あいおいニッセイ同和損害保険がRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の全社導入を順調に進めている。業務部門の社員それぞれが担当業務を効率化できるようにする狙いで、2021年8月20日から米Microsoft(マイクロソフト)のRPAツール「Power Automate」を全社規模で導入した。導入3カ月で450人が使うまで広がっている。順調な滑り出しには、以前ローコード開発ツールの普及が停滞したという「失敗」も生きている。 Power Automateを使うと、メールソフトやスケジュール管理ソフトといった業務ソフトにおける定型的な作業を自動化できる。複数のソフトにまたがる作業を自動化したいときはソフト同士を連携させる「フロー」をつくればよい。 例えば「上司のスケジュール管理ソフトに新しい予定が登録されたら、その内容を自分宛にメールで通知する」といった作業を自動化できる。社員は上司