1年に約5万人が大腸がんで死亡している 現在、日本における死因の第1位は悪性新生物、すなわち「がん」です。昭和56(1981)年からずっと変わらず死因の第1位(厚生労働省「人口動態統計年報主要統計表」)で、令和4(2022)年の全死因における割合は24.6%。 さらにその中での順位は大腸がんは男性2位、女性は1位と高い位置にあります。人数にすると1年間で5万人以上が、大腸がんで死亡しているのです。東日本大震災で亡くなった方の数が約2万人、新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の数がこれまでの累計で約7万人と考えると、とても多いことがわかります。 一方で5年生存率と呼ばれる治療の成績は年々よくなっていて、直近のデータでは平均して70%程度の方は5年以上生きられる病気になっています。現代では、がんはきちんと治療すれば治る可能性の高い病気と言えます。 特に大腸がんは罹患早期のステージ0、ステージ