ルサンチマンというキーワードを提唱したのはフリードリッヒ・ニーチェでした。 ニーチェは文字通りの神童で、博士号も教員資格もないまま、24歳 の若さでバーゼル大学古典文献学の教授として招聘されますが、処女作である「悲劇の誕生」があまりにもアカデミズの定式的な書法からかけ離れた内容であったことから、学会から無視され、また健康上の問題もあって、大学でのキャリアを諦めることになります。常に強度の頭痛に悩まされていた、と言われていますね。大学の職を辞した後は在野のアマチュア哲学者として一生を過ごしました。ちなみに、ニーチェの文章はドイツ語散文の傑作と見なされ、ドイツでは国語教科書にもよく採用されています。 ということでルサンチマンです。ルサンチマンを哲学書の解説風に書けば「弱い立場にある者が、強者に対して抱く嫉妬、怨恨、憎悪、劣等感などの織り混ざった感情」といった定義になります。 平たく言えば「やっ