『大きな栗の木の下で』という童謡がありますが、寿命が長くて大きく育つ樹です。樹高は最大20mくらいで枝と葉をたくさん出して大きく茂ります。樹皮は灰色で、縦に長く深く裂けます。 葉は長楕円形で長さ15cm前後、縁は先端が細くなったギザギザになります。クヌギの葉に見た目が似ています。 主な開花期は6月で、雄花はたくさん集まってしっぽのような細長い穂状になり斜上します。遠目でもそれとわかるくらいたくさんの花穂を付けます。色は淡い緑色で、白い雄しべをたくさん突き出し、生臭いような独特の臭気を放ちます。 雌花は枝の上部に付く雄花穂の付け根にひっそりと1~2コつきます。雌花は総苞に包まれており、鋭い針状の鱗片に覆われています。外側に10本ほどの雌しべ(花柱)が飛び出しており、中には3つの子房があります。総苞がイガ、子房は1つずつクリの実になります。 花の盛りには昆虫が蜜を目当てに群がってきますが、多く