日本図書館協会(日図協)の図書館の自由委員会は9月7日、東京・中央区の日図協研修室で「図書館の自由に関する宣言70周年記念講演会」を開いた。木村草太さん(東京都立大学教授)が「憲法学者からみた『図書館の自由』」と題して講演し、基本的人権と図書館の自由との関係などを整理して自由宣言の重要性を語った。 「図書館の自由」70周年記念講演会で語る木村草太さん。(撮影/長岡義幸) 自由宣言は1954年に日図協総会で採択され、79年の改訂を経て今年制定70周年を迎えた。現行の宣言では〈図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする〉とした上で、「第1 図書館は資料収集の自由を有する」「第2 図書館は資料提供の自由を有する」「第3 図書館は利用者の秘密を守る」「第4 図書館はすべての検閲に反対する」「図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結し