脚本の巧みさ、キャラクターの心理描写……。映画レビューというと、着眼点や理解の深さが評価のポイントになりがちだが、それとは一線を画すなんともゆるい映画評を披露しているのが、お笑いコンビ・ミルクボーイの駒場孝だ。 ABCラジオ『ミルクボーイの煩悩の魂』で、2022年の6月頃からときおり語られる駒場の映画レビューは、「ウィル・スミスが道に停めてた車が駐禁とられて面接に遅刻すんねん(映画『幸せのちから』の感想)」などと、ざっくりかつどこか淡々としていて、それでいて気負いもない。だからこそ、多くの人がイメージする映画レビューに対するハードルをひとつもふたつも下げてくれるのだ。「難しい話はわからない」と率直に語る駒場に、映画レビューをはじめた背景や、着眼のポイントなどについて尋ねた。 ―観た映画のレビューをABCラジオ『ミルクボーイの煩悩の魂』で話すのが最近の定番になっていますが、どういうきっかけで