赤ちゃんの手足の動きには意味がある! ~筋情報の推定でわかった、発達を育む「感覚運動ワンダリング」~ 生後数か月頃の赤ちゃんが何をするでもなく、もぞもぞと手足を動かしている様子を見たことはあるでしょうか? このような動きは外部の刺激によらずに赤ちゃん自身が行っていることから「自発運動」と呼ばれています。この時期の赤ちゃんは周囲の環境や世界についてあまり理解できていないだけでなく、自分の身体を自由にコントロールすることもできませんが、自発運動にはヒトの発達に関する重要な要素が潜んでいると古くから考えられてきました。その一方で、自発運動によって赤ちゃんの身体になにが起きているのか、どのような意味を持っているのかは具体的にはわかっていませんでした。 今回、情報理工学系研究科知能機械情報学専攻の金沢星慶特任助教、國吉康夫教授らの研究グループは、赤ちゃんの動きの観察から筋肉の活動や感覚を推定し、それ