「勇志郎さんすいません、僕ら当て馬でした…」 もう1年ほど前でしょうか、キャディの営業リーダーの1人が、数億円単位の大型案件のために、お付き合いしたばかりのお客様に数か月寄り添って頑張り続けた結果、自分がただの当て馬だったことに気づいた瞬間に発した言葉です。 彼はお客様の調達担当者を信じて動き回っていました。取引初期ということもあり、コストを算出した後、何回も仕様を詰めて希望の価格をミートし続けたのですが発注は来ず、毎回はぐらかされてその後何回も値下げ要求が来ていました。 見かねた私が「当て馬にされてるんじゃないか?もう辞めよう」と別の営業リーダーを送り込んだ結果、当て馬だったと分かったのです。 36歳男性・ベテランの彼は、悔しさのあまり涙を浮かべていました。 責任者ですから、私は成果を出せなかった彼を叱りました。 でも、本当の怒りは、至誠に溢れた彼をもてあそんだお客様の調達担当者、いやそ