それでも手元に11億円以上残りそうカンタス航空の機体(Photo: Qantas Group) オーストラリア航空最大手、カンタス・グループは8日、アラン・ジョイス前最高経営責任者(CEO)に支払った退職時の報酬2,140万豪ドル(約20億5,000万円)のうち、926万豪ドル(約8億9,000万円)を剥奪すると発表した。ジョイス氏の手元には半分以上が残る計算になるが、不祥事が相次いだ時期に経営トップを務めた同氏の報酬に大鉈を振るうことで、落ちた信頼の回復に努める。 ジョイス氏に支払った長期インセンティブ報酬(2021年〜23年分)836万豪ドル相当の株式を100%没収する。加えて、22-23年度の短期インセンティブ報酬も33%に当たる90万豪ドルを削減する。一連のスキャンダルに責任を持つ現職または過去の役員についても、短期インセンティブ報酬を33%減らす。同報酬の削減幅は合計410万豪ド