悲願の新幹線開業が来春に迫る福井県。膨らむ期待の裏で、ローカル線は岐路に立たされています。 10月のダイヤ改定で、1日の運行本数を2割削減。その理由は、運転士の不足です。 利便性を犠牲にしても、減便に踏み切らざるを得なかった背景とは。ベテラン運転士への密着取材で見えた、地方鉄道の厳しい現実に迫ります。 (福井放送局記者 宮本雄太郎)
タグ検索の該当結果が少ないため、タイトル検索結果を表示しています。
福井県越前市に新設される北陸新幹線駅の駅名が「越前たけふ」に決まったことを受け、福井鉄道は5月20日までに、福鉄福武線の越前武生駅(同市府中3丁目)の名称を変更することを決めた。 北陸新幹線の駅名「越前たけふ」は、越前市が地元の要望として提出した候補6案を踏まえ、JR西日本が決定した。福鉄は越前武生駅について「同じ読みであり、市民、県民の混乱を招かないように」として、市と協議の上で名称変更を決めた。 ⇒新幹線の新駅名候補だった6つの案は 福鉄では名称変更に伴い、運行管理システムや駅名表示の変更が必要となる。新たな名称の決め方や、市民への周知期間を見込んだ変更までのスケジュールを検討している。変更に必要な費用負担については越前市が支援する方針。 越前武生駅は1924(大正13)年、武生新駅として開業。2010年3月に現駅名に改称した。福武線の始発駅で、19年度は約16万8千人が利用した。
福井鉄道(福井県越前市)と京福バス(同県福井市)が、30年以上にわたって共同運行してきた高速バスの福井―東京線を正式に休止することが9月30日までに分かった。運転士不足などで昨年10月から運休しており、再開の見込みは当面立たないと判断した。両社は“地域の足”である路線バスの運行を優先する必要があり、福井―大阪線などを含めて高速バスを減便、休止せざるを得ない状況となっている。 両社とJRバス関東の3社は1989年、東京線の夜行バスの運行を始めた。近年は、福鉄と京福が夜行「ドリーム福井号」と昼行「東京線昼特急」を共同運行。JRバス関東は夜行「青春ドリーム福井号」を担当してきたが、いずれも現在運休している。福井と東京を結ぶ高速バスは他にも運行している事業者がある。
福井鉄道(本社福井県越前市)は2024年春の北陸新幹線県内開業に合わせ、春と秋に季節限定で運行しているドイツ製車両「レトラム」を通年運行に切り替える。夏と冬に快適に乗車できるよう冷暖房設備を設置する。レトロな車両は家族連れや鉄道ファンから人気を集めており、新幹線延伸後の2次交通として乗客増につなげたい考えだ。 レトラムは1965年製の2両1編成で、丸みのある車両前面にヘッドライトが縦に二つ並んだデザイン、白と黄色のツートンカラーが特徴。県の全額補助を受け、福鉄が高知県の土佐電鉄から2013年に購入した。 ⇒東尋坊や恐竜などデザイン…福井鉄道、えちぜん鉄道が「御乗印」販売 冷暖房設備がないため、現在は春と秋のみ運行し、土日曜と祝日に福武線のたけふ新駅―田原町駅間、福井駅―田原町駅間をそれぞれ1日1往復している。 車内を快適にするため冷暖房設備を設置し、運行頻度の増加に耐えられるよう電気設備も
えちぜん鉄道、福井鉄道がイコカやSuica導入 交通系ICカードでキャッシュレス決済へ、2025年春開始予定 北陸新幹線の福井県内開業後の観光客増加を見込み、えちぜん鉄道と福井鉄道は交通系ICカードを導入する。ICOCA(イコカ)やSuica(スイカ)など10種類のカード(10カード)によるキャッシュレス決済に対応する。新幹線開業1年後の2025年3月のダイヤ改正に合わせて運用開始する予定。 福井県が機器の導入支援として本年度2月補正予算案に4億3900万円を計上した。 ⇒福井県内の路線バス、2024年に交通系ICカード導入 県内の地域公共交通機関のキャッシュレス化を巡っては、新幹線延伸に伴いJR北陸線を引き継ぐ並行在来線「ハピラインふくい」、京福と福鉄の路線バスが24年春から10カード決済に対応。公共交通機関の決済手段が統一されることで県民にとっても利便性が高まりそうだ。 カードをタッチ
2024年春に金沢から敦賀(福井県敦賀市)へ延伸開業する北陸新幹線。沿線では駅の整備などが急ピッチで進み、初の新幹線を迎える福井県は観光交流の増加や地域活性化に向けた「100年に1度のチャンス」と期待する。 すでに新幹線の駅舎が姿を現した福井駅には、JRのほかに2つの鉄道が発着する。東口に高架駅を構える第三セクターのえちぜん鉄道と、西口駅前広場に乗り場があり、市内中心部では路面を走る福井鉄道(福鉄)だ。どちらもかつて存続問題が浮上したが、地域の支援を受け経営を再建。2016年3月には両鉄道の直通運転を開始し、全国的に地方鉄道の苦境が続く中で利用者数の増加を成し遂げた。 再建とともに、福鉄は床面が低く乗り降りしやすい低床式の路面電車タイプの車両F1000形「フクラム」を2013年以降4編成導入した。初代の登場から10年目となる今年、モデルチェンジした後継の低床車両F2000形「フクラムライナ
現在のような低床式の路面電車がまだ存在しなかった時代、福井鉄道(福鉄)の200形電車は福井市内の路面区間に入ると、郊外型の大型高床式電車でありながら2段式のタラップを「パタン」と降ろして、乗客は「よっこらしょ」と言いながら乗り降りした。 福鉄200形は、昭和30年代、鉄道が華やかだった時代に郊外区間と路面区間を直通運転する画期的な車両として登場し、全国の鉄道ファンに親しまれてきた。2017年に引退したが、多くの人の熱意によりクラウドファンディングによって保存に向けた整備が進んでいる。 筆者は福鉄の本社のある武生市(現・越前市)の出身で、幼いころから福鉄と共に成長してきた。鉄道好きとなったのも福鉄の歴代の電車、沿線による影響が大きい。今回は福鉄のこれまでと、200形の誕生から廃車、そして修復への過程をたどってみたい。 かつては3路線あった福井鉄道 福鉄は現在、越前武生駅から福井市の田原町駅ま
福井鉄道の歴史について車両の展示などを通して理解を深めることができるミュージアムが完成し、19日、記念式典が行われました。 「北府駅鉄道ミュージアム」は、福井鉄道の車両工場がある北府駅のそばに越前市などが整備を進めていました。 19日、越前市の山田賢一市長や福井鉄道の村田治夫社長らが7年前に営業運転を終えた「200形車両」の前でテープカットをしてオープンを祝いました。 ミュージアムは、屋内と屋外の展示物からなり、このうち、国の登録有形文化財になっている北府駅の駅舎では、廃線となった鯖浦線や南越線などが路線図などで説明され、歴史を知ることができます。 また、19日は、大正時代に作られた除雪車や3月27日から運行が始まる新しい車両など、大正から令和にかけての4世代の車両が勢揃いし、訪れた愛好家などが盛んにシャッターを切っていました。 越前市総合交通課の水谷澄人さんは「市民の寄付などで、ようやく
運転士の不足によって、ことし10月から運行本数を2割以上減らす福井鉄道は、今後、県とともに、運転士不足の解消につながる対策を講じることになりました。 福井鉄道は、福井市と越前市を結ぶ福武線について、ことし10月14日から、1日の運行本数を、それぞれ2割以上減らすことにしています。 これについて福井鉄道の吉川幸文社長は、24日夜、越前市で開かれた会合で「運転士不足は深刻で、定員の28人のうち21人しかいない中、さらに4人が退職を希望している。現状では月の40時間の残業で週1日の休みしかとれず、このままのダイヤでは時間外労働も90時間を超え、休日が全くとれない。法律で認められない水準になりかねない」と述べて、減便に踏み切った方針に理解を求めました。 そのうえで、吉川社長は8月31日に、県が運転士不足についての緊急の対策会議を開く見通しであることを明らかにし、県とともに対策を講じたいとする考えを
福井鉄道(本社、福井県越前市)は3月2日、福井県小浜市と大阪を結ぶ高速バス「わかさライナー」の運行を5月10日の便を最終とし、翌11日に廃止すると発表した。 同路線の運行は2003年9月、小浜市川崎地区をメイン会場に開かれた若狭路博覧会に合わせて1日6往復で始まった。その後、13年11月に4往復、16年4月からは2往復に減便しながら、近鉄バスとの共同運行などで維持してきた。 最近10年間の1便当たりの乗客は10~14人。採算ラインの17、18人に届かず、今後も増える可能性が低いことや運転手不足、車両の老朽化も重なって廃止を決めた。5月10日の午後5時57分「道の駅若狭おばま」発、同6時10分「大阪なんば」発が最終便となる。 福鉄は「23年春の北陸新幹線敦賀開業を見据えた運行継続や、敦賀までの路線延長も検討したが採算が見込めず断念した」とした。 小浜市北陸新幹線・総合交通推進課の角野覚課長は
福井県の私鉄、えちぜん鉄道と福井鉄道に乗ってきました。 これらの鉄道は全国的にも珍しい、路面電車が相互直通運転を行っている光景を見ることができます。 しかも、えちぜん鉄道に乗り入れる路面電車は急行として運転されるので、なんとまさかの駅を通過する路面電車の様子を見ることができます! 〜オススメ動画〜 ①【南北で全然違う】富山の路面電車は面白い。 →https://www.youtube.com/watch?v=sh-LprR_Tc0 ②eチケットで北陸新幹線に乗ってきた。 →https://www.youtube.com/watch?v=L_6LEHWorAU&t=27s 旅の様子をリアルタイムで更新! Twitter⇒https://twitter.com/JY09gami3
JR西日本は2024年開業予定の北陸新幹線延伸区間、金沢~敦賀間の駅名を発表した。新たに開業する6駅のうち、小松駅、加賀温泉駅、芦原温泉駅、福井駅、敦賀駅の5駅は在来線の駅に併設するため、在来線と同じ駅名となった。 福井鉄道の越前武生駅と、北陸新幹線の新駅・越前たけふ駅の位置(地理院地図を加工) 福井~敦賀間に新設する駅は在来線と離れているため、新たな駅名が必要だった。計画時には「南越(仮称)」と表記されていたが、正式名称は「越前たけふ」に決定した。所在地が福井県越前市大屋町だから、「越前」の付く駅名は納得できる。この地域の旧国名でもある。「たけふ」は漢字で「武生」と書く。これは当地の旧市名で、2005年に武生市と今立町が合併し、越前市が誕生した。 「武生」は地元の人以外にとって読みにくく、新幹線の駅として全国から認知してもらうため、ひらがなになったと思われる。JR西日本管内では初のひらが
福井鉄道は2023年9月28日(木)、ダイヤ改正で急行を大幅に減らすのに対し、「昼の2往復だけ臨時でしばらく走らせる」ことを発表しました。 以前に発表された10月14日予定のダイヤ改正内容は「利用状況の変化、運転士の負担軽減」を理由に、主に減便がおこなわれるとしています。特に、日中の急行は取りやめ。30分間隔のダイヤとなります。また始発列車が遅くなり、終電が早くなります。 しかし、ダイヤ改正後も、11月末まで、臨時の急行が運行されることとなります(一部日運休)。たけふ新を10時台・13時台に発着する、福井駅までの計2往復です。 さらにこの列車、通常の急行よりも停車駅が少なく、途中は神明と福井城址大名町しか止まりません(通常は北府・家久・西鯖江・水落・神明・浅水・ベル前・赤十字前、以降各駅停車)。この臨時急行は神明を出ると、鳥羽中・三十八社・泰澄の里・浅水・ハーモニーホール・清明・江端・ベル
福井鉄道の路線バスが、ことし7月に開会した東京オリンピックの影響で祝日となった日を平日と勘違いし1便を欠便したため、中部運輸局は、バス3台であわせて80日間の使用停止処分としたことを発表しました。 行政処分を受けたのは、越前市にある福井鉄道の嶺北営業所です。 中部運輸局によりますと、この営業所はことし7月、運行する路線バスのうち、南越前町の糠長島を出発し越前市の越前武生に向かう路線バス1便の運行を行わなかったということです。 この日は東京オリンピック開会の影響で祝日でしたが、運行管理者が勘違いしてバスの運転手に平日用の運行表を渡したため、結果的に朝の1便を欠便したということです。 福井鉄道では、おととし4月と去年11月にも予定していた運行を行わなかったミスが相次いでいて、中部運輸局は会社に対し、バス3台であわせて80日間の使用停止処分をしました。 福井鉄道によりますと、路線バスの運行は予備
JR西日本は5月13日、2024年春の開業を予定している北陸新幹線金沢~敦賀間の仮称・南越駅を「越前たけふ」駅に決定したと発表した。 同駅は福井~敦賀間の福井県越前市内に設けられる駅で、金沢~敦賀間では在来線と連絡しない唯一の新幹線単独駅となる。 駅名の決定に際しては、越前市が2020年6月に意見募集を行なっており、全国的にわかりやすい、言いやすい、地域の玄関駅としてふさわしい、武生駅との関連性が明確であるなどの条件を基に、「越前武生」「新武生」「越前市」「南越たけふ(武生)」「越前」「武生新」「南越」「越前国府」という8つの候補が示され、そのなかから絞り込んだ数案をJR西日本へ提出していた。 今回選ばれた「越前たけふ」は、「越前」が全国的に知られた福井県の旧国名であり、北陸本線武生駅が最寄り駅であることを推測しやすい点などが評価された模様だ。 なお、福井鉄道福武線にはJR武生駅に隣接する
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く