妊婦の新型コロナウイルス感染が急増する沖縄県内。厚生労働省研究班などによると、妊娠25週以降や30歳以上の妊婦が感染すると、酸素投与が必要な中等症2や重症に至るリスクが上昇する傾向にあるという。感染し、自覚症状の薄いまま血中酸素濃度が下がり、中等症2に症状が悪化した30代女性=那覇市=が取材に応じた。 【写真】「こんな思い、他のママにしてほしくない」580gの息子を出産した女性が伝えたいこと 「それほど、息苦しさも感じなかった。それが、余計に怖かった」。8月3日深夜。妊娠6カ月の女性は発熱による頭痛で眠れず、何げなく手にした血中の酸素濃度を測るパルスオキシメーターの数値に驚いた。7月末に3人家族全員の陽性が判明し、自宅療養中のさなか。血中酸素濃度は「90」で、日中の96前後から急激に下がっていた。 38度台の発熱や体の節々の痛みでふらつく夫の運転に送られて救急病院に向かった。せきなど呼吸器