立民の安住淳国対委員長が自民の森山裕国対委員長と国会内で会い、野党側の要求を伝えた。森山氏は衆院解散の見通しなどを踏まえ、政倫審と予算委の日程を確保するのは困難だとの認識を示した。 安住氏は、甘利氏が既に説明責任を果たしたと主張したことを念頭に「国民は(疑惑を)忘れていない。きれいに仕事をやっていくため、国会でぜひ説明してほしい」と記者団に述べた。首相や甘利氏が国会で説明責任を果たさなければ、政治とカネの問題が「衆院選の争点になる」とけん制した。 甘利氏が自民党選対委員長だった2019年の参院選広島選挙区の買収事件に関しても、野党4党は首相に対して公開質問状を送付した。党本部から河井案里氏陣営に1億5000万円の巨額資金が提供されたことについて、決裁者の開示や再調査をするかどうかを問う内容で、7日までの回答を求めた。(川田篤志)