この紙面を見て不思議な感覚を覚えた方はいますか? 筆者撮影 筆者は7日付朝日新聞の「真逆の話題」に非常に強い興味を覚えました。 「アメリカザリガニ 身近な厄介者 水草切断し生態系被害 駆除も困難」 「ライチョウのヒナ すくすく 中央アルプス 50年ぶり自然繁殖」 一方は、環境省がアメリカザリガニを特定外来生物に指定する方向に方針を固めたことをもとに「厄介者」と存在自体を否定的にとらえる記事。もう一方は、中央アルプスでは絶滅したとされてきた国の特別天然記念物ライチョウの「復活作戦」で、約50年ぶりに自然繁殖によるヒナが孵化したことを喜ぶ記事。こちらはアメリカザリガニへの皮肉に見えて仕方ありません。 さて、なぜここまでアメリカザリガニは嫌がられるのでしょうか。 アメリカザリガニは1927年にウシガエルのエサ用にアメリカから国内に持ち込まれ、各地の河川や水田を中心に生息地を拡大させました。筆者は