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「小春六花」を知っていますか? 小樽に住む女子高生で「こはる・りっか」と読みます。彼女を知らなくても仮想アイドル歌手「初音ミク」なら知っている人は多いはず。小春六花も初音ミクと同じ、音声合成ソフトのキャラクターです。大きな違いは、誕生から間もなく小樽という活躍の舞台が与えられたこと。今冬、市内でのスタンプラリーに道外からファンが駆けつけるなど、キャラクターの人気の高まりは、小樽への誘客につながりつつあります。(小樽報道部 石垣総静) 2月上旬の小樽は「小樽雪あかりの路」(同月11~18日)開催前で、観光端境期。そんな街中を、仙台市の会社員工藤雅道さん(28)はレンタカーで回っていました。市立小樽文学館、運河プラザ、おたる水族館…。手には表紙に小春六花が描かれたスタンプ帳。「小樽ってもっと上の世代の観光地で、来たいと思ったこともなかった。六花たちの日常を思い浮かべながら施設などを回るのが楽し
JR北海道が2025年3月、国鉄時代から道内の普通列車の主力を担ってきた「キハ40形」の定期運行の廃止を計画していることが分かった。「ヨンマル」の愛称で鉄道ファンや地域住民の足として親しまれたが、老朽化で後継車両へ切り替えを進めていた。定期運行終了後も観光列車などとして活用する方針だ。 キハ40形は1977年から82年にかけて国鉄が製造したディーゼル車。形状の似たキハ47形、48形と共に、全国で888両が製造された。車両の両端に運転台があり、1両で運行することが可能なため、全国の非電化区間を中心にローカル線の「顔」として活躍した。 北海道向けには、酷寒地仕様として150両が製造。現在も函館線函館―長万部間、根室線滝川―東鹿越間などで運行されている。塗装は国鉄色の朱色から、民営化後は北海道色といわれる白色とライトグリーンの車体が主流になった。
北海道電力泊原発(後志管内泊村)で最後まで稼働していた3号機が停止してから、5日で11年となった。北電は火力発電所の燃料高騰を理由に電気料金の値上げに踏み切る一方で、再稼働後には値下げすると強調し、原発に依存する経営方針を崩していない。稼働していない原発に投じた費用は計6700億円を超えた。費用は電気料金として一般家庭や企業が負担しており、道民からは原発の存在意義を問う声が上がる。 「長期的な観点でみると経済性は十分確保できる。まずは再稼働を最優先したい」。北電の藤井裕社長は、4月27日に札幌市内で開いた決算発表会で、泊原発の必要性を強調した。 泊原発は2011年4月に1号機(出力57万9千キロワット)、同8月に2号機(同)、12年5月に3号機(出力91万2千キロワット)がそれぞれ停止。北電は13年7月、再稼働を目指し原子力規制委員会に審査を申請した。26年12月に泊原発3号機の再稼働を想
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、安倍派(清和政策研究会)に所属する前内閣府副大臣の堀井学衆院議員(比例代表道ブロック)は22日、同派から最近5年間に2196万円のキックバック(還流)を受けていたことを認めた。堀井氏や関係者によると、いずれも政治資金収支報告書に記載しておらず、2021年分の約500万円は堀井氏が自ら現金で東京から道内に運んだという。 安倍派では所属議員ごとにパーティー券の販売ノルマがあり、ノルマを超えた分を還流する運用があった。関係者によると、堀井氏のノルマは毎年百数十万円分。最近5年間では18~21年に毎年500万円前後が還流されていた。21年分の一部については、東京事務所の職員が派閥事務所に受け取りに行き、堀井氏に手渡した。堀井氏は同年9月29日、飛行機で道内に運んだ。現金はいずれも新札で100万円ごとに帯封、茶封筒に入れられていた。 堀井氏は「お金のこ
JR北海道が9日に発表した来春のダイヤ改正で、全特急列車の12%の減便または臨時列車化と、18無人駅の廃止が決まった。主にコロナ禍による減収を受けたコスト削減の一環だが、一度縮小されたダイヤが元に戻ることは容易ではない。沿線地域では、将来の廃線を不安視する声がある一方、コロナ禍で鉄道利用が激減しており、諦め感も漂う。 「このような状況下なので理解をいただいているのではないか」。JRの島田修社長は9日の記者会見で、減便や臨時列車化について、沿線自治体や住民に一定の理解を得ているとの認識を示した。 JR幹部は今回のダイヤ改正について事前に各自治体に説明。地域によっては減便や臨時列車化に「廃線への下準備ではないか」などの反発もあったが、緊急事態と言える状況だけに「仕方ない」との反応が多かったという。 ただ、「コロナ収束後には元に戻してもらえるのか」との各地の疑問について、島田社長は会見で「コロナ
札幌のIT企業、クリプトン・フューチャー・メディアが生み出したバーチャル・シンガー(仮想歌手)「初音ミク」が2007年の誕生から15周年を迎えた。人工的な声で歌う少女は、そのキャラクターの魅力に加え、無償での二次創作ルールを設けたクリプトン社の英断によって、音楽、映像、画像など数多くのクリエーターの創作意欲をかき立てる存在になった。ユーチューブなどの動画投稿サイトから火がついた人気は、国内外のライブ公演、ゲームソフトやキャラクター商品の展開、さらには、オーケストラや歌舞伎などとのコラボへと発展し、知名度も世界的なものになりつつある。初音ミクはなぜここまで広がりを見せたのか―。“生みの親”クリプトン社の伊藤博之社長(57)に進化の理由を聞いた。(経済部 土田修三) 初音ミク15年の進化について語るクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長=8月18日、札幌市中央区のクリプトン・フューチ
「邪神ちゃんが内臓を売ろうとするなど、富良野のイメージを落としかねない」―。2022年11月15日の富良野市議会決算審査特別委員会。市がふるさと納税を募って制作したテレビアニメ「邪神ちゃんドロップキックX」富良野編の内容が不適切などとして2021年度一般会計決算が不認定となったことが大きな波紋を広げました。市議会で賛否が真っ二つに割れた「邪神ちゃん騒動」。一方、同様に邪神ちゃんアニメが制作された釧路市や帯広市などでは騒動はありませんでした。富良野市はなぜ揺れたのでしょうか。(富良野支局 千葉佳奈、中元克治) 「邪神ちゃん」を巡る経緯 富良野市がふるさと納税で費用を募り制作したテレビアニメ「邪神ちゃんドロップキックX」の富良野編は、悪魔「邪神ちゃん」が主役。富良野編は20分ほどで、ワインやメロンなどを紹介する一方、借金に困って内臓を売ろうとする場面がある。富良野市議会決算審査特別委員会は「内
小学生のランドセルが重すぎると思いませんか。教科書のページ数は年々増え続けていますし、国が進めるICT(情報通信技術)を活用した教育の一環で、タブレット型端末も学校現場に浸透。新型コロナウイルスの感染防止や熱中症対策として、多くの学校が水筒を持参するよう求めています。子どもの負担が懸念されます。札幌市内の児童25人に下校時、ランドセルと水筒など、持っている荷物の重さを量らせてもらうと-。(報道センター 田口博久、宇田川創良、岩木由菜、光嶋るい) まずは、ランドセルの歴史を振り返ってみましょう。メーカーなどでつくる「ランドセル工業会」によると、ランドセルは日本独自の通学かばんです。1885年(明治18年)、当時の華族の子弟の教育機関・学習院(東京)が、通学かばんに軍隊用の「背のう」を採用したのがきっかけです。背のうはオランダ語で「ランセル」と呼ばれており、転じて「ランドセル」になったといいま
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