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篠田英朗の検索結果1 - 40 件 / 164件

  • 橋下徹氏が国際政治学者の篠田英朗氏を現場を知らぬ学者だと揶揄したところ、全方位からツッコミを受けてしまう……

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      橋下徹氏が国際政治学者の篠田英朗氏を現場を知らぬ学者だと揶揄したところ、全方位からツッコミを受けてしまう……
    • 欧米諸国は罠にはまったか

      ハマスによるイスラエル領内での凄惨なテロ攻撃に対して、イスラエルが苛烈な報復攻撃を始めた。ハマス(あるいは「ハマス等テロリスト勢力」)のテロ攻撃は凄惨であるだけではない。ガザ地区住民の生活を犠牲にして、イスラエルの過剰反応を引き出すことを狙った行為だと言わざるを得ない点で、極めて残忍なものだったと言える。 ハマスの勢力は、ガザ地区内でも、海外からの支援の面でも、減退気味であった。暴発的な作戦を行い、イスラエルに過激な反応をさせることによって、あらためて存在感を高めることを狙った行為であったと言える。それに対し、イスラエル政府も、イスラエルとの連帯を表明した欧米諸国も、ハマスの計算通りに過剰反応しようとしているようだ。 イスラエルでは、悪評高い司法改革で、ネタニヤフ首相が支持を失っていたところだった。自らの保身のための起死回生の作戦とすることを狙っているかのような扇動的な態度で、ハマス撲滅の

        欧米諸国は罠にはまったか
      • 「戦争の本質は文学的」「降伏はジェノサイドの危険性を孕んでいる」日本人に“降伏論者”が多いワケと見逃されている《恐るべき代償》 | 文春オンライン

        「国民が犠牲になる前に降伏すべき」の落とし穴 橋下徹氏をはじめとして日本では“ウクライナ降伏論者”が積極的に「ロシアに降伏すべき」と主張している。橋下徹氏や玉川徹氏がテレビやSNSで持論を展開し、テリー伊藤氏がラジオ番組でウクライナ女性へ降伏するよう意見して炎上したこともあった。 彼らの主張は大雑把にまとめればこういうことだ。 「太平洋戦争ではもっと早く降伏していれば犠牲者が少なかった。ウクライナも多くの国民が犠牲になる前に降伏して戦争を終わらせるべき」 一見すると“現実的な主張”をしているかにも思える。しかし「デイリー新潮」(3月12日公開)などで歴史的な観点から、彼らの主張は戦後に日本が被った被害に目を向けられていないと指摘されている。篠田氏もこう批判する。 「いま、ウクライナが降伏することはジェノサイドのリスクを孕んでいます。太平洋戦争でも戦後すぐに国内が安定したわけではなく、そこか

          「戦争の本質は文学的」「降伏はジェノサイドの危険性を孕んでいる」日本人に“降伏論者”が多いワケと見逃されている《恐るべき代償》 | 文春オンライン
        • プーチンの「陰謀論」に踊らされる左派系言論人…ウクライナ「代理戦争」論の錯誤と罪悪(篠田 英朗) @moneygendai

          ウクライナ情勢をめぐって、日本でも様々な議論が巻き起こっているが、だいぶ構図がはっきりしてきたように思う。 国際的な法規範を重視し、日本の国益もその維持にある、と考える人々がいる。しかし世界の諸問題はアメリカの帝国主義によって引き起こされており、日本はそこから距離を置くべきだ、と考える人々もいる。両者の溝は、根深い。他の様々な場面でも、溝は現れてきた。それがウクライナ情勢をめぐっても、やはり噴出してきているのだ。 幸い、日本政府は、国際社会の維持に日本の国益も重ね合わせる見方をとり、同盟国・友好国と協調する政策をとってきている。ロシアに制裁を科し、ウクライナに支援を提供している。私としては、妥当な方向性だ、と考える。今後もこの方向性で努力をしていくべきだ。 ただし、欧米諸国や日本を中心とする国際的な反ロシア・ウクライナ支援の流れに抗する人々も存在する。伝統的な左翼の中核的な勢力の外周に属す

            プーチンの「陰謀論」に踊らされる左派系言論人…ウクライナ「代理戦争」論の錯誤と罪悪(篠田 英朗) @moneygendai
          • 篠田英朗 Hideaki SHINODA on Twitter: "ゼレンスキー大統領による日本の国会での演説は、選挙への影響が大きいだけに、危険。 私は立憲民主党の議員と投票者を守りたい。だから防衛政策や憲法問題にならないようにするのが絶対条件だ。 演説内容もあくまで国対政治の範囲にすべき。そ… https://t.co/TRywe2B6l0"

            ゼレンスキー大統領による日本の国会での演説は、選挙への影響が大きいだけに、危険。 私は立憲民主党の議員と投票者を守りたい。だから防衛政策や憲法問題にならないようにするのが絶対条件だ。 演説内容もあくまで国対政治の範囲にすべき。そ… https://t.co/TRywe2B6l0

              篠田英朗 Hideaki SHINODA on Twitter: "ゼレンスキー大統領による日本の国会での演説は、選挙への影響が大きいだけに、危険。 私は立憲民主党の議員と投票者を守りたい。だから防衛政策や憲法問題にならないようにするのが絶対条件だ。 演説内容もあくまで国対政治の範囲にすべき。そ… https://t.co/TRywe2B6l0"
            • 日本批判を繰り返す謎の海外在住日本人・渋谷健司氏の問題

              「政府の対応、海外が疑問視」「政府のコロナ対応、海外から批判続出」(朝日新聞)と言う記事が、波紋を呼んでいる。 イギリスのガーディアン紙とBBC 放送および韓国のハンギョレ新聞が、日本のPCR検査数の少なさを理由にして批判をしているという記事である。特にイギリスは世界2位の3万人の死者と、20万人以上の感染者を出しているので、日本を批判している場合か、という反応が巻き起こったのである。 だが、よく見てみると、事情はいくぶん微妙である。この記事がとりあげている4月30日のBBCの記事でお馴染みの日本批判をしているのは、毎度毎度のあの渋谷健司氏である。日本のメディアでは「WHO事務局長上級顧問」の肩書で各種メディアで日本批判を繰り返している渋谷氏だが、海外のメディアに登場する際には決して「WHO事務局長上級顧問」の肩書を使わない。 海外の英語メディアでは、大学の肩書でなければ、「元WHO職員」

                日本批判を繰り返す謎の海外在住日本人・渋谷健司氏の問題
              • https://twitter.com/kanose/status/1547299962676883456

                  https://twitter.com/kanose/status/1547299962676883456
                • アベガーは「統一教会」の登場に張り切って「殺されたアベが悪い」と言い始める

                  マスコミが「特定の宗教団体」とぼかしている団体は統一教会(世界平和統一家庭連合)です。当の統一教会が、きのう記者会見でカミングアウトしました。 安倍元首相銃撃で旧統一教会会見 「山上容疑者は在籍せず、母親は会員」https://t.co/ngMEfG9MYS 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は11日、記者会見を開き、容疑者について在籍の記録はないと明らかにした一方、容疑者の母親については法人の協会員で行事に参加していたことを認めました。 — 毎日新聞 (@mainichi) July 11, 2022 アベガーのみなさんは、これに張り切って「統一教会と癒着していたアベが悪い」というキャンペーンを開始。かつて「アベをたたき斬ってやる」と絶叫した山口二郎氏は「統一教会の犯行」を示唆しています。 暗殺犯と統一教会のつながりがようやく主要メディアでも報じられるようになった。この問題を掘り下げるこ

                    アベガーは「統一教会」の登場に張り切って「殺されたアベが悪い」と言い始める
                  • 統一協会の関連媒体へ記事を掲載させている政治家や研究者は反省してほしい - 法華狼の日記

                    いまだ与党の重鎮議員として影響力をもっている安倍晋三氏がイベントで演説をおこなったりと、ここ最近に統一協会*1の話題を見かけるようになった。 dailycult.blogspot.com 9月12日、韓国の教団施設から全世界に配信された統一教会(天の父母様聖会世界・世界平和統一家庭連合)フロント組織『天宙平和連合(UPF)』の大規模集会に安倍晋三前内閣総理大臣がリモート登壇し、教団最高権力者・韓鶴子に阿る基調演説を行った。 よく表現関係で話題になる与党議員の山田太郎氏も、知ってか知らずか統一教会フロント団体のイベントに参加していたことが話題になっていた。 セミナーの案内を見たら、日本側登壇者として、音喜多駿氏のみならず山田太郎氏の名前もありますね。https://t.co/qjJaWLpetg pic.twitter.com/waWGLscBgV— 若林 宣 (@t_wak) 2021年9

                      統一協会の関連媒体へ記事を掲載させている政治家や研究者は反省してほしい - 法華狼の日記
                    • 篠田英朗 Hideaki SHINODA on Twitter: "頭にきた。渋谷氏、何週間かかけて、潰す。"

                      頭にきた。渋谷氏、何週間かかけて、潰す。

                        篠田英朗 Hideaki SHINODA on Twitter: "頭にきた。渋谷氏、何週間かかけて、潰す。"
                      • そもそも「学術会議」とはなんなのか。年間予算は10億円だけど知ってる?

                        篠田英朗 Hideaki SHINODA @ShinodaHideaki 国際政治学者(平和構築)。主に紛争問題/国際平和活動の分析をしています。ツィッターでは時々の思いをつぶやきます。言論人批判あり。Ph.D. in IR (LSE) 大佛次郎論壇賞、サントリー学芸賞、読売・吉野作造賞受賞 Tweet mainly in Japanese. tufs.ac.jp/ts/personal/sh… 篠田英朗 Hideaki SHINODA @ShinodaHideaki 若い頃に一時期学術会議の末席を汚させていただいたことがありますが、私は業績不足ですから二度と誘われることはないので安心して言いますが、任命されないほうが学問の自由を享受できる、というのが普通の学者の本音だと思います。 twitter.com/kazue_fgeewara… 2020-10-02 05:54:45 藤原かずえ

                          そもそも「学術会議」とはなんなのか。年間予算は10億円だけど知ってる?
                        • 橋下徹 on Twitter: "NATOも西側も、世界大戦を恐れてロシアとは戦えない。しかもウクライナが形成逆転するほどの武器も、ロシアに怒られるので供与しない。その上でウクライナだけに戦わせる。学者って、この構図も理解できないのかね。拍手喝采じゃなくて、本来はウクライナに対して総土下座だろ!"

                          NATOも西側も、世界大戦を恐れてロシアとは戦えない。しかもウクライナが形成逆転するほどの武器も、ロシアに怒られるので供与しない。その上でウクライナだけに戦わせる。学者って、この構図も理解できないのかね。拍手喝采じゃなくて、本来はウクライナに対して総土下座だろ!

                            橋下徹 on Twitter: "NATOも西側も、世界大戦を恐れてロシアとは戦えない。しかもウクライナが形成逆転するほどの武器も、ロシアに怒られるので供与しない。その上でウクライナだけに戦わせる。学者って、この構図も理解できないのかね。拍手喝采じゃなくて、本来はウクライナに対して総土下座だろ!"
                          • 橋下徹氏・玉川徹氏は日本のお茶の間平和主義の象徴か

                            評論家の橋下徹氏がウクライナ危機に関する発言が物議を醸しだしている。ウクライナ人は国を捨てて逃亡するべきだ、といった趣旨のことを主張している。キャスターの玉川徹氏も、ウクライナは早く降伏して命を守るべきだ、と主張している。 日本のテレビ界は怖いところだ。このようなウクライナ人の決死の努力を馬鹿にするかのような主張が「命を最優先にすべきだ」といった原理的な文言とあわせて流通してしまうのだから。 すでに多くの人々が批判をしているが、現代日本の閉塞を象徴しているようにも思われるので、あえて書いてしまう。説明は不要とも思われるが、ロシアよる占領では、多くの人々が粛清される。命を守る、といっても、降伏さえすれば全員が生き残れるという保証があるわけではない。逃亡すればいいと言われても、逃亡中に命を落としているウクライナ人も多数出ている。降伏後も逃亡後も、抑圧・困窮は必至で、命がけの生活だ。ロシア支配下

                              橋下徹氏・玉川徹氏は日本のお茶の間平和主義の象徴か
                            • 日本には憲法9条があるから、自衛隊は違憲である…そんな「憲法解釈」は根底から間違っている 国際法には存在しない「交戦権」を、なぜ憲法9条は否定したのか

                              ロシアのウクライナ侵攻に対し、日本はどのような態度をとるべきなのか。東京外国語大学の篠田英朗教授は「日本国憲法は、国際協調主義を掲げており、国際法に沿って行動する『軍隊』の存在を否定していない。そうした前提のうえで、日本も国際秩序を維持するために努力するべきだ」という――。(後編/全2回) 憲法9条1項の文言は、素直に国際法に調和している (前編から続く)日本国憲法は、前文において、「恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想」を自覚して、「平和を愛する諸国民の公正(justice)と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意」し、「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたい」とうたっている。 そして「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認」して、

                                日本には憲法9条があるから、自衛隊は違憲である…そんな「憲法解釈」は根底から間違っている 国際法には存在しない「交戦権」を、なぜ憲法9条は否定したのか
                              • (耕論)戦うべきか、否か 篠田英朗さん、想田和弘さん、山本昭宏さん:朝日新聞デジタル

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                                  (耕論)戦うべきか、否か 篠田英朗さん、想田和弘さん、山本昭宏さん:朝日新聞デジタル
                                • 日本学術会議の任命拒否問題は「学問の自由」とは全く関係がない 憲法を「特権の正当化」に濫用するな

                                  何が問題の背景にあるのか? 日本学術会議会員の任命拒否問題について、多くの人々が意見を述べている。その中で私は、「日本学術会議問題で、法律家は法に従って議論しているか?」という題名の文章を書いた。「学問の自由」という法原則について間違った理解が日本社会に浸透していないか、心配になってきたからだ。その後、この問題の背景に、より政治的な戦後日本の社会構造を反映したかなり大きな問題があることも明らかになってきたと思う。 ちまたでは任命拒否された6人が2015年安保法制に反対していた、ということが報じられている。それも関係しているのかもしれないが、その程度なら他の会員の中にもいる。もう少し踏み込んだ理由がなければ、6人だけが摘出されることはなかっただろう。筆者は、官邸の内情を調査したわけではないが、公開されている情報を見るだけでも、判明してくる点は多々ある。もう少し現状の整理が必要だろう。 創設か

                                    日本学術会議の任命拒否問題は「学問の自由」とは全く関係がない 憲法を「特権の正当化」に濫用するな
                                  • 橋下徹氏に見る憲法学通説の病理

                                    大阪府庁のすぐ近く、大阪城正面の大手前交差点にある公益社団法人國民會館で、武藤記念講座の講演をさせていただいた。「憲法と安全保障:国軍としての自衛隊を憲法は禁止していない~悪いのは憲法ではなく憲法学通説~」という内容だったが、冒頭では「橋下徹氏のウクライナ降伏論」について語らせていただいた。 私は、評論家としての彼の活動には関心がなく、橋下徹氏のツィッターをフォローしてもいない。ただウクライナ情勢をめぐる「降伏」論については、大きな話題になったので、ニュース媒体を通じて見た。そして、不愉快になり、拙文を書いた。一カ月ほど前のことだ。 橋下徹氏・玉川徹氏は日本のお茶の間平和主義の象徴か アゴラ これが橋下氏の逆鱗に触れ、その後、かなり頻繁に私についてツィッターで言及しているようである。 ウクライナ侵攻巡り橋下徹氏が国際政治学者の篠田英朗氏を侮辱しているとネット批判 niftyニュース またま

                                      橋下徹氏に見る憲法学通説の病理
                                    • https://twitter.com/ShinodaHideaki/status/1546694578094624768

                                        https://twitter.com/ShinodaHideaki/status/1546694578094624768
                                      • 「各国の経済制裁で“心のプーチン”が音を上げる時は必ず来る」戦争の現場を知る“平和構築の専門家”が語る《プーチンを追い詰める方法》とは | 文春オンライン

                                        停戦させるには、プーチンの不安を煽ること 「独裁者にとって一番恐ろしいのは自分の権力基盤を失う事です。だからこそ、国民の声を完全に無視できません。世論を無視していては暗殺やクーデターのリスクが増しますから。それはプーチンも同じはずです。 世論を鑑みて戦争を続けるリスクが高いと判断すれば、彼は停戦へと動き出すでしょう。そのためにはプーチンの不安を煽ること。これが今、各国が全力を挙げて取り組んでいることなんです。現状それは功を奏していて、最近のプーチンの言動にもその兆候は表れています」 こう語るのは国連PKO活動などで多くの紛争解決を手掛けてきた篠田英朗氏である。篠田氏は学生時代より難民救援活動に従事し、カンボジアでのPKO活動をはじめとして、アフガニスタンやイラクなど数々の平和構築に携わってきた“平和構築の権威”だ。戦争の最前線を知る篠田氏にどうすればこの戦争が終わるのか、停戦交渉の場で何が

                                          「各国の経済制裁で“心のプーチン”が音を上げる時は必ず来る」戦争の現場を知る“平和構築の専門家”が語る《プーチンを追い詰める方法》とは | 文春オンライン
                                        • イスラエルが負けても地獄、勝っても地獄…欧米諸国が直面している「あまりに最悪な状況」(篠田 英朗) @moneygendai

                                          欧米諸国主導の「国際社会の法の支配」は破綻を迎えている 1月26日金曜日、国際司法裁判所(International Court of Justice: ICJ)のガザ危機をめぐる仮保全措置の命令が下された。ジェノサイド条約に基づいて、イスラエル政府にジェノサイド的行為を慎み、予防することを求めた内容だ。この命令は法的拘束力を持つ。 ICJは、「世界法廷(world court)」とも呼ばれ、国際法の解釈に関しては他の機関の追随を許さない絶大な権威を持つ。そのICJが行った判断は、世界各国の政府の行動に、将来にわたって影響を与え続ける。 もちろん法的拘束力のある決定を行ったからといって、ICJが自らの決定に諸国の政府を従わせる実力を行使することができるわけではない。しかしそれにもかからず、 法解釈から思想や世界観といった広い領域での道徳的影響力の浸透を通じて、ICJの判断は政治的な重みを持

                                            イスラエルが負けても地獄、勝っても地獄…欧米諸国が直面している「あまりに最悪な状況」(篠田 英朗) @moneygendai
                                          • 日本政府が「ミャンマー軍の市民虐殺」に沈黙を続ける根本的理由 外交を歪めてきた「ODA金脈」の罠

                                            ミャンマー情勢が緊迫している。欧米諸国が経済制裁などに動く一方、日本政府の動きは鈍い。東京外国語大学の篠田英朗教授は「ミャンマー問題は、さまざまな日本の外交問題を照らし出している。日本の外交スタイルは世界標準からかけ離れている」と指摘する――。 強調される「独自のパイプ」とは何なのか 緊迫するミャンマー情勢に直面し、歯切れの悪い日本外交の姿が露呈している。「日本はミャンマーに独自のパイプがある」といった、言語明瞭・意味不明の言説が頻繁に語られている。しかし2月1日のクーデター勃発から3カ月がたち、これらの言説に実行が伴っていないことは明らかになってきている。そもそもこれらの言説は、具体的にはいったい何を意味しているのか。 4月9日に、駐ミャンマーの15大使が共同声明の形で公表したミャンマー軍を非難する共同声明に、日本は加わらなかった。アメリカの同盟国で加わらなかったのは、日本と、エルドアン

                                              日本政府が「ミャンマー軍の市民虐殺」に沈黙を続ける根本的理由 外交を歪めてきた「ODA金脈」の罠
                                            • 「ウクライナは早く降伏するべき」そうした主張は日本の国益を損ねるトンデモ言説である 「国際法」を守ることは、日本の国益を守ることになる

                                              多くの人々が、大変なことが起こっている、とは感じている。だがそれがどんな大変さなのか、理解するのは、必ずしも簡単ではないのだろう。そこで本稿では、国際法、地政学、政治体制論の3つの視座から、ウクライナ危機が国際秩序に放っている脅威の性格を描いてみる。そしてそれぞれにおける日本の立場を確認することによって、日本にとってそれらの脅威が何を意味しているのかを見ていくことにする。 明白な国際法違反と言い切れる理由 まず強調しなければならないのは、ロシアのウクライナ侵略が、明白な国際法違反だということだ。現代国際社会の秩序は、「国連憲章体制」とも呼ばれる。国連憲章は、世界憲法とは違うが、しかし193の加盟国が国際社会の根本秩序について合意した内容を持っているという点で、国際法の体系的な基盤となっている。国連憲章とは、組織としての国連も凌駕りょうがした規範のことである。 今回のロシアの侵略行為は、この

                                                「ウクライナは早く降伏するべき」そうした主張は日本の国益を損ねるトンデモ言説である 「国際法」を守ることは、日本の国益を守ることになる
                                              • プーチンが喜ぶだけ…ロシアの工作にも無警戒で、「戦争はアメリカのせい」と主張する人々が見落としているもの(篠田 英朗) @moneygendai

                                                NATO東方拡大批判に群がる反米主義者たち フィンランドとスウェーデンのNATO加盟申請が正式に決定した。両国はすでにEU加盟国であるだけでなく、実態としてNATOとの軍事面での連携を持ってきた国だ。迅速な加盟が予測されている。 この動きのきっかけは、言うまでもなく、ロシアのウクライナ侵略攻撃だ。NATO拡大が「特別軍事行動」の理由の一つだと主張するプーチン大統領にしてみれば、威信を傷つけられる事態だ。だが欧州諸国の間では、今やロシアへの気遣いは不要かつ危険で、NATOの地域安全保障空間を広げることこそが必要だという総意ができあがっている。 これに対して、日本では、ウクライナのみならず、欧州地域の歴史的・民族的な背景などの情報が不足していることもあり、「アメリカの帝国主義的野心で拡大したNATOが冷戦の敗者であるロシアを追い詰めて暴発させた」といった大雑把な物語に飛びつきがちな土壌がある。

                                                  プーチンが喜ぶだけ…ロシアの工作にも無警戒で、「戦争はアメリカのせい」と主張する人々が見落としているもの(篠田 英朗) @moneygendai
                                                • 日本人が知らない「日本国憲法」〜なぜ「通説」はフェイクなのか(篠田 英朗) @gendai_biz

                                                  「簡単に憲法を語るな」と言われて 臨時国会が閉会した12月9日、安倍首相は、記者会見で、憲法改正は「たやすい道ではないが、必ずや私の手で成し遂げたい」と述べた。このロジックであると、憲法改正がなされなければ、安倍首相がどこまでも続投し続けることになる。ややこしい話になってきた。 同じ頃、私は自民党本部において、憲法改正推進本部で講演をしていた。 私は、こう述べていた。日本には停滞感が漂っている。若者の1割しか自分が国を変えられると思っていない。50歳を超えた私ですら、「簡単に憲法を語るな」と老輩の方々に怒られる。憲法解釈が錯綜し、現実との関係が曖昧になっているにもかかわらず、「簡単に言うな」の大合唱で何も変えることができないのは、この国の停滞の象徴だ。意味不明の訓詁学と化した9条問題は、官僚・政治家・言論人らに、膨大な無駄な時間の浪費を強いており、国力を疲弊させている。今の日本にこのような

                                                    日本人が知らない「日本国憲法」〜なぜ「通説」はフェイクなのか(篠田 英朗) @gendai_biz
                                                  • アリ地獄に落ちた欧米諸国 イスラエル・ハマス衝突1カ月 篠田英朗・東京外大教授に聞く:東京新聞 TOKYO Web

                                                    パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘は7日で1カ月。死者が計1万人を超えるなど人道危機は高まるばかりですが、戦闘終結の出口は見えません。

                                                      アリ地獄に落ちた欧米諸国 イスラエル・ハマス衝突1カ月 篠田英朗・東京外大教授に聞く:東京新聞 TOKYO Web
                                                    • 「日本学術会議」の正体とは 「非民主的」「野党のようなもの」大学教授ら語る(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース

                                                      鬼の首をとったかのような大騒ぎである。日本学術会議の新会員候補6人を菅義偉総理が任命しなかったことが報じられ、野党は臨時国会の争点だと息巻いている。早くも新政権が躓いた格好だが、さて、官邸が蛇蝎の如く嫌うこの団体、一体如何なる組織なのか。 *** この問題をスクープしたのは1日の「赤旗」だった。 任命拒否された6人のひとり、立命館大学大学院の松宮孝明教授の談話を紹介し、菅総理が学術会議の人事に介入、学問の自由を侵害している、と報じたのだ。 「この6人には共謀罪や安保法案に反対した過去がある人もいて、それを嫌った官邸が任命しなかったといわれています。しかし、官邸はその理由を一切説明していません」(政治部記者) 3日朝に都内で記者相手に行われた菅総理の「パンケーキ懇談」でも多くは語られず、批判は日増しに高まるばかりだ。 しかし、「学者の国会」といわれる日本学術会議の内情を追うと、学問の自由を声

                                                        「日本学術会議」の正体とは 「非民主的」「野党のようなもの」大学教授ら語る(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
                                                      • 緊急事態宣言延長で問われる「日本モデル」その強みと弱み (篠田 英朗) @gendai_biz

                                                        日本の新型コロナウイルス対策では、いわば司令塔が不在であるため、そもそも日本がどんな政策をとっているのかが、日本国民にとっても不明瞭になっている。日本的なコロナ対応としての「日本モデル」は、あると言えばあるのだが、誰もそれを体系的に語っていないので、意識化されていない。せめて政治家と専門家層くらいの間でだけは意識化が図られていればいいのだが、それも怪しいのが実情だ。 私は、社会科学者の立場から、「日本モデル」を描写することに関心を持っている。社会的に存在していると言えるが、しかしまだ誰も体系的に言えないことを、概念化していくのが、社会科学者の務めだからだ。 さらに言えば、できれば「日本モデル」を意識化して、その強みと弱みを知ることは、日本人が今後、政策を立案し、評価していくために、極めて重要だとも考えたい。緊急事態宣言が延長されたところで、あらためて今まで日本は何をやってきて、これから何を

                                                          緊急事態宣言延長で問われる「日本モデル」その強みと弱み (篠田 英朗) @gendai_biz
                                                        • 篠田英朗 Hideaki SHINODA on Twitter: "自然科学者は法学者と徒党を組んだことを後で総括すべきだろう。 チベットやウイグルの人権問題に抗議するわけではなく、中東やアフリカの紛争問題に関心を払うわけでもない。ただ、自分を何かの会員に首相が任命しないときだけは、猛然と駄々っ子… https://t.co/yMHJA2EhS3"

                                                          自然科学者は法学者と徒党を組んだことを後で総括すべきだろう。 チベットやウイグルの人権問題に抗議するわけではなく、中東やアフリカの紛争問題に関心を払うわけでもない。ただ、自分を何かの会員に首相が任命しないときだけは、猛然と駄々っ子… https://t.co/yMHJA2EhS3

                                                            篠田英朗 Hideaki SHINODA on Twitter: "自然科学者は法学者と徒党を組んだことを後で総括すべきだろう。 チベットやウイグルの人権問題に抗議するわけではなく、中東やアフリカの紛争問題に関心を払うわけでもない。ただ、自分を何かの会員に首相が任命しないときだけは、猛然と駄々っ子… https://t.co/yMHJA2EhS3"
                                                          • ガザ危機に日本外交の可能性 非中東イスラム圏との価値観共有を | 毎日新聞

                                                            イスラム組織ハマスのイスラエルへの越境攻撃から今月で半年。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区での軍事行動は、4万人に近づく犠牲者を出しながら続いています。この危機の世界的な影響や日本外交に求められるものなどを、平和構築が専門で地政学に関する著書もある国際政治学者、篠田英朗・東京外大教授に聞きました。【聞き手・鈴木英生】 越境2日前、ガザの中学生と広島にいた… ――今回のガザ危機をどう見ていますか? ◆これまでのパレスチナ紛争と桁違いの人命が奪われているうえに、全く終わりが見えません。欧米中心の国際秩序を巡る世界的な思想対立の激化や欧米の権威失墜といった変化を伴っており、時代の転換点となる大事件です。 実は、私は昨年3月にガザで講演をし、10月5日には来日したガザの中学生と広島の高校生の交流のお世話をしました。この中学生たちは、今もガザに戻れずヨルダンにいます。彼らは、広島平和記念資

                                                              ガザ危機に日本外交の可能性 非中東イスラム圏との価値観共有を | 毎日新聞
                                                            • https://twitter.com/marseille1945/status/1504250488547848195

                                                                https://twitter.com/marseille1945/status/1504250488547848195
                                                              • ウクライナ正規軍に参加している日本人は殺人犯か? ありえない議論を続けるガラパゴス法律家が「見落としているもの」(篠田 英朗) @moneygendai

                                                                ウクライナ軍に参加していた日本人の兵士の方一人が戦死された、というニュースが流れた。事情や背景を知ることはできないが、思いがあって参加されたことだろう。心よりご冥福をお祈りする。 残念なのは、このニュースが出た後、ウクライナ軍に参加している日本人を日本の刑法で処罰すべきだ、と主張する人が現れてきていることだ。 ウクライナ軍の日本人義勇兵は正規の兵士 日本人「義勇兵」の方々は、ウクライナ軍の中に入り、活動している。主権国家であるウクライナを代表するウクライナ政府が、ウクライナ軍に参加している外国人兵士を、正式なウクライナ軍兵士として、ウクライナ国内法上の根拠にのっとり、ウクライナ政府との契約行為を通じて、迎え入れている。したがって外国人兵士であっても、正式なウクライナ軍の指揮命令系統に組み込まれている。 あわせてウクライナ政府は、外国人兵士が、国際法上のいわゆる「傭兵(mercenary)」

                                                                  ウクライナ正規軍に参加している日本人は殺人犯か? ありえない議論を続けるガラパゴス法律家が「見落としているもの」(篠田 英朗) @moneygendai
                                                                • ハマス“快楽殺人”テロリズムを礼讃する日共“党員”学者が突然、なりふり構わず、大嘘・奇論・狂説・中傷誹謗を大量に新聞TVネットに垂れ流している。どうして?──篠田英朗(東京外大)&池内恵(東大)の解剖(Ⅰ)  – 中川八洋ゼミ講義

                                                                  筑波大学名誉教授  中 川 八 洋 (本稿は11月18日に上梓。19日から「まぐまぐ17号」の原稿執筆などで忙しく、気付いたら十日間もブログupを忘れていた。この間に、ガザ情勢に変化と進展が起きた。修正するのが通常だが、論旨に変りがないので無修正でupする。御容赦)。 本論に入る前に、禁治産者より劣悪な“異常なお門違いばかり”イスラエル情報宣伝戦に対し苦言を呈しておきたい。15日、イスラエル軍は、シファ病院に百人ほど兵士を突入させた。が、この小部隊の目的の筆頭は、シファ病院に強制避難させられている“人間の盾”偽装避難民約2000人をガザ南部に退避させることではなかった(備考1)。二番目であるべき院内捜索が筆頭だった、お門違いの順番に、私は呆れ果てた。シファ病院を900㎏爆弾投下で粉々にし、地下司令部をむき出しにするのが優先すべき軍事作戦だろう。 (備考1)イスラエル軍が、シファ病院のスタッ

                                                                  • 鈴木宗男氏に不都合な戦争の歴史

                                                                    6月12日の「ロシアの日」にロシア大使館で開催された式典でロシアとの友好を誓っていた鈴木宗男氏だが、さながら「日本維新の会」ならぬ「日本親露の会」代表と言うべき大活躍である。 鈴木氏の政治的立場については多くの方々がコメントしており、私自身もツィートした。 <引用>「「自前で戦えないのなら潔く関係諸国に停戦の仲立ちをお願いするのが賢明な判断と思うのだが」 ロシア通の政治家で知られているのに、プーチンに一言の意見をすることもできず申し訳ない、とお詫びするのが賢明な態度だと思うのだが。#Yahooニュースhttps://t.co/ZDNKj0sVkQ — 篠田英朗 Hideaki SHINODA (@ShinodaHideaki) June 16, 2022 そこでここでは少し踏み込んだ話をしたい。「自前で戦えない」のなら、事実上の降伏とも言える形で停戦を申し出ることが妥当だ、という鈴木氏の主

                                                                      鈴木宗男氏に不都合な戦争の歴史
                                                                    • ハマスの「イスラエル攻撃」で泥沼の構図に引きずりこまれた欧米諸国と「日本の取るべき立場」(篠田 英朗) @moneygendai

                                                                      終わりなき「対テロ戦争」:三つの戦争の構図の泥沼にはまる欧米諸国 ハマスによるイスラエル領内での凄惨なテロ攻撃に対して、イスラエルが苛烈な報復攻撃を始めた。ハマス(あるいは「ハマス等テロリスト勢力」)のテロ攻撃は凄惨であるだけではない。ガザ地区住民の生活を犠牲にして、イスラエルの過剰反応を引き出すことを狙った行為だと言わざるを得ない点で、極めて陰湿なものだった。 これに対してイスラエルが、自らも別の戦争犯罪行為を行うことを辞さない苛烈な態度でガザを攻撃し、地上軍を攻め込ませようとしている。ハマスを軍事的に圧倒することはできるだろう。しかしガザ全体を長期にわたって完全に平穏にして統治することは難しい。パレスチナ問題全体や周辺諸国との外交関係の悪化も避けられないだろう。イスラエルとの団結を示す欧米諸国は、共犯関係に入ることを辞さない覚悟を内外に示して、イスラム圏全域との関係悪化に陥る負の連鎖に

                                                                        ハマスの「イスラエル攻撃」で泥沼の構図に引きずりこまれた欧米諸国と「日本の取るべき立場」(篠田 英朗) @moneygendai
                                                                      • 憲法9条があるからロシアの戦争には手を出せない…そんな「憲法解釈」は国際社会の非常識である 日本国憲法の目的が「国際協調」であることを無視するな

                                                                        日本は国際秩序の破壊を傍観するだけの国なのか ロシアによるウクライナに対する侵略戦争は、日本人の世界観に大きなショックを与えた。多くの日本人が、21世紀の欧州で、あのような蛮行が起こりうるのか、と驚いている。この感覚は、憲法9条をめぐる議論にも影響を与えざるを得ないだろう。 一つの大きな意識変化は、国際秩序の存在に対する認識ではないだろうか。国際秩序は脆弱ぜいじゃくだが、確かに存在している。もちろん国際秩序に反する行動をとる者は、後を絶たない。しかしそれでも国際秩序を維持しようとする者が、違反者を糾弾し、秩序を維持するための努力を続けている。日本は、国際秩序の破壊を傍観するだけの国なのか、国際秩序を維持するために努力する国なのか。そこが問われている。 日本の憲法学者は、「憲法優位説」を唱えてきた。国際法に対して、彼らの憲法解釈が優越する、という主張だ。これによって憲法学における国際法の影響

                                                                          憲法9条があるからロシアの戦争には手を出せない…そんな「憲法解釈」は国際社会の非常識である 日本国憲法の目的が「国際協調」であることを無視するな
                                                                        • トランプ敗北後、日本はアメリカとどう付き合えばいいのか(篠田 英朗) @gendai_biz

                                                                          アメリカの大統領選挙の混迷が続いている。アメリカ社会の二極分化は今に始まったことではないが、それが一層深刻になってきていることは確かなようだ。 トランプの攻撃的な姿勢が二極分化を悪化させたことは間違いないが、実はオバマの宗教説教者的な姿勢が一部の国民を苛立たせていた布石があったことも指摘しておかざるをえない。 選挙は、アメリカ社会の脆弱性を浮き彫りにした。誰が大統領に就任するにせよ、超大国アメリカは苦しんでいる、という現状を覆い隠すことはできないだろう。 日本は、アメリカしか同盟国を持たない国だ。アメリカと手を携えて生きていくしかない。だが、だからといって脆弱化しているアメリカの現実から目をそらすことも、正しくない。どうすればいいのか。考えていかなければならない。 分断されたアメリカ 現代アメリカ社会の二極分化の深刻さは、BLMの運動と中で見られた極左・極右団体の暗躍などを通じて、すでに鮮

                                                                            トランプ敗北後、日本はアメリカとどう付き合えばいいのか(篠田 英朗) @gendai_biz
                                                                          • 「世界各国からの哀悼」が意味するもの…じつは安倍元首相が成し遂げていた「離れ業」(篠田 英朗) @moneygendai

                                                                            安倍晋三元首相が凶弾に倒れた。蛮行を非難すると同時に、安倍元首相のご冥福を謹んでお祈りする。日本の外交史に大きな足跡を残された方であった。この機会に、そのことについてあらためて考え直してみたい。 安倍元首相は、日本国内では、右派としてのイメージが強く、国粋的な傾向が強かったとみなされている。他方において、訃報に際して、世界各国から哀悼の意が表明されたことからわかるように、国際的には多国間協調主義を推進した人物であった。 安倍元首相が官房長官として仕えた小泉純一郎氏と比しても、安倍元首相の場合には、価値観を前面に押し出す傾向が強かったように思われる。それは国内のイデオロギー対立の構図では、右派の国粋主義者としてのイメージにつながった。他方において、国際社会においては、「自由・民主主義・法の支配」の普遍的な原則を推進した国際主義者としてのイメージにつながった。愛国者としてのイメージと、多国間協

                                                                              「世界各国からの哀悼」が意味するもの…じつは安倍元首相が成し遂げていた「離れ業」(篠田 英朗) @moneygendai
                                                                            • 「ピョートル大帝」を夢見て戦い続けるプーチン大統領の「憎悪の対象」(篠田 英朗) @moneygendai

                                                                              ロシアのプーチン大統領の自らをピョートル大帝に模した発言が話題だ。6月12日の「ロシアの日」の演説で、ロシアの大国化を進めたピョートル大帝にふれ、「軍事的勝利が重要」と訴えた。それ以前にも、ピョートル大帝のように「領土を奪還し、強固にすることは我々の任務だ」と述べていた。 ピョートル大帝といえば、17世紀末から18世紀初頭に、長期にわたる戦争を主導して、ロシアの領地を大幅に拡大した人物である。バルト海へのアクセスを求めて、スウェーデンとの間で大北方戦争を行った。現在のウクライナ領に面した黒海の内海であるアゾフ海に最初にロシア軍を進めたのも、ピョートル大帝だ。 プーチン大統領の拡張主義の野心は、特に最近になって生まれたものではない。ロシア・ウクライナ戦争の最中なので、ニュースになっただけだろう。もっとも、「悪いのはNATOを拡大させてロシアを追い詰めたアメリカだ」、とプーチン大統領を擁護し続

                                                                                「ピョートル大帝」を夢見て戦い続けるプーチン大統領の「憎悪の対象」(篠田 英朗) @moneygendai
                                                                              • 「海外から批判」はフェイクニュース⁈ 朝日新聞に批判続出

                                                                                朝日新聞が海外メディアの報道を引用し新型コロナウイルスへの日本政府の対応を非難する記事を掲載したが、肝心のコメントや論評が政権批判の立場で知られる日本人専門家によるものだったことなどから、「朝日新聞はこれを『海外から批判続出』に含めるなんて恥ずかしくないのか」「フェイクニュースと断ずべきレベル」などと記事への批判が噴出している。 朝日新聞は7日、「コロナ対応に海外から批判続出 政府、発信力強化に躍起」と題した記事を掲載し、Yahoo!ニュースには「政府のコロナ対応、海外から批判続出『終結は困難』」との見出しで配信。 コロナ対応に海外から批判続出 政府、発信力強化に躍起 #新型肺炎 #新型コロナウイルス https://t.co/yFsl67wcGB — 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) May 7, 2020 記事は、海外から日本政府に「特にPCR検査数の少なさ」へ

                                                                                  「海外から批判」はフェイクニュース⁈ 朝日新聞に批判続出
                                                                                • 「安倍首相を牢獄へ」で注目〜“革命能力なき革命家”白井聡という男

                                                                                  安倍政権に批判的な京都精華大学専任講師・白井聡氏は以下の記事で次のように述べる 白井聡氏 75年前の失敗のツケを我々の手で清算しなければ(日刊ゲンダイDIJIGAL、白井氏のYahoo!ニュース個人にも転載された) 国家権力の究極的私物化だ。ここまでくれば明らかだ。安倍が私物化しているのは、権力や利権の一部分ではない。国家そのもの、つまり国土と国民を好きなように処分できる私物として取り扱っている。ゆえに、新型コロナウィルス問題への悲惨な対応も全く驚くべきものではない。国民の生命や健康を守ることになど、そもそも何の関心もないのである。 白井氏は実に強い調子で安倍首相の「国家権力の私物化」を批判している。 しかし、最近、コロナ対策の一環として安倍首相が地方自治体に小中学校と高校の休校を「要請」したが安倍首相が国家権力を私物化できるほどの権力を有しているなら「要請」なんて中途半端なことはしないは

                                                                                    「安倍首相を牢獄へ」で注目〜“革命能力なき革命家”白井聡という男