浦上 早苗 [経済ジャーナリスト/法政大学IM研究科兼任教員] Nov. 14, 2019, 07:15 PM 国際 9,691 中国ではテンセントがメッセージアプリ「WeChat」を展開し、国民の生活をオンライン・オフラインで“掌握”している。 REUTERS/Bobby Yip ヤフーを傘下に持つZホールディングスとLINEが経営統合に向けて調整していることが13日、明らかになった。最初に報道した日経新聞は、統合の理由に「国内外で進むネットサービスの地殻変動」「消費者のネット利用が一般的になり、中国では1つの窓口で各種サービスをまかなう巨大企業が出てきている」と分析し、その代表例としてテンセント(騰訊)の名を挙げた。 中国のIT三大企業「BAT」の一角を形成するテンセントだが、他の2社(アリババ、バイドゥ)に比べると日本ではやや知名度が低い。だが、テンセントが運営するメッセージアプリW