AI(人工知能)の研究開発ベンチャーである米OpenAI(オープンAI)が複数の高性能なAIを2022年秋に相次ぎ公開し、世界の技術者から注目を集めている。その1つはチャットで様々な質問に答える対話型AI「ChatGPT」。もう1つは、音声を解析して自動的に文字起こしする音声認識AI「Whisper」だ。筆者もWhisperを使った日本語での文字起こしに挑戦したところ、その精度の高さには舌を巻いた。 こうした中、国産の音声認識AIにも日本語の文字起こしの正確さを売りにする新顔が登場した。スマートフォンゲームや広告、フードデリバリーなどの事業を手掛けるレアゾン・ホールディングスが2023年1月18日に公開した「ReazonSpeech」だ。 ReazonSpeechは3種類のプロダクトで構成されている。1つめは、テレビ放送の録画データなどから音声コーパスを自動抽出する「ReazonSpeec