運動は最強の“うつ予防薬”であり、記憶力、創造力、注意力、そして集中力を高める――。そう語るのは『運動脳』(サンマーク出版)の著者でスウェーデンの精神科医、アンデシュ・ハンセン氏だ。脳はかつて大人になったら衰えると考えられてきたが、その後の研究で年をとっても脳細胞は増えることがわかってきた。1月21日(土)19時から放送予定の「世界一受けたい授業」(日本テレビ系列)に登場し、日本でも話題となっているハンセン氏に、運動がもたらす驚くべき脳への多様な効果について話を聞いた。 運動はうつ病に効く ――精神科医のハンセンさんが運動に興味を持ったきっかけは、クリニックで診ていた患者さんだったと聞いています。 その通りです。うつ病や不安神経症の患者さんをたくさん診ていると、運動をしている人は、半年や1年経っても診療に戻ってこないことがわかりました。それをきっかけに、運動はうつ病を予防するのではないか?