コロナ禍により全国で非常事態宣言がされて、不要不急の外出を控えるように言われている中で、4月27日までは、市区町村の役所、役場はかなり混雑していたそうです。それは、10万円の給付金を貰うために、住民登録をしようとしている人たちがたくさん訪れていたからです。 「住民登録をしないで日本に住むことが出来るの?」と思う人も多いと思いますが、世帯単位で住民登録を管理している日本では意外と盲点があるのです。 30万円給付金検討の時に、迷走の原因となった「世帯主」を筆頭者として作成されている住民登録(住民票)は、世界的には実は日本独自のかなり珍しい制度です。何が独自で、現在では何が問題なのか?分かりやすく解説したいと思います。 1.戸籍制度と住民票制度について 日本には、戸籍制度と住民票制度の2つの似たような制度が存在しています。 日本人であれば、日常生活の中で、どのような時に戸籍謄本の写し(戸籍制度に