Y31セドリック電子制御エアサスペンション:フロント単体(ILLUST:NISSAN) 前回に引き続き、サスペンションの性能を裏で支える地味な部品のお話をしよう。バンプストッパーラバーだ。 TEXT:安藤 眞(ANDO Makoto) すべての写真を 見る サスペンションはストローク量に限界がある。その理由は、ダンパーの長さだったり、タイヤや駆動系とボディの干渉だったり、サスペンションリンクそのものの干渉だったりといろいろあるが、金属部品が干渉してしまったら大きなショックが生じるし、入力が大きければ部品の破損にもつながってしまう。そうならないよう、構造的に頑丈な場所を選んで“当てゴム”を付けておき、緩衝しながらストローク量を制限するようにしたのが、バンプストッパーの始まりである。 取り付けられている場所はクルマによってさまざまだが、乗用車の場合、コイルスプリングと同軸に設置されている例が多