インボイス制度に登録した事業者は「原則(一般)課税方式」での納税が原則ですが、「簡易課税方式」という税額の計算方法もあります。加えて、当面の間は「2割特例」と呼ばれる経過措置も適用できます。どちらも事務処理の負担を軽減でき、事業区分によっては節税につながる可能性もある方法です。 消費税の納税にかかわる負担を減らすための選択肢を知っておきましょう。 簡易課税方式とは消費税を計算する基本的な方法は原則(一般)課税方式です。売上にかかる消費税(売上税額)から仕入にかかる消費税(仕入税額)をマイナスして計算します。仕入税額をマイナスするためには、仕入先の発行したインボイスが必要です。 一方、簡易課税方式とは、「みなし仕入率」と売上税額を用いて計算した金額を仕入税額として計算します。実際の仕入税額は計算に使わないため、仕入先が発行したインボイスは不要です。そのため、仕入先がインボイス制度に対応してい