子】』の「恋愛リアリティショー編」が、クライマックスを迎えた。 連載当初から話題となっていた『【推しの子】』だが、とくに大きな反響を呼び、その後の作品に対する支持を決定付けたのがこのエピソードであるーーと言って、異論がある原作ファンは多くないはずだ。 このエピソードの白眉は、インターネットで炎上し、数多くの顔の見えない人々によって誹謗中傷を受けた人間の側から見える世界を、克明な描写によって描き切ったことだろう。 とくに象徴的に描かれるTwitterでの誹謗中傷は、このSNSに日常的に触れている者にとって、(残念ながら)もはや見慣れた光景と言える。しかし、当の炎上の張本人となったことがある人間は限られているだろうし、「顔出し・本名で使用しているアカウントが炎上した」とまで限定すれば、経験した人はかなり少ないはずだ。 作中の恋愛リア
対談した文筆家の山本貴光さん(左)と本紙「文芸時評」執筆者の田中和生さん=東京都千代田区で2021年12月10日、吉田航太撮影 新型コロナウイルスによって変化した日常が、人々の価値観を揺さぶった2021年。多様化が進む社会は、一方で分断も顕在化しつつある。不安定な世界と作家たちはどう向き合ってきたのか。毎日新聞「文芸時評」欄の執筆者で文芸評論家の田中和生さんと、文芸誌「文芸」(河出書房新社)で21年冬季号まで「文芸季評」を連載した文筆家の山本貴光さんに、この1年で印象に残った作品5選を挙げて語り合ってもらった。【構成・関雄輔】 現代の「分からなさ」に迫る未完の長編 田中 まずは「文芸季評」の連載お疲れさまでした。 山本 約4年の連載だったのですが、最終回では、いわゆる“文芸”ど真ん中の作品ではなく、社会学者、岸政彦さん編の「東京の生活史」という本を中心に据えました。東京に縁のある人150人
最高純度の「科学」フィクションであり、人類団結のメッセージ――『プロジェクト・ヘイル・メアリー』書評 特別公開 大好評をいただいているアンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』。ライアン・ゴズリングを主演とした映画化プロジェクトも進んでいるこの傑作の、SFマガジン2022年4月号に掲載された柞刈湯葉氏による書評を特別掲載いたします。ぜひ本書評でこの作品の魅力の一端を味わってみてください。(編集部) 技術的現実性を徹底的に積み上げる圧巻の宇宙SF作家 柞刈湯葉 火星単身サバイバル『火星の人』、月面都市サスペンス『アルテミス』。アンディ・ウィアーのテーマは宇宙SFとしてごく王道的、というか古典的でさえある。にもかかわらずこの二作が画期的なのは、その圧倒的な技術的現実性であった。 SFはリアリティの度合いで何段階かに分類される。超光速航行や時間遡行など物理法則レベルの嘘を繰り出すものも
私は子供の時からシティーハンターが大好きだった。 特に好きだったのがラストのシーンから流れだすTMネットワークの「Get Wild」 あの前奏が流れ出すとめちゃくちゃシビレる。 この魅力に気づいてしまったケロもGet Wildの虜になり、この8年間 私達は暇さえあればGet Wildが似合いそうな様々なストーリー(妄想)を考えてきた。 今回は、その中の1つをご紹介。 全く身に覚えのない出来事だけど、私達は実際に経験した過去の記憶として深く胸に刻まれている。 最近、Get Wild退勤というのが流行っていると知り やっと時代が私に追いついた…と勝手に思っている。 https://youtu.be/NHKq8IOXPxA 良かったら、Get Wildを流しながら読んでみてください。
「青葉真司!聞いているのか!あなたはまだ生きているんだよ」京アニ社員は被告に叫んだ「私たちはフィクションを作る者です。希望を語ることをやめません」【ドキュメント京アニ裁判⑲】 遺族らにとって、最後となる意見陳述の機会。「今度こそ間違いなく守るから。あの日に戻れるなら…」母親が声を振り絞る姿に、傍聴席からすすり泣く声が聞こえた。生存した社員は「赤いTシャツにジーンズ姿を街で見ると怖くなる。」事件のトラウマが残る被害者が約半数いるという。法廷ドキュメント第19回。 ――この日、26歳で死亡した女性社員の母親が意見を述べた。女性は、憧れの京アニの入社試験に挑み、最終面接で不合格となるも、再受験して合格。家族で喜びを分かち合っていたという。 「事件は、娘が久々に実家に帰省し、京都へ戻っていった翌日の出来事でした。テレビの画面に映っていたのは、娘から以前、『ここで働いているよ』と教えてもらったのと同
ゴジラ幻論―日本産怪獣類の一般と個別の博物誌 [著]倉谷滋 ゴジラを中心に、怪獣を形態学的、進化発生生物学的に考察する本である。 形態学という言葉はあまり耳にしたことがないかもしれない。おおざっぱにいってしまえば、生き物の体をじっくりと観察することから世界観を展開していく学問である。生物学よりも博物学の響きが強いかもしれない。 二十世紀後半の分子生物学の隆盛以降、一時期影の薄くなった形態学だが、分子レベルの研究が進んだ結果、進化発生生物学という形で研究の最前線に躍り出ている。 現代の生物学における生き物は、種として進化を経たものであり、個体として発生、成長したものであり、その背後には分子の働きがある。 つまり、そこに生き物がいるならば、その生き物には進化上の先祖がいて、個体としての親がいるはずであり、物理法則に従って活動しているはずである。 これが、生き物はそのあたりから湧いてでてくると考
引用元:cinematoday.jp 1994年のアメリカ映画 パルム・ドールも受賞した(クエンティン)タランティーノ監督の大ヒット作 そして単なる商業的なヒット、カルチャー的な話題作というだけでなく「映画の新たな面白さに気付かせてくれた」作品だと思う サミュエル・L・ジャクソンやブルース・ウィリスなど豪華なキャスティングではあるけれど、当時すっかり過去の人(しかも古臭いイメージの)ジョン・トラボルタを主役のひとりに据えるという英断もみられる 94年という時代から想像すると「ダイ・ハード」(1988年)、「ダイ・ハード2」(1990年)のダイ・ヒットで(←くだらない!)ブルースウィリスのギャラは、かなり高額なところを、彼を含めた「タランティーノに魅了された俳優陣たち」は協力的な額で出演を了承したとか なるほど、大好きなハーヴェイ・カイテルやクリストファー・ウォーケンといった魅力ある俳優を「
桜の開花のお話が聞こえてきた日、大木のひと枝が花開いていました。でも昼間のぽかぽか陽気と打って変わって、日が暮れるとぐっと冷え込むことも。風の強い花冷えの頃、おうちに籠る今こそ妄想にうってつけの季節かも!? 今回は、架空の物語を考えるのを手助けする「名前の作り方」の同人誌です。 今回紹介する同人誌 『フィクションのための名前の作り方』 B5 60ページ 表紙カラー・本文モノクロ 著者:蒼井拓 この子はどんなお名前なんでしょう!“架空の国”の雰囲気がある子ですね 名前の作り方とは? 考え方を伝授 あんなことこんなこと、こんなストーリーもいいかも……文章、マンガ、ゲームなどなど、オリジナルの世界を作り出すのはとってもわくわくすることですね。でもキャラクターや街の名付けって迷いませんか? 私は購入したゲームのプレイヤー名でもすっごく迷うタイプです……。 このご本では英語をベースにして、人名はもと
ご機嫌いかがですか メイもんです 6年前の 新聞コラムに書かれていた、 ノンフィクションが忘れられません 切り抜いておいた、 その記事を先日、発見しました… (*^ω^*) タイトルは 「 体という小宇宙 」 筆者は 大竹 昭子氏 ( 作家 ) フランスで会った女性( 60代 ) から 直接 聞いた体験談を つづっています 一度耳が聴こえなくなり、 自力でそれを治した、という出来事です そのあらすじを 以下に、太字で転記します m(_ _)m 二十数年前、事故で両耳の聴力を失った。 医者は治すのは不可能と断言。 当時彼女は人気上昇中の歌手で、 CDも出ていた。 当然ながらその道は閉ざされたが、 彼女はひるまずに電気も水道もない スイスの山小屋に引きこもり、 楽器を弾き歌った。 もちろん音は聞こえない。 しかし、行為そのものは体が覚えている。 寝るとき以外はそれに没頭し、 半年くらいたったと
現実と非現実、日常と非日常、ノンフィクションとフィクション。実話と創作─── 並べてみると、現実と日常と実話との方に「ノン」がついてますね ^_^ 現実と非現実、日常と非日常、ノンフィクションとフィクション。実話と創作。並べてみると、現実と日常と実話との方に「ノン」がついてますね^_^ / “もっとフィクションを! 僕たちには〝ウソ〟が必要なんだよ。 - Blue あなたとわたしの本” https://t.co/k2E29WLPN8— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2021年2月1日 去年の冬から始まったコロナ禍のこの1年は、まさに非日常の日々の連続でした。 ですが、非日常が続くとそれが日常になる、という妙な気分を、最近わたしは味わうようになってきています、、、なってきてませんか? 多分わたしだけじゃないと思うのです。 コロナ前の取材映像を使ったTV番組を観ているとき、どう
結騎 了 @slinky_dog_s11 フィクションの「強い女」問題(煩くて周囲に当たっているだけでは?みたいな)、旧来「強さ」とニアイコールだった「男らしさ(腕っぷし含む)」を求めると単に男に寄るし、かといって「女らしい強さ」は結局「女らしさ」に依存する(らしさから脱却できない)という、循環参照バグがあると思ってる。 2022-08-30 09:00:44 結騎 了 @slinky_dog_s11 つまり、「強い女」を描こうという趣旨の時点で、それは「男らしさ or 女らしさ」のいずれかから不可避な袋小路な印象があって、「強い人間」まで掘り下げないと本懐は達成できないのでは、という印象がある。 2022-08-30 09:22:57
ポルノ俳優が利用した子供の家を訪問してちゃんとした性知識を啓蒙するというブクマで、 ブコメに漫画の登場人物にも「僕たちもリアルではあんな事はしないから現実と区別をつけよう」と 読者に啓蒙させてはってのを見てなるほど!と思った。 ドラマや映画は現実の俳優が演じるからフィクションだと比較的区別しやすいが、 漫画やアニメだと作品の世界しかないから感覚が麻痺しがちだというのは子供やオタクを見ていれば分かると思う。 そこで、漫画・アニメ・ゲームの人物達も全員現実と同様の世界で生きる役者さん達で、 仕事で物語を演じているだけなんですよ。 僕達の世界でも実際に殺し合いや性暴力などはしないし、してはいけないよ。 と設定して発信させてはどうだろうか。 いわゆる二次創作でキャラクターを使ってエロなどを描いている人達にも、 キャラクターは役を演じているだけで私達と同じ人間だという意識を持たせれば 過激な表現をす
SF短編小説集『なめらかな世界と、その敵』が異例のヒットとなっている、伴名練インタビューの後編をお届けする。前編ではSF論を中心に語ってもらったが、後編ではさらに社会とSFとの関わりについてなど、視点の広い話を展開してくれた。SF作家ではない吉屋信子からの影響など、意外な一面(?)も披露してくれ、伴名練という作家の多面的な側面を知る機会となった。 前編:『なめらかな世界と、その敵』伴名練が語る、SFの現在地「社会の激変でSFも期待されている」 女性主人公が多い理由 ――今回の本には6本の短編が収録されていて、それぞれ作風も文体も異なります。伴名さんが本来一番得意な作風は、この中から選ぶとしたらどれなのでしょうか。 伴名:書簡形式の「ホーリーアイアンメイデン」は書きやすかったですね。このスタイルだとエピソードをどんどん詰め込むことができるからです。通常の一人称や三人称文体の小説はエピソードや
「謎の病」の原因究明と撲滅への道のりを克明に記録した圧巻のノンフィクション『死の貝』。長年にわたり入手困難となっていた本作ですが、このたび新章が追加され、待望の文庫化を果たしました。 新章を加え文庫化した『死の貝 日本住血吸虫症との闘い』 追加取材により、最新の情報を盛り込んだ新章を追加! SNS等でしばしば大きな話題になる「Wikipedia 3大文学」。読み始めたら止まらない秀逸なWikipedia記事のことで、「三毛別羆事件」「八甲田雪中行軍遭難事件」そして「地方病(日本住血吸虫症)」を指しています。 Wikipedia「地方病(日本住血吸虫症)」の主要参考文献とされ、その内容に大きな影響を与えたノンフィクション『死の貝』(小林照幸・著)は、絶版により長らく入手困難でしたが、このたび新章を加えるなど大幅に加筆して文庫化されました。Wikipediaにはまだ書かれていない、本書ならでは
GLOBE+で韓国映画やドラマのコラムを執筆している映画研究者の崔盛旭(チェ・ソンウク)さんが、『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史 歴史のダイナミズム、その光と影』(書肆侃侃房)を出版した。取り上げたのは映画44本(一部はドラマ)。映画の題材になった歴史的な事件や社会背景などを解説し、「映画というエンターテインメントを通じて、韓国を知る手引きにしてもらえれば」と崔さん。これまでの執筆活動などについて本人に聞いた。(聞き手・朴琴順) きっかけは『タクシー運転手』と「光州」 ――韓国映画と韓国の近現代史というテーマでコラムを書きはじめたのはどのようなきっかけだったのでしょうか。 2018年に「光州事件」※を扱った『タクシー運転手~約束は海を越えて~』が日本で公開されたときに、知人から背景について解説してもらえないかと依頼されたのです。それで上映会でトークを何度かしました。 そのうちにCyz
東京ミッドタウンにて2020年2月20日(木)から2月24日(月・振休)までの期間、開催されるイベント「未来の学校祭」。本イベントにて作品「Revolutionary 20XX! Tool Kit(レボリューショナリー 20XX! ツールキット)」を展示するアーティスト、デザイナーの長谷川愛と、SF作家の藤井太洋による対話をお届けする。 生物学的課題や科学技術の進歩をモチーフに、現代社会に潜む諸問題を掘り出す作品を国内外で展開する長谷川愛。対するは、『オービタル・クラウド』などで知られるSF作家の藤井太洋。対話のテーマは、出版されたばかりの書籍「ものごとの根本からクリティカルに問い直す力」である「スペキュラティヴ・デザイン」を養う思索トレーニングブック、『20XX年の革命家になるには──スペキュラティヴ・デザインの授業』だ。長谷川愛、初となる自著であるこの本を巡り、未来をプロトタイプする思
メモ:フィクションの中の感染症 稲葉振一郎(明治学院大学) ・そもそも近代フィクションの起点には感染症がある――ボッカッチョ『デカメロン』 14世紀ペストから疎開(自己隔離)した人々が無聊を慰めるための語り、という形式 ・他に文学史上著名なペスト文学はウィリアム・(18世紀)、アルベール・カミュ『ペスト』(20世紀) ・パンデミックや急性・劇性感染症ではないが、結核やらい病も感染症であり、結核文学・ハンセン氏病文学は日本近代文学史上固有の意義を持つ。 ・80年代以降のHIV文学もやや類似した展開を示す。 ・コレラやインフルエンザ(スペイン風邪)の影が落ちた作品も多い。実は近代文学総体に感染症はメインテーマではなくとも挿話として相応の存在感を持っているとさえいえる。 ・「極限状況」「不条理な運命」の体現としての感染症 ・特にブラム・ストーカー『ドラキュラ』以降のジャンルとして確立した吸血鬼も
そもそもモキュメンタリ―ホラーってなんだっけ改めてモキュメンタリ―(フェイク・ドキュメンタリー)ホラーについて軽くおさらいしておこう。 まず、モキュメンタリ―とは、「ドキュメンタリー」作品を装ったフィクション作品であり、モキュメンタリ―(フェイク・ドキュメンタリー)ホラーとは、ドキュメンタリー風のホラー作品である。 モキュメンタリ―ホラーの火付け役としては1999年に公開された映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が挙げられ、著名なヒット作でいえば『パラノーマル・アクティビティ』といった作品も同様のジャンルに該当する。国内においては映画『ノロイ』や『オカルト』、『コワすぎ!』シリーズといった白石晃士氏による作品なども定番だ。 また、YouTubeで展開される作品も多く、執筆時点で登録者数が97.3万人を超えるYouTubeチャンネル「ゾゾゾ」や28.1万人が登録する「フェイクドキュメンタリ
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