前週末比上昇で取引されていた三菱自株は売却検討の報道後に下落に転じ、一時同3.6%安の190円まで値を下げた。その後は再び上昇に転じ、同2.5%高の202円で取引を終えた。日産株は上げ幅を拡大し、6月9日以来の日中高値となる5.7%高の470円まで上昇し、終値は469円だった。 日産広報担当の百瀬梓氏は電子メールで、アライアンスの基本方針は各社のブランド戦略や成長戦略を前提にその実現のために相互にメリットのある案件で協業をすることであり、三菱とは現在、プラットフォームの共用化やパワートレインの共通化なども進めているとし、三菱自と「資本関係の見直しを行う予定はない」とした。 三菱自広報部の井上徹二氏は、「日産とはさまざまな協業を進めており、資本関係を見直す予定はない」とコメントした。ルノーの担当者はコメントを控えるとした。 大穴シナリオ 日産は2016年、燃費不正問題で経営危機に陥っていた