「人とネコが仲良く共生できるまちづくり」を目指し、船橋市は、飼い主のいないネコを増やさないための対策を盛り込んだガイドラインを定めた。3人以上のメンバーが「団体」として市に登録し、不妊や去勢手術した場合、費用の一部を助成する。29日には「ふなばしニャンポジウム」を開催し、地域住民とネコとの関わり方を考える。 市によると、市内には推定で5万2千匹のネコがいる。飼いネコは市が2007年度から不妊や去勢の手術費を助成しているが、飼い主のいないネコは対象外。「ゴミ箱をあさって散らかる」「汚物が汚い」などの苦情が後を絶たない。 「近所に捨てられていた」「ネコが子どもを産んだが育てられない」――。こんな理由で昨年度、500匹以上が市に持ち込まれた。市はホームページで飼い主を募り、92匹は引き取られたが、415匹が殺処分された。 ガイドラインは、飼い主のいないネコを「野良ネコ」と、住民らの合意でル