マーケティングの世界には、性別に関する暗黙の了解があります。それは、女性は女性向け商品を買い、男性は男性向け商品を買うというもの。 その結果、世間に受け入れられる美容用品という概念はサイロ化してしまっています。でもそれって、バカバカしいと思いませんか? いえ、もう少し丁寧に言いましょう。ジェンダーに対する考えの進歩に伴い、古くから続くマーケティングの策略ともいえるこの勘違いについて、私たちはもっと議論すべきだと思うんです。 スキンクリーム、石鹸、クレンジングなど、男女の生物学的特徴を対象とする商品は別として、私たちはずっと、美容やセルフケアは男女で分ける必要があるという誤った価値観を押し付けられてきたのです。 そんな押し付けの顧客像に自分が該当しなくても、欲しいものは臆せず買えばいいと思いませんか? 中身はそんなに変わらない一部の商品、特にスキンケアの領域では、男女向けの商品で多少成分が異