今回は『アレルギー性紫斑病(しはんびょう)』という病気にかかった娘の話をします。 あまり知られていない病気だと思いますので、簡単に説明をしますと、 “全身の細い血管がアレルギー反応により炎症を起こし、出血しやすくなる。” 『アレルギー性紫斑病』とは、そんな病気です。 アレルギー性紫斑病・紫斑病性腎炎 - 福岡赤十字病院小児科 アレルギー性紫斑病とは ヘノッホ・シェーンライン(Henoch-Schönlein)紫斑病やアナフィラクトイド紫斑病などともよばれ、血管性紫斑病のひとつです。 出血斑(紫斑)、むくみ(浮腫)、腹痛、関節痛などが主な症状です。 3~10歳に最も多く、男児がやや多い傾向があります。 小児では最も頻度の高い血管炎で、年間10万人あたり10~20人の発症率とされています。 秋から初夏に多く、夏は少なくなります。 およそ50%の症例で風邪などの先行感染があり、発症までは1~2週