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京速計算機の検索結果1 - 40 件 / 170件

  • 「技術立国ニッポンの虚像が露呈した」

    世界一の計算速度に固執した国策の次世代コンピュータ。無駄な予算を判定する行政刷新会議の事業仕分けは、なぜ、事実上の凍結判定を下したのか。計算科学の専門家で、仕分け人として鋭い指摘を関係者らに浴びせかけた東京大学の金田康正教授は、迷走した一連のスパコン問題の根底には「日本の科学と技術への無理解がある」と指摘。「技術立国ニッポン」は虚像であることが露呈したことを示唆する。(聞き手は島田 昇=日経コンピュータ) 予算復活はいいが不本意 迷走した国策スパコン事業の予算が復活した。率直な感想は。 現時点(12月18日)で文部科学省の見直し内容の詳細が公開されていないため、あくまでマスコミ発表の情報を基に議論せざるを得ない。そのため、どの点を見直すべきかコメントしづらい状況ではあるのだが、率直な感想としては「予算が復活したことはいいが、不本意である」ということだ。 スパコン事業が凍結となれば、日本の技

      「技術立国ニッポンの虚像が露呈した」
    • 沈没した「スパコンの戦艦大和」 : 池田信夫 blog

      2009年11月15日12:14 カテゴリIT 沈没した「スパコンの戦艦大和」 私が2年前の記事で「スパコンの戦艦大和」と批判した京速計算機が、行政刷新会議の事業仕分けで事実上の打ち切りが決まった。これに対して理研の野依所長は「スパコンなしで科学技術創造立国はありえない」と憤慨していたそうだが、これは筋違いである。問題点は4つある。予定した性能が実現できるのか:事業仕分けでは「世界一に意味があるのか」という疑問が出たというが、そもそも京速は世界一になるかどうかが疑わしい。今年6月のTop500リストのトップは、IBMのRoadrunnerの1.1PFLOPS。NECと日立が脱落して設計が根本的に変更され、110TFLOPSの実績しかない富士通が単独で設計をやり直して、その100倍の性能が2年で実現できるとは思えない。 スパコンは道具にすぎない:理研で行なうのは学問研究であって、コンピュータ

        沈没した「スパコンの戦艦大和」 : 池田信夫 blog
      • 天才機関説と未踏の次 - 雑種路線でいこう

        RubyのMatzさんがBruce Eckelのエントリを紹介している。この2:8の法則を掛け合わせるという論法は他にもいろいろ使えそうな感じ。例えば、8割のプロジェクトは失敗と見なされており、成功した残り2割のプロジェクトを牽引したのはそのうちの2割なのだ、とか。8割の開発者は結果を出し得るプロジェクトに携われておらず、結果を出し得るプロジェクトに携わっている開発者のうち8割は実際の成果を上げられていないとか。 IT技術者ではトップ5%は残りの人たちの20倍の生産性を持つという。 これが本当のことであるとしたら、その科学的な根拠はなにか、という話。 80%の技術者は、本を読まない、イベントに参加しない、勉強しない。 それでどうして、それらを継続的に行う開発者と同等の生産性をあげることができるのか。 それらを行う20%のうち、さらに80%は、(まだ)うまく成果をあげられていない。 すると、

          天才機関説と未踏の次 - 雑種路線でいこう
        • スーパーコンピュータと核兵器と私 : 金融日記

          民主党の事業仕分けによって、理研と富士通の共同開発による世界一速いスーパーコンピュータ(スパコン)を作る国家プロジェクトが中止に追い込まれそうで、方々で話題になっているようです。 その議論は「日本は資源のない国だから科学技術に投資をしなくてどうするのか」といったものから「これは一種の公共事業で競争力のない特定の業界や特殊法人との癒着による談合だ」といったものまでいろいろあるようです。 しかし、こういう議論をしている評論家も民主党の議員や急にいろんなことをいいだした大物学者もスパコンを実際に使ったことがある人はいないのではないでしょうか。 ということで、だいぶ昔に基礎科学の研究をしていたころ僕はスパコンを毎日のように使っていたのですが、なんとか昔の記憶を思い出してスパコンというものを解説してみたいと思います。 1.スパコンはどうやって使うのか? おそらく科学者がなんか複雑な計算をスパコンで実

            スーパーコンピュータと核兵器と私 : 金融日記
          • スパコンの戦艦大和「京速計算機」 - 池田信夫 blog

            もちろんCPUの性能は、ムーアの法則で3年に4倍になるので、完成年の差は勘案しなければならないが、地球シミュレータのコストを1/5に割り引いても、TFlops単価は300万ドルと、アメリカの最新機の50倍以上である。総工費1150億円で建設される予定の京速計算機は、10PFlopsをめざしているというが、かりにそれが2010年に実現したとしても、逆にムーアの法則で割り引くと420万ドル/TF、最新機の70倍以上だ。おまけに開発期間が長すぎるので、2010年に計画どおり完成したとしても、性能は他のスパコンに負けている可能性が高い。もっとも「ベンチマークテストで世界一を取り返す」などというのは、プロジェクトの目的としてナンセンスだが。 このようにコスト・パフォーマンスが大きく違う最大の原因は、アメリカのスパコンがAMDのOpteronやIBMのPowerPCなど、普通のPCに使われるスカラー

            • スーパーコンピューティングの将来 牧野淳一郎

              Previous ToC Next PDF 版はこちら 高橋メソッド版(2006/1/13 天文台でのプレゼンテーション)はこちら Contents 0. 初めに 1. IBM BG/L の方向 (2005/12/5) 2. Cray XT3 --- MPPは復活するか?(2005/12/6) 3. NEC SX-8 --- ベクトルのたそがれ (2005/12/7) 4. 富士通 NWT/VPP-500 --- 日本発の「革命」 (2005/12/8) 5. 何故スーパーコンピューターは売れなくなったか (2005/12/13) 6. x86 以外のプロセッサになにが起こったのか? (2005/12/14) 7. SSE の限界(2005/12/23) 8. 専用計算機は?(2005/12/25) 9. 他の可能性は? --- I. FPGA と再構成可能計算 (2005/12/28)

              • 「社会工学」はなぜ失敗するのか - 池田信夫 blog

                けさの日経新聞に2面ぶち抜きで、先日の記事でも紹介した「情報大航海プロジェクト」のシンポジウムの広告が出ている。予算規模は150億円と、官製談合の疑いの強い京速計算機に比べれば1桁小さいし、勝手にこけるのはほっとけばいいという意見も多いが、ここまで大々的に世の中をミスリードするのは困るので、なぜこういう愚行が繰り返されるのか、経済学的に考えてみた。 最大の原因は、日本の製造業の成功体験しか知らない理科系の研究者が中心になっていることだ。これは必ずしも彼らが御用学者として役所に迎合しているためではなく、キレた長老教授のように、主観的には「計画的に日本の科学技術を総合して若手を育成する必要がある」と考えているのだ。しかし、このような(内田樹氏が一知半解で推奨している)社会工学という考え方こそ、ハイエクがポパーを批判した社会主義の発想である。 自然科学者が、特定の目的を実現するために物理法則

                • 京速計算機を巡る論点 - 雑種路線でいこう

                  ブログ界隈で話題となった京速計算機について、菅副総理が復活に前向きという。事業仕分けでの議論があまりに低次元だったので、これを機にきっちり論点を整理できることは貴重な機会だ。研究競争を勝ち抜くために高速なスーパーコンピュータが必要なことは論を俟たないが、Linpackで1位を取ること自体を自己目的化しては説得力に欠けるし、スパコン自体の必要性と演算装置の国産化とは分けて考えるべきだ。GRAPEの牧野氏が指摘しているように「世界一になるのに1100億どうしても必要なのか」こそ本来の論点ではないか。 松井さんといったところからは、「世界一である必要はあるのか」という質問がでていましたが、本当に質問するべきことは、「世界一になるのに1100億どうしても必要なのか」ということであったのではない かと思います。メモリバンド幅やネットワーク性能とか色々考えても、高々10Pflopsに1100億は 20

                    京速計算機を巡る論点 - 雑種路線でいこう
                  • 牧野淳一郎 - スーパーコンピューティングの将来

                    • たるさんのパソコンフィールド

                      This page is written in japanese only. root-netより引っ越して以降のカウント数です。 ファイアウォールソフトを導入している場合、 このカウンタは正しく表示されないことがあります。 このページはIE11で表示を確認しています。 What’s New? サイト閉鎖後2年近くたっても読み続けている方々がいらっしゃるようですので、 年数回というスローペースとはいえ、感謝とお礼の意味を込めて再掲載してみたいと思います。 ありがとう!、反物質が我々の住む宇宙を作ってくれた! (2018 8/8) サイト復帰要請後の低ペースサイト更新。 ありがとう!、反物質が我々の住む宇宙を作ってくれた! (2018 8/8) 物質と反物質は同じレベルで宇宙に存在するのでは? (2018 6/4) ダークマターは身近にあるのでは? (2018 5/9) 量子論はなぜ発生する

                      • 経済学のイノベーション - 池田信夫 blog

                        今年は、サブプライムに端を発した世界不況のあおりで、年末の日経平均株価は5年ぶりに年初を下回った。しかし日米欧のチャートをよく見ると、最大の打撃を受けたはずのアメリカのダウ平均は年初に比べて7%上がっているのに、日経平均は11%も下がっている。この原因は、外人投資家が業績の低迷する日本株を売り、中国やインドに投資を移したためだといわれる。つまり日本経済の最大の問題は格差でもデフレでもなく、経済の衰退なのである。 この意味で政府の「成長力重視」という目標は正しいが、具体的な政策として出てくるのは、「日の丸検索エンジン」や「京速計算機」のような「官民一体でガンバロー」みたいな産業政策ばかり。この背景には、成長の源泉をもっぱら技術開発に求める発想があるようだが、最近の実証研究で注目されているのは「再配分の生産性」だ。別に新しい技術を開発しなくても、古い産業から新しい産業に人材を移し、グーグルの

                        • スーパーコンピューティングの将来

                          Previous ToC Next PDF 版はこちら 高橋メソッド版(2006/1/13 天文台でのプレゼンテーション)はこちら Contents 0. 初めに 1. IBM BG/L の方向 (2005/12/5) 2. Cray XT3 --- MPPは復活するか?(2005/12/6) 3. NEC SX-8 --- ベクトルのたそがれ (2005/12/7) 4. 富士通 NWT/VPP-500 --- 日本発の「革命」 (2005/12/8) 5. 何故スーパーコンピューターは売れなくなったか (2005/12/13) 6. x86 以外のプロセッサになにが起こったのか? (2005/12/14) 7. SSE の限界(2005/12/23) 8. 専用計算機は?(2005/12/25) 9. 他の可能性は? --- I. FPGA と再構成可能計算 (2005/12/28)

                          • 次世代スーパーコンピュータは「予算大幅削減」、凍結の可能性も

                            政府の行政刷新会議は11月13日、理化学研究所と富士通が開発を進める次世代スーパーコンピュータ事業について、「予算計上見送りに近い縮減」と判定した。世界最高速の奪還を目指す国家プロジェクトとしてスタートしたが、既にNECと日立製作所が撤退。予算の大幅削減で事実上の凍結となれば、国内のスーパーコンピューティング技術開発にも影響が出そうだ。 同会議の作業チームは2010年度の概算予算のうち、同事業に対する補助金約268億円について審査。「世界一を目指す必要があるのか」といった意見が出たという。 同事業は、2012年度に10P(ペタ)FLOPSの計算能力を持つスーパーコンピュータの開発を目指す国家プロジェクトとしてスタート。だが今年5月、経済状況の急転でベクトル型の開発を担当していたNECと日立製作所が撤退。スカラー型の単独構成とし、理研と富士通が開発を継続していた。総事業費は約1150億円の計

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                            • コンピュータの「戦艦大和」はもういらない - 池田信夫 blog

                              文科省のスーパーコンピュータ、「地球シミュレータ」が、来年度で運用停止するそうだ。年間50億円も保守経費がかかるためだという。『未来を予測する技術』で佐藤センター長が自慢するように、かつては世界最高速を誇ったスパコンも、今年の世界ランキングでは30位。日本でも、東工大のTSUBAMEに抜かれたが、600億円という建設費はいまだに世界記録だ。 世界的には、TSUBAMEのようにPC用の汎用CPUを並列につないだグリッド・コンピューティングが常識で、地球シミュレータのようなベクトル・プロセッサを使った「大艦巨砲」型のスパコンは、もうつくられていない。ところが文科省は、1150億円もかけて次世代のスパコンを建設する計画で、もう予定地まで決まっているという。 野依良治・理化学研究所長は「国際競争に負けてはならない」などと技術ナショナリズムをあおっているが、問題は何のために計算するのかという目的

                              • 「ベクトル型スパコンは高すぎる」、GPU利用のHPCが本格化 - @IT

                                慶應義塾大学教授で工学博士の中村維男氏。IEEEのフェローを務めるほか、英ロンドン大学インペリアル校教授兼フェロー、米スタンフォード大学客員教授、東北大学名誉教授などを兼任する。HPC Open Forumで新たに立ち上がったGPUコンピューティング分科会長に就任 「GPUは、CPUに比べると、ちょっと知能は落ちる。しかし、いったん走り出せばイノシシのように50倍ぐらいの速さで走る」。並列処理コンピューティングの第1人者として知られる中村維男教授はGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)の特性をそう説明する。GPUは条件分岐が入る処理などは苦手だが、単純な計算処理の並列化では大きな力を発揮する。 こうしたGPUの特性から、これまでベクトル型の並列コンピュータやCPUのクラスタ構成で実現してきたHPC(ハイパフォーマンスコンピュータ)、いわゆるスパコンで、GPU(グラフィックス・プ

                                • 国家プロジェクトをやめてみる - tatemuraの日記

                                  はじめに:筆者の勤める研究所の親会社は日本の大手ITベンダーのひとつですが、ここに書くのはあくまでも筆者個人としての意見です。ですが、会社の、さらには日本のIT全体の長期的な発展を願うものとしての一般論をここに発言するしだいです。 「やめてみる」シリーズとして、やめてみるメソッドを是非適用してみたいものがある。国家プロジェクトだ。 ただし、 国家プロジェクトやめてみ、といっても発注側(政府)と受注側(企業)と立場があるが、今回は企業側にたって、「やめてみ」と提案してみたい。 国家プロジェクトといってもあくまで研究プロジェクトのことであり、政府が使うITシステムの受注といった話とは異なる。 情報通信系の話で、ライフサイエンス系など別分野は違うかもしれない。情報通信系の中でも、主にソフトウェアの研究開発に議論が偏っているかもしれない。 また、最近で言えば『汎用京速計算機』の是非が池田氏のブログ

                                    国家プロジェクトをやめてみる - tatemuraの日記
                                  • 京 (スーパーコンピュータ) - Wikipedia

                                    「京」の外観 「京」の1筐体の内部 「京」で使用されていたマイクロプロセッサ(大阪市立科学館にて撮影) 京(けい、英: K computer)は、兵庫県神戸市の理化学研究所計算科学研究機構に設置、運用されていたスーパーコンピュータの名称(愛称)である[1]。従来は「次世代スーパーコンピュータ」、「汎用京速計算機」、「京速」などと呼ばれていた。文部科学省の次世代スーパーコンピュータ計画の一環として、理化学研究所と富士通が共同開発した。「京」は、浮動小数点数演算を1秒あたり1京回おこなう処理能力(10ペタフロップス)に由来する[2]。 総開発費1,120億円を投じ、2012年6月に完成[3]、同年9月に共用稼働を開始[4]。 TOP500で、2011年6月および2011年11月に1位[5][6]になるが、完成直前の翌2012年6月には2位[7]に、同年11月には3位[8]に後退。この年1位の米

                                      京 (スーパーコンピュータ) - Wikipedia
                                    • はやぶさからTSUBAMEへ――日本技術者の底力

                                      はやぶさを無事帰還させた日本技術者の能力の高さは、東工大が11月に稼働予定のペタスケールスパコン「TSUBAME2.0」でも感じることができるかもしれない。ベクトル処理がメインのハイブリッド型はスパコンの主流になるだろうか。 絶対性能および主要なベンチマーク性能で、当時国内最速だった地球シミュレーターを超えることを目的に、東京工業大学のスパコン「TSUBAME」が誕生したのは2006年のこと。38.2TFLOPSという実効性能で世界7位となったこのスパコンはその後、アクセラレータ「ClearSpeed Advance X620」や「NVIDIA Tesla S1070」を接続して性能を向上、TSUBAME1.2にアップグレードした時点で、理論性能は163.2TFLOPS、実効性能は87.01TFLOPSにまで引き上げられて現在に至る。 2010年6月のスーパーコンピュータTop500ランキ

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                                      • スーパーコンピューティングの将来:57. 池田信夫氏の京速批判 (2008/2/3)

                                        57. 池田信夫氏の京速批判 (2008/2/3) 池田信夫氏という、経済学者であるらしい人の 京速計算機批判で、私の文章があたかも彼の主張をサポートするもので あるかのように引用されています。 スパコンGRAPEを開発した牧野淳一郎氏も指摘するように、ベクトル型の寿 命は20年前に終わっているのだ。 とか 追記:牧野氏が、京速計算機についてきびしい評価をしている。「 2010年 度末には大体のシステムを完成させる、ということになっています。プロ セッサから新しく作るのであるとまあ 5年はかかりますから、これは、既 に時間が足りない、ということを意味しています」。つまり「新たにCPUか ら作る」という計画が、ムーアの法則を無視した愚かな発想なのだ。 とか。まあ、その、専門家でない人が書くことですし、別にどうでも良いかと思って いたのですが、最近池田氏が色々な主張をするのに、私のこの文章が

                                        • 無駄といわれないIT調達へ向けて - 雑種路線でいこう

                                          行政刷新会議で相次いでIT調達が事業仕分けの対象となり、道路やダムを無駄と切り捨てられた建設業界の痛みが多少は分かった気になっている今日この頃。事業仕分けでの個別の発言を拾うと真っ当な指摘も多々あり、来年度予算で更に抜本的な見直しも考えられる中で、先のことを考えねば後がないと危機感を持った。 ▽省内や他省庁間での類似事業の重複排除▽補助金交付での不必要な団体の関与排除▽モデル事業は必要性、効果を厳格に検証▽広報、イベント経費は費用対効果を検証し、予算削減や重点化▽情報技術(IT)調達の導入・運用コスト見直し▽独立行政法人、公益法人向け支出の必要性検証▽特別会計の必要性検証 IT調達といっても様々な領域があり、大きく分けて通信インフラ整備、研究開発、行政情報化、利活用推進などに分類できる。これまでにIT関連で仕分けされた主な事業を分類すると下記の通り。見直しの基準がはっきりせず、説明責任を果

                                            無駄といわれないIT調達へ向けて - 雑種路線でいこう
                                          • スパコン富岳の世界一 起点は「2位じゃだめですか」 | NIKKEIリスキリング

                                            スパコン富岳の世界一 起点は「2位じゃだめですか」『富岳 世界4冠スパコンが日本を救う』より2021 / 3 / 11 日本が世界に誇るスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」。年2回発表される「トップ500」というスパコンの性能ランキングで2020年6月、11月と2連覇を成し遂げた。日本のスパコンがトップ500で1位になったのは2011年11月の「京(けい)」以来だ。しかも富岳は4種類ある性能ランキングのすべてで2位に3倍以上の差を付けて1位を取った。京の開発から富岳まで何が起こったのか。新刊『富岳 世界4冠スパコンが日本を救う』(日経BP)から紹介しよう。 「2位じゃだめなんでしょうか」が残したもの日本のスパコン開発の、ターニングポイントになったのが2009年に行われた「事業仕分け」だ。蓮舫参議院議員による「2位じゃだめなんでしょうか」の名セリフは、多くの人がご存じだろう。 当時の民主

                                              スパコン富岳の世界一 起点は「2位じゃだめですか」 | NIKKEIリスキリング
                                            • 次世代スーパーコンピュータ、愛称は「京」

                                              理化学研究所は7月5日、神戸市に開発を進めている次世代コンピュータの愛称が「京」(けい)に決まったと発表した。 4月から5月にかけて愛称を公募。1529件の候補の中から、次世代スーパーコンピュータの開発目標性能・10PFLOPSを万進法で表した場合(1京FLOPS)にちなんだ「京」を選んだ。英語表記は「K Computer」。「京」には7人から応募があったという。 次世代スーパーコンピュータは、プロジェクトの当初は「汎用京速計算機」などとも呼ばれていた。「ほかの科学技術分野の名称・愛称に多く用いられているものと重複がなく、単位で表現するという新規性がある」「歴史と未来が同居する言葉。『京』はもともと大きな門を表し、『計算科学の新たな門』にもつながる」としている。 今後、ロゴマークなどを制作する予定。 関連記事 次世代スーパーコンピュータのプロトタイプも 「富士通フォーラム2010」 「富士

                                                次世代スーパーコンピュータ、愛称は「京」
                                              • スパコン騒動。京速計算機は割高。 - 未来のいつか/hyoshiokの日記

                                                スパコンの開発が日本のコンピュータ産業になにがしかの新しいものを与えるか。そーゆー観点から言うと多分何もないと思う。 もちろん物理学者や遺伝子工学には速いコンピュータが必要だし、社会的にはそのような需要は無限にある。科学者が速いコンピュータを常に必要としている。それはそのとおりだと思う。 速いコンピュータが必要とか必要じゃないとかいう話ではない。 スパコン騒動の何が問題なのか。 それは、ムーアの法則を理解していない人たちがコンピュータ(あえてスパコンとは言わない)を設計しているということだ。筋が悪い設計をしているということだ。 専用コンピュータというのは経済的に立ち行かない。それは、80年代に各種Lispマシンなどが商業的ににっちもさっちもいかなくなったことからコンピュータ業界は学んだはずなのに、日本の大手ベンダーはそれからまったく学んでいない。 なぜ専用コンピュータは性能競争に負けるか。

                                                  スパコン騒動。京速計算機は割高。 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
                                                • NIKKEI NET(日経ネット):次世代スパコンの開発予算、大幅削減 事業仕分け3日目

                                                  日産自動車元会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)を巡る事件は、東京地検特捜部が21日、ゴーン元会長を会社法違反(特別背任)容疑で逮捕をしたことで新たな展開を見せた。ゴーン元会長個人の資産管理会社で…続き[NEW] 寝耳に水の再逮捕劇 ゴーン元会長、取り調べに強気 ゴーン元会長を特別背任容疑で再逮捕 東京地検

                                                    NIKKEI NET(日経ネット):次世代スパコンの開発予算、大幅削減 事業仕分け3日目
                                                  • 地球シミュレータの「一社談合」 - 池田信夫 blog

                                                    もうやめるはずだった地球シミュレータの「次世代機」が、なぜか約190億円で開発されることになった。これを一般競争入札で「落札」したのはNECだが、応札したのはNEC一社だけだった。1150億円ものプロジェクトを随意契約で3社に共同発注した京速計算機と同様、スーパーコンピュータがITゼネコンの食い物にされているのだ。 このような談合によって、ITゼネコンは目先の利益を得るかもしれないが、もはや考古学的な技術になったベクトルプロセッサに大量の開発要員・リソースを投入することによって「ガラパゴス化」がますます進み、日本のコンピュータ業界は世界から決定的に取り残されるだろう。グーグルもMSもIBMも、cloud computingに最大の資源を投入しているというのに・・・ おまけに、気候変動のシミュレーションという目的も疑問だ。伊藤・渡辺氏の批判しているように、地球シミュレータのやったシミュレ

                                                    • 次世代スパコン、事業仕分けで事実上の「凍結」と判定

                                                      政府の行政刷新会議は2009年11月13日、2010年度予算の無駄な概算要求を判定する「事業仕分け」で、文部科学省が推進する次世代スーパーコンピュータ事業を「限りなく予算計上見送りに近い縮減」とし、事実上の「凍結」(民主党の田嶋要議員)と判定した。財務省は事業仕分けの結果を極力反映する姿勢を示していることから、次世代スパコン事業が凍結する可能性が高くなった。 行政刷新会議は、今後製造段階に入る次世代スパコン事業を事実上の凍結と判定した理由について、「今後の700億円以上の投資に見合う効果検証が必要」「NECと日立製作所が今年5月に撤退し、大幅なシステムの仕様構成を変更しており見通しが不透明」「海外との競争を急ぎスケジュールに無理がある」などとした。 文科省の関係者の中には、事実上の凍結について「長い目で見ると国内のIT業界にとって重大な損失。次世代スパコンの心臓部となるチップの開発技術は、

                                                        次世代スパコン、事業仕分けで事実上の「凍結」と判定
                                                      • 京速計算機について整理と疑問 - 雑種路線でいこう

                                                        仕分けから2週間ちょっと経って落ち着きつつあるが結局スパコンはどうなるんだろうか。著名人が反対声明を出せば見直されるという前例となっては何のために仕分けたか分からないし、まあしかし事業仕分けでは大事なことが何も論じられていない訳で、検討に必要な材料は整理しておく必要はあるかと。 満額復活が決まったわけではない 事業仕分けの結果を受けて行政刷新会議や国家戦略室が政治的に再検討することになっている。計画が原案通り復活するとも、何らかの見直しが入るとも、廃止するとも決まったわけではないと理解している。 NEC・日立が撤退した影響は限定的 ことLinpackベンチマークのTop 500で1位をとることに目標を限定すれば、ベクトル方式から撤退してスカラー型に絞ることはプラスに働くし、瞬間的に世界トップをとれる公算はそれなりにあるのではないか。しかし地球シミュレータで開発された気候変動計算アプリケーシ

                                                          京速計算機について整理と疑問 - 雑種路線でいこう
                                                        • 科学技術政策は民が主導すべき、とスパコン問題を見て思う - My Life After MIT Sloan

                                                          スパコン (Caeric) 2009-11-25 23:07:54 ボクは、主に ITとかハイテク産業で仕事してきましたけど、今回は正直素朴に「スパコン」って何だっけ?って考えさせられました。市場や経済に対して何の価値を生み出すのだろうって。グリッドコンピューティングみたいなのが代替技術(システム)としてあるのでしょうか(自問)。 やっぱり、将来価値を検討した上で、プロジェクトベースの投資判断しても良いかもですよねー。なんだか今の事業仕分けは場当たり的な感じもします。過去だけ見ても・・・。Lilacさんもおっしゃる通り、政策が正しいか検証できるデータ(FACT)は欲しい感じがしますよね。 スパコンの事業仕分け (freedom) 2009-11-26 01:01:04 全ての事業が事業仕分けにかけられているのではなく財務省の官僚がほんの一部を提示しているのだということを考えないと何も見えな

                                                          • ITmedia News:“みんなの世界的スパコン”「TSUBAME」

                                                            東京工業大学のスーパーコンピュータ「TSUBAME」が7月3日、同大大岡山キャンパス(東京都目黒区)で披露された。現時点で世界7位の高性能マシンだが、新入生でも使える「みんなのスパコン」がコンセプト。同大は「スーパーコンピュータの新しい利用モデルを確立したい」と期待している(関連記事参照)。 TSUBAMEは、同大が科学計算用に導入したスーパーコンピュータ。多数の汎用CPUを束ねることで超高速な計算を可能にするグリッド式を採用している。 構成は、AMDのOpteronを搭載したSun Fire×655ノード(1万480CPUコア)などによる計算クラスターと、1.1P(ペタ)バイトの大容量データストレージなど。OSはLinuxを採用。全体的な構築はNECが担当した。 ピーク性能は「PCの6万倍」(同大)という85TFLOPS。6月28日に発表されたスーパーコンピュータの性能ランキング「Top

                                                              ITmedia News:“みんなの世界的スパコン”「TSUBAME」
                                                            • 「スパコンの戦艦大和」の建造は中止せよ - 池田信夫 blog

                                                              文部科学省の京速計算機プロジェクトから、NECと日立が離脱すると発表された。これは当ブログでも、「スパコンの戦艦大和」として批判してきたものだ。特に発注側のプロジェクト・リーダーに受注するNEC出身の渡辺貞氏が「天上がり」し、1150億円ものプロジェクトが随意契約でITゼネコン3社に発注されたことは、官製談合の疑いが強い。 もともと今どきベクトル・プロセッサを開発することが時代錯誤であり、それを断念したのは遅すぎるぐらいだ。この計算機は「地球シミュレータ」のような目的もなく、税金によるITゼネ...

                                                              • 「京速計算機」からNEC、日立が離脱 ベクトル・スカラー複合構成は困難に

                                                                理化学研究所とNECは5月13日、次世代スーパーコンピュータ開発からNECが撤退すると発表した。NECと契約して参加していた日立製作所も離脱することになり、次世代スーパーコンピュータは理研と富士通で計画を進めることになる。 理研は計画通り2012年の完成を目指して開発を続けるとしている。世界最高の計算能力を目指し、ベクトル型とスカラー型の複合システムとして設計が進んでいたが、NECの撤退でベクトル型は困難になり、富士通によるスカラー型のみとなる可能性が高い。 理研によると、次世代スーパーコンピュータは詳細設計の最終段階。今後、製造段階に進む計画だが、ベクトル型を担当するNECはこのほど、製造段階の契約に参加しない意向を伝えた。 NECは「製造フェーズに参画した場合、本体製造に関連する投資が相当額発生することが見込まれ、この費用負担が今年度の業績に多大な影響を与える規模となることが確実とみら

                                                                  「京速計算機」からNEC、日立が離脱 ベクトル・スカラー複合構成は困難に
                                                                • 税金と人材を浪費する「ITゼネコン」 (1/2)

                                                                  地球シミュレータの「1社入札」 道路財源をめぐるドタバタは、再可決で一応、決着したが、公共事業の中身やゼネコンの談合がいかにひどいものであるかは、もはや国民の常識だろう。ところが情報産業にも、ITゼネコンがはびこっていることは意外に知られていない。 先週、独立行政法人 海洋科学研究開発機構は、同研究所が運用中のスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」の更新にあたって一般競争入札を行ない、NECが約190億円で落札したと公表した(関連リンク1)。しかし、この入札にはNEC1社しか応札していない。入札条件が「既存のアプリケーションが平均2倍以上の速さで作動する」など、NECのマシンでしか実現できない仕様になっていたからだ。 関係者の話によれば、この仕様書を書いたのは、地球シミュレータを運用しているNECの社員だという。入札の仕様を応札業者に書かせたら、自社が落札しやすい仕様にするのは当然だ。政

                                                                    税金と人材を浪費する「ITゼネコン」 (1/2)
                                                                  • スパコンの戦艦大和「京速計算機」 : 池田信夫 blog

                                                                    2007年11月23日01:37 カテゴリIT スパコンの戦艦大和「京速計算機」 先日の記事で、地球シミュレータの次のスーパーコンピュータについて疑問を呈したところ、100以上のコメントがつき、関係者からも情報が寄せられた。こうした情報から考えると、この「京速計算機」というのは、悪評高い「日の丸検索エンジン」を上回る、まさに戦艦大和級のプロジェクトのようだ。 そもそも、このプロジェクトの発端は、地球シミュレータの年間維持費が50億円と、あまりにも効率が悪く、研究所側が「50億円もあったら、スカラー型の新しいスパコンができる」という検討を始めたため、ITゼネコンがあわてて次世代機の提案を持ち込んだことらしい。事実、最近のスパコンと地球シミュレータの性能価格比は、次のように桁違いだ: 名称完成年 最高計算速度(TFlops) 建設費($) TFlops単価($) TACC Ranger2007

                                                                      スパコンの戦艦大和「京速計算機」 : 池田信夫 blog
                                                                    • 次世代スパコン開発「異議あり」  ホリエモン「自分の稼いだ金でやれ」

                                                                      政府の行政刷新会議の「事業仕分け」で、事実上の凍結となった次世代スーパーコンピュータ「京速計算機」を巡って、ホリエモンこと堀江貴文さんが、こうした開発費用を政府に頼るのをやめ、「自分たちの稼いだ金でやれ」と提言し、注目を浴びている。 行政刷新会議は2009年11月13日、10年度予算概算要求の無駄を判定する事業仕分け3日目で、文部科学省が官民共同で勧めている次世代スパコン開発を「限りなく予算計上見送りに近い縮減」と判定して事実上の凍結にした。 「世界一でなくていい」「必要性を見直すべき」 次世代スパコンは、1秒間に1京回の演算性能を持つ世界最速のスパコン「京速計算機」を目指して06年から独立行政法人の理化学研究所と、富士通、日立製作所、NECが共同で開発をスタート。多様な分野に応用できる汎用型という触れ込みで、12年度に本格稼働する予定だった。完成すれば現在世界最速とされる米国製の10倍の

                                                                        次世代スパコン開発「異議あり」  ホリエモン「自分の稼いだ金でやれ」
                                                                      • NECとIntel、スーパーコンピュータ技術を共同開発

                                                                        米IntelとNECは11月17日、Xeonを搭載したスーパーコンピュータの性能向上に向け、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)システム技術を共同開発することで合意したと発表した。NECがベクトル型スーパーコンピュータ開発で培った経験とIntelアーキテクチャを組み合わせ、実行性能に優れたHPCシステムの開発を目指す。 第1弾として、Xeon搭載スーパーコンピュータのメモリ帯域幅と拡張性を向上させるハードウェア・ソフトウェア技術を共同開発する。NECはXeon搭載スーパーコンピュータに、共同開発した技術を搭載する。研究開発向けなどハイエンドシステムに加え、小規模なHPCシステムも視野に入れる。 NECはベクトル型スーパーコンピュータを手がける唯一の国内メーカー。IntelのXeonと、Xeon向けベクトル拡張命令セット「AVX」(Advanced Vector Extension

                                                                          NECとIntel、スーパーコンピュータ技術を共同開発
                                                                        • 実は「スパコンが産業界でも想像以上に使われている」というハナシ

                                                                          印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 「スーパーコンピュータ」が、ここにきてちょっとした話題となっている。 というのも、2012年度の完成を目指して開発が進められている理化学研究所の「次世代スーパーコンピュータ」で、久しぶりに日本が世界最高速の座を奪還することになりそうだからだ。これが実現すれば、2002年にNECが稼働させた「地球シミュレータ」以来、実に10年ぶりに首位の座が米国から日本へと戻ることになる。 開発中の次世代スーパーコンピュータは、文部科学省の最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用プロジェクト(通称・次世代スーパーコンピュータプロジェクト)の一環として進められているもので、2006年から概念設計を開始。スパコンTOP500ランキングの指標となってい

                                                                            実は「スパコンが産業界でも想像以上に使われている」というハナシ
                                                                          • おごちゃんの雑文 » Blog Archive » 京速計算機の批判の続き

                                                                            池田信夫が相変わらずやっているので、真似して。 氏の批判はもうちょっと具体的になっているので、「経済」としては見るべきところがあるようになった。でも、やっぱり引用のしかたがおかしいし、「技術批判」としてはなってないのでつっこんでみる。 私の前回同様、結論に於いては違いはないんだが、池田氏のあの批判は当事者に対してあんまりなのと、ちょっと結論への持ち込み方と、引用に疑問がある。 まず、「戦艦大和」という比愈はナンセンス過ぎる。これは前回のものを読んだら良いのだが、今のスーパーコンピュータなんて、高々 煮えたぎるヤカン すら満足にシミュレート出来ないのだ。だから、いくらかでも戦果を上げた「戦艦大和」なんかと比較にならないくらい低性能なのだ。それでもあちこちで使われ、成果が出ているのは、 領域が限定された応用分野 だからだ。 たとえば、前に「ホールのシミュレーションをして伝達関数を求め」という話

                                                                            • 次世代スパコン開発事業、限りなく予算計上見送りに近い予算縮減に | スラド

                                                                              共同通信の記事によれば、行政刷新会議の事業仕分け3日目において、文部科学省の次世代スーパーコンピューター開発事業については、「限りなく予算計上見送りに近い縮減」という決定がされたとのことだ。NEC、日立が離脱し、富士通主導のスカラー単独となって何とか命脈をつないでいた次世代スパコン事業であるが、予算縮減という一番きついダメ押しをくらったようだ。これでほぼ京速計算機はしばらく不可能になったということだろう。「1位でなければ駄目なのか」、「国民生活にどう役立つのかが分かりにくい」という仕分け人の意見から推測すると、科研費あたりも相当削られる可能性がありそうだ。

                                                                              • 次世代スパコンの国家プロジェクトは必要か

                                                                                政府の行政刷新会議は2009年11月13日、事業仕分けで、文部科学省が推進する次世代スーパーコンピュータ事業を事実上の「凍結」と判定した。「NECと日立製作所が今年5月に撤退し、大幅なシステムの仕様構成を変更しており見通しが不透明」などの判断が働いたためだ。 これに対して、文科省の関係者から「長い目で見ると国内のIT業界にとって重大な損失」とする声が出ていたほか、研究者からも日本の国際競争力の低下を懸念する声が相次いで上がった。政府内でも、菅直人副総理・国家戦略相や仙谷由人行政刷新担当相らが、判定の見直しの可能性に言及するなど、国策スパコンの存廃を巡る議論は熱を帯びている。 この国策スパコンは、かつて“世界最速”を誇った「地球シミュレータ」の後継機。毎秒1京回の浮動小数点数演算を行う「京速計算機」を、2012年をメドに完成させる予定だった。果たして、国策スパコンは不要か、あるいは必要か。必

                                                                                  次世代スパコンの国家プロジェクトは必要か
                                                                                • [続々報]「残念だが税金の無駄遣いにはしない」、国策スパコン開発リーダーに聞く

                                                                                  政府が推進する次世代スーパーコンピュータ・システムのプロジェクトからNECと日立製作所が撤退する(関連記事1、関連記事2)。独立行政法人の理化学研究所はどのように考えているのか。NEC出身で、2006年に文部科学省を退官して理研の次世代スーパーコンピュータ開発実施本部のプロジェクト・リーダーに就任した渡辺貞氏に聞いた。(聞き手は島田昇=日経コンピュータ) NECと日立がプロジェクト半ばで撤退する。 国家プロジェクトに参加しておいて、(途中で投げ出すのは)いかがなものかと思う。残念だ。NECの決断により同じく撤退することになった日立からも、残念だと聞いている。 NECから製造撤退の打診を最初に受けたのは、ゴールデンウィーク前のこと。正直、非常に驚いた。国家レベルの重大な話なので何度も確認をしたが、NECの意思は変わらなかった。結果、5月13日に東京・丸の内の理研オフィスを訪れたNECの矢野薫

                                                                                    [続々報]「残念だが税金の無駄遣いにはしない」、国策スパコン開発リーダーに聞く