数年前から「デザイン思考」や「デザイン経営」が騒がれるようになり、2018年には経済産業省・特許庁が「デザイン経営宣言」を発表。企業における経営課題や成長鈍化の打開策としてのクリエイティブが話題となって久しくなった。 しかし、今から20年以上前にその領域に気づき、推進してきた人物がいる。「SAMURAI」クリエイティブディレクターの佐藤可士和だ。大学卒業後、博報堂のアートディレクターとして活躍してきた佐藤は、「デザインにはもっとできることがある」と2000年に独立。経営とクリエイティブの融合において第一線を走り続けている。 ユニクロのグローバル戦略、セブンイレブンのプライベートブランド、TSUTAYAのリブランディングなど、私たちが日常触れる企業や商品の多くを手がけているが、その中でも独立初期から携わっているのが三木谷浩史率いる「楽天」のブランディングだ。 その楽天においては今年7月、4種