並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

481 - 520 件 / 3192件

新着順 人気順

評伝の検索結果481 - 520 件 / 3192件

  • イーロン・マスク氏評伝が出版 起業の内幕や私生活描く - 日本経済新聞

    【シリコンバレー=渡辺直樹】米起業家のイーロン・マスク氏の評伝が12日、世界で同時出版された。米アップル創業者の評伝「スティーブ・ジョブズ」を手がけた米タイム誌元編集者のウォルター・アイザックソン氏が執筆した。マスク氏本人に密着し、家族や知人、従業員へのインタビューを通じて起業の内幕や私生活を描いている。評伝は南アフリカでの生い立ちや、カナダや米国へ渡った青年期のエピソードから始まる。電子決済

      イーロン・マスク氏評伝が出版 起業の内幕や私生活描く - 日本経済新聞
    • 「二・二六事件」85年目の真実 唯一“戦死”した陸軍大将

      日本最大のクーデター未遂事件──二・二六事件。その衝撃は大きく、事件を取り扱った書籍は膨大で、事件関係者の回想から、作家やジャーナリストによる著作、学者による研究と、その種類は多岐にわたる。小説や映画などにも数多く描かれてきた。 しかし、この事件で殺害された要人のうち、陸軍の教育総監だった渡辺錠太郎については、これまであまり多くを語られてこなかった。 地元(愛知県小牧・岩倉)を除いては一冊も評伝がなく、歴史的な事件の犠牲者にしては、さほど知名度は高くない。娘のシスター渡辺和子が、ベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』などの著作の中で渡辺家を襲った事件について書いているため、多くの読者は錠太郎の悲劇を知っている。だが、その人となりや、「戦争回避」「非戦」を訴えていた錠太郎の思想や軍歴が語られる機会は少なかった。 そんな人物の初めての本格評伝『渡辺錠太郎伝』(岩井秀一郎著・小学館)が刊行され

        「二・二六事件」85年目の真実 唯一“戦死”した陸軍大将
      • トランプ氏、消えぬプーチン氏への執着 ウクライナ侵攻後も変わらず(CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース

        (CNN) 米国のトランプ前大統領は、苦し紛れの上にひどく見慣れた戦術に訴え、バイデン大統領に痛手を与えようと努めている。ロシアのプーチン大統領に協力を求めることで、それを果たそうとしている。 【映像】ウクライナ軍が奪還した街、CNNが見た破壊の様子 見たところトランプ氏は全く変わっていない。むしろ深みにはまる一方で、ますます行き着くところまで行き、目に余るその無神経さによって政治の世界で相手にされなくなる可能性もある。 ジャストザニュースとのインタビューで、同氏はバイデン氏の息子のハンター氏がロシアで結んだ商取引に関する立証されていない主張を強調。プーチン氏に対し、事態について把握している可能性のあるあらゆる情報を公表するよう強く求めた。そうした情報にロシア政府がアクセスできるのかどうか、全く明らかでないにもかかわらず。 ロシアに助けを求めつつ政敵を攻撃するのは、トランプ氏によるおなじみ

          トランプ氏、消えぬプーチン氏への執着 ウクライナ侵攻後も変わらず(CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース
        • 3月の読了本:4冊 - Yufu Blog

          読了本 読了本 須賀しのぶ『また、桜の国で』 三浦しをん『のっけから失礼します』 井上 見淳『真宗悪人伝』 ミヒャエル・エンデ/大島かおり『モモ』 さいごに 先月は4冊読めました⸜( ◜︎࿀◝︎ )⸝📚ワ-イ! 須賀しのぶ『また、桜の国で』 ショパンの名曲『革命のエチュード』が、日本とポーランドを繋ぐ!それは、遠き国の友との約束。 第二次世界大戦勃発。ナチス・ドイツに蹂躙される欧州で、〈真実〉を見た日本人外交書記生はいかなる〈道〉を選ぶのか? 世界を覆うまやかしに惑わされることなく、常に真実と共にあれ。 第4回・高校生直木賞受賞作。 この本に関しては記事を書いているので、そちらをご参照ください…と言うと簡単になってしまうのですが(笑) 第二次世界大戦、ドイツに侵攻されたポーランドを描いた話で、この時期に読むからこそ、いろいろ考えさせられることも多いと思います✨🕊 それと前回の記事には書

            3月の読了本:4冊 - Yufu Blog
          • 誰も信用しなかった 史上最悪のソ連独裁者スターリンの素顔

            フランス文学者で、渋沢栄一らの伝記作家としても知られる元明治大学教授の鹿島茂氏の選書による傑作自伝・評伝の1回目は、『知られざるスターリン』。スターリンは周りの人間をまったく信じない、疑心の塊のような人物で、情報収集や決断をすべて1人で行っていた。大層な読書家でもあり、政敵だったトロツキーの全著作も読破していた形跡がある。ロシアつながりでラスプーチンの異色評伝も紹介。(文中は一部敬称略) ロシア・プーチン大統領によるウクライナ侵攻で緊迫した国際情勢が続いていますが、近現代史上最悪の独裁者といえば、真っ先に思い浮かぶのが旧ソ連の最高指導者であったスターリンでしょう。独ソ戦を勝利に導き、戦後処理をめぐってはアメリカのルーズベルトやイギリスのチャーチルを相手に一歩も退かず、冷戦構造を形成。また国内では粛清に次ぐ粛清により、人々を恐怖で支配。数千万人が粛清されたといわれ、20世紀の負のイメージを象

              誰も信用しなかった 史上最悪のソ連独裁者スターリンの素顔
            • “モンスター”重光昭夫を生み出した「承認欲求と失敗恐怖」

              ライター。編集工房PRESS F主宰。1956年生まれ。 水産経済新聞社、東京タイムズ社編集局社会部、文化部デスク、社会部長、金融証券部長、編集局総合デスクなどを経て、1990年に編集工房PRESS Fを設立。フリーの経済・産業ジャーナリストとしてダイヤモンド社、新潮社、野村インベスターリレーションズ(『IRmagazine』)、東京海上日動火災保険(代理店向け広報誌『Club Nextage』)、NTT持ち株会社(広報誌『365°』)、川崎重工業(技術広報誌『Kawasaki News』)などの各種媒体で記事執筆や企画構成活動を、またLIXIL、三井化学、日本航空など各社のサステナビリティ報告書の原稿執筆などを行う。 ロッテを奪われた男・重光武雄~なぜ事業承継に失敗したのか 2020年1月、ロッテグループ創業者の重光武雄(本名は辛格浩)氏が亡くなった。享年98。80年前、18歳で、文字通

                “モンスター”重光昭夫を生み出した「承認欲求と失敗恐怖」
              • “地獄の墓掘人”伝説のプロレスラー:ローラン・ボックからのメッセージとロック。アントニオ猪木を悼む(山崎智之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                伝説のプロレスラー:ローラン・ボックの評伝『Bock! Im Kampf Gegen Stiere & Sich Selbst』は、闘いの書だ。 ドイツ人ジャーナリストのアンドレアス・マトレによる本書は、“地獄の墓掘人”と呼ばれたボックの軌跡を小説仕立てで構成した作品。初めて明かされるその幼少期、アマチュア・レスラーとしての五輪出場、プロレスラーへの転向、ビジネス・ベンチャーへの挑戦までが描かれている。刊行されたのは2021年だが、オーストリアのインディペンデント系の出版社から刊行されたこと、図版なしで300ページ以上全編ドイツ語というハードルの高さなどがあり、ようやくその全貌が明らかになってきた。邦訳が待たれるところだが、この記事ではマトレとのロング・インタビューと78歳となるボック本人とのメールのやり取りで得た情報を交えながら、その知られざるロックな側面を明かしていきたい。 (全2回記

                  “地獄の墓掘人”伝説のプロレスラー:ローラン・ボックからのメッセージとロック。アントニオ猪木を悼む(山崎智之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                • アマゾンの中小宅配業者「包囲網」、ドライバー密着取材で見た過酷労働

                  よこた・ますお/1965年福岡県生まれ。関西学院大学を卒業後、予備校講師を経て、アメリカ・アイオワ大学ジャーナリズム学部で修士号を取得。93年に帰国後、物流業界紙『輸送経済』の記者、編集長を務める。99年よりフリーランスとして活躍。主な著書に、『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』、『評伝 ナンシー関「心に一人のナンシーを」』、『仁義なき宅配 ヤマトvs佐川vs日本郵政vsアマゾン』、『ユニクロ潜入一年』など。『潜入ルポamazon帝国』(小学館)では、新潮ドキュメント賞、 編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞の作品賞を受賞。台湾版「潜入 亞馬遜」(人文思潮社出版)も発刊。最新刊『「トランプ信者」潜入一年』(小学館)では、「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」を受賞。 潜入ルポamazon帝国 アマゾンジャパンの2020年の売上高が2兆1848億円(前年度比25.2%増)となり、初めて2兆円を突破

                    アマゾンの中小宅配業者「包囲網」、ドライバー密着取材で見た過酷労働
                  • 計量カップの考案者・香川綾という昭和の巨人 - そういちコラム

                    あなたは、台所で使う「計量カップ」や「計量スプーン」(大さじ・小さじ)を生み出したのが、日本人であることを知っていますか? それらは、医師で栄養学者の香川綾(かがわあや、1899~1997)が、1948年頃に考案したものです。3月28日は彼女の誕生日です。 香川は、カンや目分量に頼っていた料理の世界に、分量や時間を数値で計ること(計量化)を持ちこみました。「調味料などを計量化すれば、初心者でも名人の味をかなり再現できる」というのです。 「誰もが美味しい料理をつくれるようになれば、人びとの食生活が向上し、健康の増進につながる」と、彼女は考えました。 この香川の業績は、テレビで紹介されることもあります。しかし、彼女は「計量カップ・スプーンの発明」だけで片づけられる人物ではありません。 香川の自伝と娘の香川芳子による評伝などを読んだことがありますが、香川綾という人は「昭和の巨人」の1人だと、私は

                      計量カップの考案者・香川綾という昭和の巨人 - そういちコラム
                    • ほとんどの人が老後を「大失敗」するのにはハッキリした原因があった…実は誤解されている「お金よりも大事なもの」(丹羽宇一郎)

                      元伊藤忠商事会長、そして民間人初の中国大使を務めた丹羽宇一郎さん。仕事に生涯を捧げてきた名経営者も85歳を迎え、人生の佳境に差し掛かった。『老いた今だから』では、歳を重ねた今だからこそ見えてきた日々の楽しみ方が書かれている。 ※本記事は丹羽宇一郎『老いた今だから』から抜粋・編集したものです。 圧力を受けた音楽家 私が学生時代に読んで感銘を受けた本の一つに、フランスの作家ロマン・ロラン(一八六六〜一九四四)が書いた長編小説『ジャン・クリストフ』があります。 この小説は、ジャン・クリストフという架空の音楽家が、人生の苦悩と喜びを経験しながら、魂の成長を遂げていく過程を、八年かけて描いた作品です。作者ロランは、ベートーヴェン、ミケランジェロ、トルストイの各評伝を遺したことでも知られており、主人公クリストフの人物像は、まさにこの三人の偉人の生き方や思想がモチーフになっているのです。 正義感が強くて

                        ほとんどの人が老後を「大失敗」するのにはハッキリした原因があった…実は誤解されている「お金よりも大事なもの」(丹羽宇一郎)
                      • 4月9日は予祝の日、大仏の日、フォークソングの日、左官の日、反核燃の日、美術展の日、食と野菜ソムリエの日、よいPマンの日、鍼灸の日、等の記念日 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)

                        おいでやす♪~ 2020年4月9日は何の日? 4月9日は予祝の日、大仏の日、フォークソングの日、左官の日、反核燃の日、美術展の日、食と野菜ソムリエの日、よいPマンの日、鍼灸の日、等の記念日です。 ●予祝(ヨシュク)の日 セミナーや会員制の講演会などを企画、運営する人間力大學の予祝プロジェクトが制定。予祝とは先に祝う前祝いのことで、春のお花見は満開の桜を見て秋の豊作をイメージして皆で祝う意味が込められているという。日本古来からあったこの前祝いの伝統文化「予祝」を広めるのが目的。日付は4と9で「よ(4)しゅ く(9)」と読む語呂合わせから。 ★予祝(ヨシュク)=前祝 豊作や多産を祈って,一年間の農作業や秋の豊作を模擬実演する呪術行事。農耕儀礼の一つとして〈予祝行事〉が行われることが多い。あらかじめ期待する結果を模擬的に表現すると,そのとおりの結果が得られるという俗信にもとづいて行われる。小正月

                          4月9日は予祝の日、大仏の日、フォークソングの日、左官の日、反核燃の日、美術展の日、食と野菜ソムリエの日、よいPマンの日、鍼灸の日、等の記念日 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)
                        • 社会学って何?と思うあなたに 『戦後日本の社会意識論 ある社会学的想像力の系譜』をどうぞ。 - HONZ

                          戦後日本の社会意識論: ある社会学的想像力の系譜 (単行本) 出版社: 有斐閣 発売日: 2023/12/4 社会学者、と聞いて、誰をイメージするでしょうか? 古市憲寿さん、岸政彦さん、宮台真司さん・・・。 世代などによって、かなり異なるかもしれません。 今回、わたしが書いた加藤秀俊先生は、どうでしょう(個人的に教えを受けたので「先生」と呼びます)。 この本を校正していた昨年9月に93歳で亡くなりました。最晩年には『九十歳のラブレター』が広く読まれていたので、そのお名前を再認識されたかたも少なくないはずです。 戦後に活躍した社会学者のなかで、最も早く「著作集」を出した人でもありますし、「加藤秀俊データベース」に掲載されている膨大な文章を書かれてきました。少なくともある時期までは、日本で最も有名な社会学者(のひとり)でした。 その加藤先生についての拙文をふくむ『戦後日本の社会意識論 ある社会

                            社会学って何?と思うあなたに 『戦後日本の社会意識論 ある社会学的想像力の系譜』をどうぞ。 - HONZ
                          • 月例映画本読書録:2021年02月|髙橋佑弥

                            今年、ぼくとパートナーのMは「毎月、その月あるいは前月に刊行された映画本を5冊読む」ことに決めた。 …ということで、毎月5冊最新の映画本を読んで、ぼく(=Y)とパートナーのMで短めな感想を書いて記録していくという企画の2021年2月分=第2回目である。企画開始の経緯などは初回である1回目に書いたので、未読の方はまずそちらをぜひ読んでみて欲しい──現状まだ2回だが、以後更新されていくの分も含めて、以下の”マガジン”機能で全てまとめておくつもりなので、こちらのページ↓を見ていただければ、常に”現状”の全ての回がみられるはず。 では、今月の5冊をはじめよう(並びは刊行順/感想は読了順)。今回は、1月刊行のものor 2月刊行のものから。 ・ 近藤和都&森田のり子&大塚英志 編『牧野守 在野の映画学 戦時下・戦後映画人との対話』太田出版/2021年1月19日発売/352頁/5,727円+税 (主に)

                              月例映画本読書録:2021年02月|髙橋佑弥
                            • 4月30日は「図書館記念日」 今日は渡辺淳一さんの作品を読もう - KOHARU日和

                              おはようございます。ミツアキです。 4月30日は「図書館記念日」。 図書館は自分を磨く最適な場所 1950年(昭和25年)4月30日に「図書館法」が公布されました。 現在は感染防止のためどこの図書館も閉鎖中。 本当なら知識の宝庫。子どもから大人までが通う知的活動の拠点です。 図書館はいいですね。とても落ち着きます。 電子書籍が出始めましたが、やはり私は紙の本が好きです。 無料で好きな本を貸してくれるなんて夢のような場所ですよ。 ドラえもんの秘密道具に「人間製造機」があります。 必要な材料を入れると人間を作り出すことができるという、何とも恐ろしい道具。のび太君が勝手に作った人間が世界征服を企みます。人格はメチャクチャ。誰も手に負えなくなった時、作られた人間が図書館にこもり、本を読みあさりました。知識が付くと大変なことになると心配していたのもつかの間、逆に立派な人格に変わったのです。 本を読む

                                4月30日は「図書館記念日」 今日は渡辺淳一さんの作品を読もう - KOHARU日和
                              • 被差別部落認識の歴史 - 岩波書店

                                差別をする側、差別を受ける側の双方は部落差別問題をどのように認識してきたのか――明治維新後一八七一年の「解放令」発布から現代にいたるまで、人々の意識の中で部落差別が作りだされてゆく歴史を描き出し、その後の被差別部落研究に大きな影響を与えた名著、待望の文庫化。原著刊行後の動向を分析した補章を加える。 凡 例 はじめに 第1章 「文明開化」と伝統的秩序意識との対抗 1 「開化」=平等理念と「旧習」温存とのはざま 形式的平等の実現/開化領域参入への代償 2 「同化」の希求と「旧習」墨守との対抗 被差別部落民衆による開化の受容/旧習への固執/在野知識人による開化主義の貫徹 第2章 「特殊化」の標識の成立 1 「異化」の定着 排除の常態化/開化による抵抗/不潔・病気・異種という標識の形成 2 「国民」化の模索 「部落改善」による国民化の希求/もう一つの帝国臣民化の途――移住・移民 3 「異種」認識と

                                  被差別部落認識の歴史 - 岩波書店
                                • 【プロが薦めるいま読むべき3冊】社会学者・大澤真幸が選んだ〈哲学〉の本|Pen Online

                                  【プロが薦めるいま読むべき3冊】社会学者・大澤真幸が選んだ〈哲学〉の本 2021.03.20 写真:岡村昌宏(crossover) 文:まつあみ靖 右:『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』デヴィッド・グレーバー 著 酒井隆史、芳賀達彦、森田和樹 訳 岩波書店 2020年 ¥4,070 ブルシットを直訳すれば「牛の糞」。無駄で無意味でやりがいを感じられない仕事を「ブルシット・ジョブ」と定義し、仕事にひそむ差別、抑圧、格差、搾取などを暴き出す。ブルシット・ジョブ蔓延のメカニズムを解明した哲学書。 左:『資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界』佐々木 実 著 講談社 2019年 ¥2,970 資本主義の不安定さを証明し、行き過ぎた市場原理を乗り越え、平和に暮らせる世界の実現を目指した経済学者・宇沢弘文。20世紀の経済学史に重なる彼の人生を、大宅壮一ノンフィクション賞受賞ジャーナ

                                    【プロが薦めるいま読むべき3冊】社会学者・大澤真幸が選んだ〈哲学〉の本|Pen Online
                                  • 【クイズ】後藤田正晴、SMAP「東京ドームに5万人」の集客力に驚く。その時、側近の一言は? - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                    ちょっと所用あって、後藤田正晴の評伝など読み直していた。 後藤田正晴と十二人の総理たち―もう鳴らない“ゴット・フォン” 作者:佐々 淳行発売日: 2006/06/01メディア: 単行本決断するペシミスト わが上司 後藤田正晴 (文春文庫) 作者:佐々 淳行発売日: 2002/06/07メディア: 文庫 情と理 -カミソリ参謀回顧録- 下 (講談社+α文庫) 作者:後藤田 正晴発売日: 2006/06/21メディア: 文庫私を通りすぎた政治家たち (文春文庫) 作者:淳行, 佐々発売日: 2017/03/10メディア: 文庫 で、佐々淳行回想の「後藤田正晴、深夜番組で香取慎吾に会う」の話が面白かったのでちょっとクイズ形式で紹介。 まず、香取慎吾や笑福亭鶴瓶がホストだった「平成日本のよふけ」に後藤田が(既に出演し常連だった佐々淳行の仲介で)初出演したとき…はじめは結構渋っていたが番組は盛り上が

                                      【クイズ】後藤田正晴、SMAP「東京ドームに5万人」の集客力に驚く。その時、側近の一言は? - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                    • 商社マンが明かす世界食料争奪戦の現場 日本がこのままでは「第二の敗戦」も

                                      2021年12月23日、経団連審議員会で講演する日本銀行の黒田東彦総裁。悪い円安論を否定した(時事通信フォト) アメリカと中国はいっそうの食料確保と自国中心主義を貫くだろう。それに追随する資源国や食料輸出国は金のある二大国との取り引きを加速させる。定期コンテナ船のルートは米中に集中し、日本は食料を買い負け、コンテナを取り負け、国内の物価は上がり続ける。30年間平均賃金の上がらない国でこれは確かに地獄だ。数少ない国内農家すら海外輸出に舵を切り出した。1兆円達成の次は5兆円だと農水省も鼻息荒いが、先のアルゼンチンのように国民の食べる分まで回されかねない。 食料の確保と輸送もまた戦争であり、安全保障の要である。軍事では「兵站」だが、日本はかつてこの兵站を軽視して敗北した。優秀な兵器も燃料がなければ鉄の塊、勇敢な兵士も食料がなければポテンシャルを発揮できない。また同じ鐵を踏むのか。 「買い負けは戦

                                        商社マンが明かす世界食料争奪戦の現場 日本がこのままでは「第二の敗戦」も
                                      • アントニオ・カルロス・ジョビン ボサノヴァを創った男 - 本と奇妙な煙

                                        森へ入るのは好きかい? イパネマの少年 クラシックを勉強する 作曲の仕方 カーネギー・ホールでコンサート 等身大の栄光 山下洋輔 ジョビンの妹による評伝。 アントニオ・カルロス・ジョビン―ボサノヴァを創った男 作者:エレーナ ジョビン 青土社 Amazon 森へ入るのは好きかい? 「森へ入るのは好きかい?」(略) 「森へ入るだろう。中でじっと静かにして、耳を澄ませるんだ。でも、歩いている時でも、来たりするから……」 「来たりするって、誰が?」 「音楽だよ。もうできあがった形で聞こえてくるんだ。森の中で、曲が丸々聞こえてくるんだよ」 兄は作曲をはじめた頃に、このことを私に教えてくれていた。その時、唐突に記憶を追い払うように、手を動かした。すると魔法がとけてしまった。兄はまた、病を苦にするあの不安で悲しげな様子に戻っていた。 (略) 「今日はとってもハンサムよ、知ってた?」 長い間、そんな言葉

                                          アントニオ・カルロス・ジョビン ボサノヴァを創った男 - 本と奇妙な煙
                                        • 「あらゆることを書き尽くした」巨匠・筒井康隆、最後の作品集はSF、ブラックユーモア、グロテスクなど全ジャンル詰め込み〈インタビュー〉 | ダ・ヴィンチWeb

                                          『時をかける少女』『日本以外全部沈没』『七瀬ふたたび』『残像に口紅を』など、時代を超えて読み継がれる数々の傑作を生み出してきた巨匠・筒井康隆さん。そんな巨匠が自ら、「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」と宣言する掌篇小説集『カーテンコール』(新潮社)がこのたび上梓された。今年89歳を迎えられた筒井さんは、どのような思いで、この作品集を紡ぎ上げたのか。文学界や愛読者たちの間で話題を呼んでいる本作の執筆の裏話を伺った。 (取材・文=アサトーミナミ 撮影=金澤正平) 「もうこれ以上はないな」と思える“最後の作品集” 「わが最後の作品集になるだろう」との言葉を聞いた時、おそらく多くの筒井康隆ファンたちは、「読まないわけにはいかない」と思うのと同時に、「そうはいっても筒井先生ならば、これからまだまだたくさんの作品を書き続けてくれるのではないか」とも思ってしまったのではないだろうか。なぜなら、

                                            「あらゆることを書き尽くした」巨匠・筒井康隆、最後の作品集はSF、ブラックユーモア、グロテスクなど全ジャンル詰め込み〈インタビュー〉 | ダ・ヴィンチWeb
                                          • ソニーミュージックグループ社長 村松俊亮氏が初めて明かす、今は亡き“真のライバル”への思い【評伝:伝説のA&Rマン 吉田敬 最終回】

                                            今から十数年前、48歳という若さでこの世を去った“伝説のA&Rマン”吉田敬さん。吉田さんと長年様々なプロジェクトを共にしてきた黒岩利之氏が筆を執り、同氏の仕事ぶりを関係者への取材をもとに記録していく本連載。最終回となる今回は、ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役社長CEO村松俊亮氏へのインタビューをお届けする。(編集部) 第10回はこちら 敬さんは宣伝チーム時代に強烈な印象を与えた“不思議な人” 「敬さんのことを思い出してたら、眠れなくなっちゃったんだよ」 ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役社長CEO村松俊亮氏は、意外にも温和な表情でそう僕に語りかけた。 実は、敬さんとともにワーナーミュージックに移籍した僕からしてみると、現ソニーミュージックの代表である村松氏と敬さんの関係に迫るのは、どこかアンタッチャブルなような思いがして気が引けていた。それは2人の若手時代の確

                                              ソニーミュージックグループ社長 村松俊亮氏が初めて明かす、今は亡き“真のライバル”への思い【評伝:伝説のA&Rマン 吉田敬 最終回】
                                            • 近藤和彦 トリニティ学寮のE・H・カー【『図書』2022年9月号より】|岩波書店のWEBマガジン「たねをまく」

                                              【連載】『歴史とは何か』の人びと(1) E・H・カー(一八九二─一九八二)との遭遇は前触れなしであった。一九八〇年の夏の終わりに始まったわたしのケインブリッジ留学生活だが、所属はチャーチル学寮で、その家族寮に住んでいた。チャーチルにもロイ・ポータ、マーク・ゴールディ、ポール・ギンズバーグといった才気走った若手歴史家はいたのだが、わたしの研究指導教員(スーパーヴァイザ)、ボイド・ヒルトンはトリニティ学寮のフェローなので、研究面談はそちらで行われた。歴史学部における講義とは別立てである。ボイドは当時まだ三五歳、博士論文をもとに公刊されたモノグラフ『穀物・カネ・商業』で知られていた。一九世紀イギリスの政治社会史という点では、カーの『歴史とは何か 新版』(岩波書店、二〇二二)にも出てくるG・キトスン=クラークの後任という役回りだったのかもしれない 大学都市ケインブリッジの緑ゆたかな郊外を自転車でゆ

                                                近藤和彦 トリニティ学寮のE・H・カー【『図書』2022年9月号より】|岩波書店のWEBマガジン「たねをまく」
                                              • 「80年間ネジ一筋」の部品メーカー、海外が主戦場でも国内生産にこだわる理由

                                                ルポライター。1959年、東京生まれ。早稲田実業学校卒業後、早稲田大学第一文学部卒業。これまで経済誌や総合誌を舞台に、企業経営者(特に中小企業)、職人、研究者などのインタビュー記事を多数執筆。近年は人物評伝に注力。主な著書に『全員反対! だから売れる』(新潮社2004年)、『よくわかる介護・福祉業界』(日本実業出版社2007年改訂版)、『ヤフー・ジャパンはなぜトップを走り続けるのか』(ソフトバンククリエイティブ2006年)、『満身これ学究 古筆学の創始者、小松茂美の闘い』(文藝春秋2008年)、『大好きなニッポン、恥ずかしいニッポン』(マガジンハウス2011年)、『らくだ君の「直言流」』(出版芸術社)2014年)などがある。 katsumi-y@my.email.ne.jp 飛び立て、世界へ! 中小企業の海外進出奮闘記 小さくても特定の商品やサービスで世界的なシェアを持ち、グローバルに活動

                                                  「80年間ネジ一筋」の部品メーカー、海外が主戦場でも国内生産にこだわる理由
                                                • 炎上する前に「プロアクティブ」な決断を迫られる出版社 | HON.jp News Blog

                                                  《この記事は約 5 分で読めます(1分で600字計算)》 アメリカの出版業界で、世論が沸騰する前や、司法が動く前、さらには、刊行すら行われないうちに「プロアクティブ(能動的)」な対応を行う事例が出ているそうです。大原ケイさんにレポートいただきました。 告発によって表舞台から消えていった編集者や著者 キャンセル・カルチャーに関する昨年8月のコラムで、#MeToo運動やBLM運動について、これからはアメリカの出版社も明確な立場を表明し、それに則った早急な決断を迫られていくだろう、という趣旨のことを書いた。 今アメリカでは、実際に刊行されれば賛否両論となることがわかっている本をどう扱うか、著者にどう対応するのか、司法や世論が動く前に判断することが求められている。いわゆる「プロアクティブ(pro-active)」な企業経営だが、その例を紹介しよう。 ひとつは、これまでにもセクハラやパワハラの告発に

                                                    炎上する前に「プロアクティブ」な決断を迫られる出版社 | HON.jp News Blog
                                                  • ロックの「創造者」リトル・リチャード逝去。ビートルズら後進から崇拝された「オリジナルのすごさ」とは?(川崎大助) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                    ロックンロール第一世代、最大にして最強の「天然の才能」が他界した またひとり、巨星が世を去った。ロックンロール草創期の「偉人」の一人、リトル・リチャード(本名、リチャード・ウェイン・ペニマン)。彼の同期より以前には「先例」など誰もいなかった――つまり真なる第一世代であるアメリカ人歌手にしてソングライター、ピアニストにして、傑出したパフォーマーが彼だった。そんなリチャードが、現地時間5月9日、米テネシー州で世を去った。死因は骨肉腫関連だったと報道されている。87歳だった。 この訃報が世を駆け巡ってから、「ものすごい」と言うほかない数の悲しみの声が、一気にSNS上に放たれた。なかでも特筆すべきは、プロフェッショナルなロック音楽家による弔意の多さだ。それも現役ばりばりどころか、スーパースター級の人々が、まさに「矢も楯もたまらず」といった風情で、我先にとコメントを発している。ここにリチャードが残し

                                                      ロックの「創造者」リトル・リチャード逝去。ビートルズら後進から崇拝された「オリジナルのすごさ」とは?(川崎大助) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                    • これぞザ・東大閥。「一時、極左のテロ標的だった西部邁が、学友だった中核派の大物に守ってもらった」らしい - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                      「評伝 西部邁」をところどころとばしつつ読んでいた。 評伝 西部邁 作者:髙澤 秀次発売日: 2020/01/18メディア: 単行本日本および日本人を問い続けた稀有なる思想家は、なぜ壮絶な自裁死を遂げたのか。西部邁の劇的な生涯を戦後史の中に描き、ニヒリズムを超えようとする思想的格闘の軌跡に迫る。深い友諠を結んだ文芸評論家による、初の本格評伝! 著者について 1952年北海道生まれ。文芸批評家。苫小牧駒澤大学特任教授。思想史、作家論など、硬質な評論で知られる。著書に『評伝中上健次』(集英社)、『江藤淳―神話からの覚醒』(筑摩書房)、『文学者たちの大逆事件と韓国併合』(平凡社新書)ほか。 亡くなった時にも書いたが、自分は彼のあまりいい読者ではないし、彼の主張する保守主義にも共感をあまり覚えなかった。 ただ、外からその活動を眺めていると、どうもこの人は文章を書いて、それを媒体に発表するという意外

                                                        これぞザ・東大閥。「一時、極左のテロ標的だった西部邁が、学友だった中核派の大物に守ってもらった」らしい - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                      • 語ることで見えてきた偶然の運命:私の謎 柄谷行人回想録⑧|じんぶん堂

                                                        記事:じんぶん堂企画室 「群像」1969年6月号(講談社)。群像新人賞が発表され、評論部門で柄谷さん、小説部門の受賞者は後に芥川賞や野間文芸賞を受賞する李恢成さんが当選した 書籍情報はこちら ――69年5月、柄谷さんは夏目漱石論で群像新人文学賞評論部門を受賞し、本格的な文壇デビューを果たします。 《受賞作「〈意識〉と〈自然〉――漱石試論」(単行本収録時に、「意識と自然――漱石試論(Ⅰ)」に改題)は、『門』や『こころ』といった漱石の長編小説ではテーマが分裂しているという指摘から始まる。しかし柄谷さんはそれを「構成的破綻」と言って終わらせるのではなく、漱石が多義的に使う〈自然〉という言葉に着目し、シェークスピアやエリオット、キルケゴールなどを援用しながら読み解いていく》 柄谷 応募したのは、68年の冬かな。そのとき、父が癌だったのですが、秋に書き終わってまもなく亡くなりました。だから、父は僕が

                                                          語ることで見えてきた偶然の運命:私の謎 柄谷行人回想録⑧|じんぶん堂
                                                        • 『らんまん』寿恵子の言葉に凝縮されていたフィクションの力 語り継がれる特別な一作に

                                                          この世界には「世に伝えられるべき物語」というものがあらかじめ存在するのではないかと思うことがある。機が熟した最高のタイミングで、それを伝える使命を担う“賢人”が、導かれるように集められて、結実したかのような作品。「奇跡」という言葉を安易に使いたくないが、何年かに一度そういう、「伝えられるべき」作品に出会うことがある。9月29日(9月30日は1週間の振り返り)に最終回を迎えた『らんまん』(NHK総合)も、そのひとつだ。 「日本の植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎をモデルに、フィクションとして再構築し、槙野万太郎(神木隆之介)という一生涯草花を愛し抜いた男と、彼を取り巻く人々の人間模様を描いた本作。念の為に補足しておくと、ここで述べる「世に伝えられるべき物語」とは、「牧野富太郎の伝記ドラマ」ではなく、槙野万太郎を主人公とした『らんまん』というドラマのことだ。 脚本を手がけた長田育恵氏は、以前こん

                                                            『らんまん』寿恵子の言葉に凝縮されていたフィクションの力 語り継がれる特別な一作に
                                                          • 『穏やかなゴースト 画家・中園孔二を追って』駆け抜けた25年の生涯 - HONZ

                                                            大切なことはいつも“向こう側”からやってくる。不意に、思いもよらないタイミングで。 今年の夏はひさしぶりに一家で旅をした。行き先は香川。家族旅行はコロナ以降ご無沙汰だったので、てっきり海外にでも行きたいと言い出すものとばかり思っていたが、妻と子どもたちで話し合ううちに、どういう流れか「本場の讃岐うどんの食べ歩きがしたい」と盛り上がったらしい。 そうと決まれば、あとはコーディネーターの出番である。うどん店は、懇意にしている渋谷の居酒屋店主が丸亀出身なのを思い出し助太刀を頼むと、こころよく充実したリストを作ってくれた。加えて、せっかく香川に行くのなら、うどん以外にもぜひ体験してほしいものがあった。アートである。 香川には見るべき美術館がいくつもある。中でも丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館は、全国でも珍しい「駅前美術館」だ。設計は谷口吉生。駅を出て、巨大オブジェが設置された開放的なファサードを目にす

                                                              『穏やかなゴースト 画家・中園孔二を追って』駆け抜けた25年の生涯 - HONZ
                                                            • 中国雑技団の「生きた化石」 激動の近現代史を生き抜いた祖父:朝日新聞GLOBE+

                                                              「中国雑技団の『生きた化石』」 「『最後のボス』が亡くなった」 今年7月。そんな見出しと共に、相次いで中国メディアにある男性の評伝が載った。心筋梗塞で95歳で亡くなったということと共に、中国雑技団の団員として、激動の中国の歴史の渦の中を生き抜いてきたということが書いてあった。 名前は金業勤。私の祖父のことだった。 ラオイェ(姥爷)。 中国語で母方の祖父のことをこう呼ぶ。中国出身の母と日本人の父親がいる私のラオイェ、金業勤は、日本製のカメラが大好きで、北京の自宅にはNikonやCanonのカメラが何台も置いてあったのを記憶している。85歳を過ぎてからパソコンとスマートフォンを習い始め、中国国内で海賊版として出回っていたフォトショップを使いこなし、自分で撮った写真を加工するのが趣味だった。 私はラオイェとは血がつながっていない。中国人の祖母(89)とは、私が産まれた少しあとに結ばれた再婚同士の

                                                                中国雑技団の「生きた化石」 激動の近現代史を生き抜いた祖父:朝日新聞GLOBE+
                                                              • 『極私的な評伝 友人・瀧本哲史君の逝去によせて』

                                                                『僕は君たちに武器を配りたい』『ミライの授業』などの著者として知られるタッキーこと瀧本哲史君(京都大学客員准教授)が亡くなりました。学生弁論界の一年後輩で、足掛け30年のお付き合いでした。未だまったく現実感がないのですが、記憶が薄れる前に瀧本君との思い出を幾つか書き残しておきたいと思います。彼からFacebookを通じてもらったメッセージの一部も、当たり障りのない範囲で、誤字脱字をそのままにして書き残しておきたいと思います。あくまで「当たり障りのない範囲」に限りますが。 彼と初めて会ったのは、私が中央大学辞達学会の二年生、彼が一高東大弁論部の一年生の時です。彼は東大法学部で一、二を争うと言われた秀才で、傲岸不遜にして多智多弁。官僚支配の全盛期、サークルの先輩の多くが霞ヶ関に進む中で「私は官僚にはなりませんよ。大蔵省に入るのは東大でトップになれなかった人たちですよ」と放言するようなタイプでし

                                                                  『極私的な評伝 友人・瀧本哲史君の逝去によせて』
                                                                • 樺美智子はなぜ死んだのか 安倍首相が見ない条約の影 日米安保60年(1) | 47NEWS

                                                                  Published 2020/02/25 07:00 (JST) Updated 2020/03/02 12:49 (JST) 1960年1月16日朝、都心から羽田空港に通ずるメインストリートではなく、裏道を猛スピードで駆けぬける車列があった。車に乗っていたのは、岸信介首相を首席とする日米新安保条約調印の全権団だった。そのまま滑走路に乗り入れ、午前8時、アメリカに旅立つ。同日夜出発の予定を急きょ繰り上げての慌ただしい旅立ちであった。 「これをおくるフィンガーの見送りは約五十人の報道関係者のほか約百人の関係者だけ、日の丸もただ一本が雨にぬれてポツンと立っていた」(『読売新聞』1月16日夕刊)。記事中の「フィンガー」とは、送迎用のフィンガーデッキのことである。 全学連による実力行使を避けての出発だったが、『毎日新聞』の「余録」はこう評した。 「もとより無用な混乱は避けるにこしたことはない。だが

                                                                    樺美智子はなぜ死んだのか 安倍首相が見ない条約の影 日米安保60年(1) | 47NEWS
                                                                  • 朝ドラ『ブギウギ』笠置シヅ子とはどんな人物だったのか? 自伝から音楽史まで、関連書を読み解く

                                                                    10月2日から放映が開始されたNHK連続テレビ小説『ブギウギ』、皆さんご覧になっていますか? 今回の朝ドラはいつにも増して注目度が高いようで、書店に並ぶ関連書の数も多い。ドラマに合わせた新刊だけでなく、復刊も目に付く。その中から重要と思われるものを何冊かピックアップして『ブギウギ』鑑賞の手助けとしてみたい。 笠置シヅ子『笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記』(宝島社) ドラマ『ブギウギ』は二週目が終わったところ。個人や組織、団体が仮名に替えられているものの(「日劇」を「日帝」にしたのはちょっとどうかと思った)、おおむね史実に忠実に展開しているようだ。 そこでまず取り上げるべきなのは、『笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記』(宝島社)だ。笠置自身が語った半生記の復刻である。 オリジナルが北斗出版社から発売されたのは1948(昭和23)年9月。この親本はかなり稀覯だと思われる。

                                                                      朝ドラ『ブギウギ』笠置シヅ子とはどんな人物だったのか? 自伝から音楽史まで、関連書を読み解く
                                                                    • 【メモ】「自由を呑みこむワニ『モスクワ』」という独立時の落書きが、リトアニア国会周辺で保存されている - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                                      自由を呑みこむワニ『モスクワ』~リトアニア独立時、国会周辺に描かれた落書きこの画像…「Free」を呑みこむ、「Moscow」と記されたワニ、という落書きは、この本より紹介。 命のビザ 評伝・杉原千畝:一人の命を救う者が全世界を救う 作者:白石仁章ミネルヴァ書房Amazon ハッキリ明示はされていないが、どうも読者層を、若き学生・生徒らで想定しているようで、文章が平易で読みやすい。 そして、構成がフリーダムというか、飽きさせないように?大幅に「コラム」を挿入、杉原の評伝からは離れて、しかし知っておいたほうが理解の進む周辺的な情報を詳しく書いているのだ。 そのコラムの一つとして「命のビザ」の舞台となったリトアニアを紹介する「リトアニアってどんな国?」というのがあり、そこで筆者が首都ヴィリュニスを旅した風景を、自分で撮った写真を添えて紹介しているのだが…。 ワニの落書きとは ・1991年、独立運

                                                                        【メモ】「自由を呑みこむワニ『モスクワ』」という独立時の落書きが、リトアニア国会周辺で保存されている - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                                      • 「同時発売」の舞台裏

                                                                        2020年5月20日。ドイツから遠く離れた日本で、2冊の本が出版されました。 岩波新書の『マックス・ヴェーバー』(今野元・著)と中公新書の『マックス・ウェーバー』(野口雅弘・著)です。 岩波新書からウェーバーの評伝が出されると知ったとき、まったく驚きませんでした。 野口さんにはじめてお目にかかったのは、2019年2月のこと。成蹊大学の研究室でした。訪問の用件はむろん、2020年6月14日に控えた「没後100年」に合わせて「マックス・ウェーバー」というテーマでご執筆をお願いしたい、という相談です。実は、連絡を差し上げたときは「他社から同様の依頼があってもおかしくない」と内心かなりやきもきし、「なぜウェーバーの没年にもっとはやく気づかなかったのだろう」と自分を責めていました。 「100年」は、とても大きな区切りですし、そのタイミングでウェーバーの評伝を刊行するのは、ちょっと考えれば思いつくよう

                                                                          「同時発売」の舞台裏
                                                                        • 【再紹介】村上もとかの大長編「龍」は、北一輝が登場の「6巻」だけ試し読みしても面白い - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                                          「龍」も、 かなりの高評価を受けた人気漫画だとは思うが 、早いもんで終了からもう14年も経過している(※最初の執筆当時)。10年一昔どころか一つ半昔ということになるな。 だから改めて、まず概要を紹介したいと思う。 「龍」の舞台は、時間的には戦前から戦中にかけて…地理的には日本と中国をまたにかけて展開される。 主人公は「京の龍」と呼ばれる、剣道に青春をかける若者押小路龍だ。彼は戦前に実在した、日本武道の精鋭を集めた専門学校「武専」の学生であり、また日本有数の財閥・押小路財閥の御曹司でもある。同時に、風雲急を告げ、今にも戦端が開かれるのではないかという緊張関係にあった日中両国にまたがる「ある因縁」を背負った若者であった。 その武専で鳴らした剣道の腕、財閥御曹司という立場、日中にまたがる因縁……そして何より涼やかで一本気な性格… そんな背景を持つ龍は、昭和初期の日本、アジアを動かした実在の巨人と

                                                                            【再紹介】村上もとかの大長編「龍」は、北一輝が登場の「6巻」だけ試し読みしても面白い - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                                          • ウォルター・アイザックソン著『コード・ブレーカー』を読む - HONZ

                                                                            ウォルター・アイザックソンが、クリスパー・キャス9のジェニファー・ダウドナを主人公に据えて、『コード・ブレーカー』(原題はThe Code Breaker) という新作を出したと聞いて、わたしは「ん?」と思った。アイザックソンがこれまで評伝の対象としたのは、アインシュタイン、スティーブ・ジョブズ、レオナルド・ダ・ヴィンチなど、誰がどう見ても文句なしに突出した人たちで、そういう「天才」の創造の秘密に迫る、というねらいも納得がいく。 しかし、ダウドナというのはどうなんだろう? というのは、もしも本のタイトルが彼女を指しているのなら、「定冠詞(The ) +単数名詞(Code Breaker)」は、one and only のニュアンスを含まずにはすまないからだ。たしかにダウドナはノーベル賞を受賞したが、それだってエマニュエル・シャルパンティエとの共同受賞だ。さらに言えば、ノーベル賞を受賞した科

                                                                              ウォルター・アイザックソン著『コード・ブレーカー』を読む - HONZ
                                                                            • 国学者は西洋の「天使」(エンゲル)をどう見たか - 妖怪と、人類学的な雑記

                                                                              一昨日、「平田派から柳田國男までの国学に見えたる妖怪論」と称して、現在進行中の某原稿の一部を転載したのだが、そういえば1年ほど前、「異類の会」で発表した時も物集高世を引いていたなあ、と思い出したので、また部分転載してみる。当時の発表タイトルは「天狗は悪魔か天使か、はたまた妖精か――日欧翻訳実践における意味の変遷をめぐって」で、レジュメだけはAcademia.eduのほうにアップロードしてある。 そのときはレジュメと別に読み原稿も用意していたのだが、いずれ整理してどこかの媒体に載せたいので、ここでは全文転載はせず、一昨日のエントリーと関係のありそうな、国学者のエンゲル(天使)論に関する部分だけ(レジュメでいうと4ページ終わりから5ページにかけて)載せてみる。(そのようなわけで、全体の文脈はレジュメを参照のこと) ちなみに「国学に見えたる妖怪論」のほうは、僕にとっては妖怪研究の学史の一部という

                                                                                国学者は西洋の「天使」(エンゲル)をどう見たか - 妖怪と、人類学的な雑記
                                                                              • 全日のガチ練習(渕正信vs 岩釣兼生スパー)に関する、補足の議論。「佐藤昭雄が優秀過ぎた仮説」等々 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                                                以前のこの話について、ちょっと小さな継続情報があったので補足します m-dojo.hatenadiary.com ゴン格の最新号、 吉田豪氏は前号の話について、本編では無くマクラでちょっと語っている 吉田豪氏、全日のガチ練習について考える これを読む限り、吉田豪氏も、あまりディープな周辺情報やオフレコトークを聴いてるとかじゃなくて、素朴に北原光騎のインタビューと、渕正信の武勇伝がつながらない、という疑問、という感じのようだ。 GONG格闘技 2023年3月号 アプリスタイルAmazon で、これはやはり前の記事で書いた様に 吉田氏の「渕は全日もガチスパーしていたというけど、北原はそれを否定してる」の話「マシオ駒逝去以降に、時間が経過して変わっていった」で説明つくかと思う 74年 渕正信入門 76年 マシオ駒逝去 79年 佐藤昭雄日本帰国 87年 北原光騎入門 真面目で練習熱心、会社の為に尽

                                                                                  全日のガチ練習(渕正信vs 岩釣兼生スパー)に関する、補足の議論。「佐藤昭雄が優秀過ぎた仮説」等々 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                                                • 鈴木邦男氏、逝去。 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                                                  一水会顧問・鈴木邦男は、令和5年1月11日午前11時25分、療養先の病院にて79歳で逝去しました。葬儀は親族で執り行われ、訃報はご親族を通じ、1月26日にお知らせ頂きました。ここに生前のご厚誼に深謝申し上げます。ご親族への、ご香典、ご供花等は一切ご遠慮願います。問合せ先は、一水会03-3364-2015— 一水会 (@issuikai_jp) January 27, 2023 ブクマのコメントを再録しておきたい。 一水会という団体の、特に今現在の言動に大きな疑念を持つが、鈴木邦男個人は思想でなく、その姿勢のある部分(全部ではない)が大きな尊敬に値した。プロレス・格闘技ファンとしても合掌するのみ。 https://b.hatena.ne.jp/entry/4731510715571707332/comment/gryphon まさに「一水会」のいま現在の問題と 鈴木氏の体調について、記事を書

                                                                                    鈴木邦男氏、逝去。 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-