夏休みシーズンを迎える中で 「Go To トラベルキャンペーン」(以下、Go To トラベル)が開始して、早2週間。様々なトラブルを誘発させたのは多くの報道で明らかになった。誘発させたというよりは、“トラブルになって当たり前”といった故意的とも思える場当たりな制度改変の連続だ。 スタート前倒しをはじめ、東京除外、キャンセル料の補償有無、団体旅行の扱いなど次々と出される大本営発表……。枚挙に暇が無いのでここでは詳しく触れないが、とにかく複雑怪奇とも評せるほどの経過であった。 当然、観光業界の現場は、現在進行形で混乱をきわめている。筆者は旅行業界に身を置くわけではないが、旅行に関する評論を生業とする者としても、これらの改変には辛酸を舐めさせられた一人だ。 そもそもGo To トラベルの施策が閣議決定されたのが4月7日。感染の収束後に実施するということで時期としては8月から、とされた(その後、周