大企業が賃金を収奪! 「階級社会」の不幸 暮らしが楽にならない。歴史的なインフレや人手不足で賃上げムードは高まるものの、実質賃金は下がり続ける。一億総中流社会は崩壊し、誰もが今の階級から転落する脅威に怯えている。給料が上がらないのは、生産性が低いから。働く個々人が原因であるかのような言説も唱えられるが、実は日本の生産性は上がっている。その果実を“収奪”しているのは、かつて中流階級を下支えした大企業だ。そして、その最大の犠牲者となったのは就職氷河期世代だ。本特集では、階級社会の不幸な格差と残酷な現実を浮き彫りにする。 バックナンバー一覧 2025年春闘も5%超の賃上げが期待できそうだ。しかし、企業はどの世代にも平等に賃上げをしているわけではない。新卒就職時に苦労したロスジェネに、また不幸が襲いつつある。特集『大企業が賃金を収奪!「階級社会」の不幸』の#1では、大企業が就職氷河期世代の年収を下