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  • 「ブルーバックス」おすすめ10冊+α(9/28まで電子版半額セール中) - 沼の見える街

    講談社の科学系新書レーベル「ブルーバックス」が60周年記念ということで、9/28まで大規模な(史上最大らしい)電子版50%セールを開催中なので、個人的に面白かったり広めにオススメできそうなタイトルをまとめておこうと思った。 amzn.to ブルーバックスは広大な科学ジャンルを扱っているレーベル(昨年時点で出版総数2200点らしい)なので、チョイスが偏ってると思うけど…。数学とかも沢山あるのだが弱いジャンルなのであまり紹介できなかった。あと新しめの本が多いです。 60周年記念の一環なのか、ブルーバックス本が読み放題サービスのkindle unlimitedにもけっこうドカンと入ったので、加入して読み倒してもいいかも。いま3ヶ月無料キャンペーンもやってるそうなので(〜10/15)対象者はぜひ。 ところでオススメ本は「10冊」に絞ってみた…つもりだったが、いま目次を数えたら11冊あった。まぁあわ

      「ブルーバックス」おすすめ10冊+α(9/28まで電子版半額セール中) - 沼の見える街
    • kindle unlimitedで無料で読める超良書45選【2024最新版】 - Qiita

      はじめに こんにちは!kindle unlimitedヘビーユーザーです。 kindle unlimitedは定額料金で、登録されている書籍が読み放題というサービスです。 今回はその中で私が読んだ書籍から、おすすめのものを紹介します。 現在は1ヶ月の無料体験もできます。 これを機にぜひ良書を1ヶ月で読破してみてはいかがでしょうか。 ※この記事はAmazonアソシエイトに参加していません。 弊社Nucoでは、他にも様々なお役立ち記事を公開しています。よかったら、Organizationのページも覗いてみてください。 また、Nucoでは一緒に働く仲間も募集しています!興味をお持ちいただける方は、こちらまで。 kindle unlimitedで無料で読める超良書45選 さっそく紹介していきます。以下のカテゴリに分けてみました。 ・ビジネス・実用書 ・健康・メンタルヘルス ・エンジニアにおすすめ

        kindle unlimitedで無料で読める超良書45選【2024最新版】 - Qiita
      • 現在に至る種を広範囲にわたってまきつづけてきた悪魔的な天才──『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』 - 基本読書

        未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン みすず書房Amazonこの『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』はその名の通りフォン・ノイマンの伝記である。1903年生まれの1957年没。数学からはじまって、物理学、計算機科学、ゲーム理論など幅広い分野で革新的な成果をあげ、史上最高の天才など、彼を称える言葉に際限はない。彼と同時代を生きた人物に、クルト・ゲーデルやアルベルト・アインシュタインなどそうそうたる人物が揃っているが、三人すべてを知る人物も、フォン・ノイマンが飛び抜けて鋭い知性の持ち主だと思っていたと語る。 実際、それが誇張表現ではないぐらい彼が一人で成し遂げたことは凄まじかった。その天才性は幼少期から発揮されていて、古代ギリシャ語やラテン語をマスターし、母語のハンガリー語だけでなくフランス語、ドイツ語、英語も話した。45巻の世界史全集を読んで、それから何十年も経った後でも第一章の

          現在に至る種を広範囲にわたってまきつづけてきた悪魔的な天才──『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』 - 基本読書
        • 20人に1人が精神疾患! 現代社会の生きづらさは人間の「自己家畜化」が生み出した?|週プレNEWS

          「20世紀以降は『社会規範から外れた人』の定義が広がります。そして現代では、かつては社会に許容されていた人でも、精神科医療を受けないと生きていけない時代になってきたわけです」(熊代 亨氏) 「自己家畜化」という言葉をご存じだろうか。これは生物が進化の過程でより群れやすく、より協力しやすく、より人懐こくなるような性質に変わっていく現象を指す。 イヌやネコがその代表例だが、進化生物学の研究では人間も自己家畜化をしており、そのおかげで今日のような高度な文明社会を築くことができたという。 しかし、高度に複雑化した現代社会において、すべての人間がその変化に適応できているわけではない。厚生労働省の調査では、今や20人に1人がなんらかの精神疾患の治療を受けているという。 この状況をどうとらえるべきか、精神科医であり『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』の著者である、熊代亨(くましろ・とおる)氏に話を

            20人に1人が精神疾患! 現代社会の生きづらさは人間の「自己家畜化」が生み出した?|週プレNEWS
          • カバは高速で移動すると「宙に浮く」、研究結果 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

            カバは「飛ぶ」ことができるようだ。これはロンドン大学王立獣医学校の研究者らが得た結論で、カバが陸上で全速力で移動する際、4本の足すべてが空中に浮いてる瞬間があることを発見された。 カバ(Hippopotamus amphibius)はサハラ以南のアフリカに生息する大型の水陸生哺乳類だ。カバには2つの種があり、もう1つはコビトカバだ。カバは最大級の陸生哺乳動物でありオスの平均体重は1500kg、メスは平均1300kgに達する。このような巨大な動物であるにも関わらず、カバは驚くほど速く走り、その速度は最大時速30kmに達する(平均的人間が走る速さは約13km/時、ウサイン・ボルトでさえ瞬間的に44.7 km/時で走れるだけだ)。 カバはどのようにして、そんなに速く走れるのだろうか? 過去の研究では、カバは標準的な四足歩行を行い、左後肢、左前肢、右後肢、右前肢の順に接地するゾウと似た方法で進むと

              カバは高速で移動すると「宙に浮く」、研究結果 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
            • 『人間はどこまで家畜か:現代人の精神構造』が出版されます - シロクマの屑籠

              人間はどこまで家畜か: 現代人の精神構造 (ハヤカワ新書) 作者:熊代 亨早川書房Amazon 先日、大和書房さんから『「推し」で心はみたされる? 21世紀の心理的充足のトレンド』が発売されたばかりですが、今度は早川書房さんから『 人間はどこまで家畜か: 現代人の精神構造 (ハヤカワ新書)』という書籍を発売していただくことになりました。 私がつくる書籍には2つのタイプがあって、ひとつは、現代人が心理的にも社会的にもうまく適応していくためのメソッドに重心を置いたもので、1月に発売された『「推し」で心はみたされる?』はその典型です。もうひとつは、現代社会という巨大なシステムがどんな構造や歴史的経緯から成り立っていて、私たちにどんな課題が課せられ、どういった現代特有の生きづらさを生み出しているのかを考えるタイプの書籍で、2月21日発売予定の『人間はどこまで家畜か』は後者のタイプにあたります。 同

                『人間はどこまで家畜か:現代人の精神構造』が出版されます - シロクマの屑籠
              • 文化史本は新たな視座をもたらすことに価値がある - 本しゃぶり

                俺の連載「文化史ぜんぶ読む」の価値は何か。 それは読者が新たな視座を獲得する機会を提供することにある。 文化史本を読んで世界の見方を変えろ。 無事に第2回も掲載されたわけだが 週プレの連載2回目が無事No.39&40号に掲載された。取り上げた本は『歯痛の文化史』である。最近、親知らずを抜くために歯医者に何度も行ったので*1、歯科医療の昔と今の比較を自らの体験も交えながら書いた。 週プレNo.39&40 10/2号 [雑誌] 集英社Amazon 歯痛の文化史 古代エジプトからハリウッドまで 作者:ジェイムズ・ウィンブラント朝日新聞出版Amazon 連載告知は前回の本しゃぶりでがっつり書いた。 だが、後で一つ大事なことが抜けていたことに気がつく。それは連載テーマである『〇〇の文化史』(文化史本) をなぜ読むのか、だ。 前回も書いたように、この連載企画は俺が考えたものではなく、向こうから提案され

                  文化史本は新たな視座をもたらすことに価値がある - 本しゃぶり
                • 井芹仁菜と後藤ひとりという"野生動物" - シロクマの屑籠

                  ガールズバンドクライの井芹仁菜もぼっちざろっくの後藤ひとりも、どちらもセロトニンが乏しくアドレナリンやコルチゾール多そうな雰囲気をまとっていて、社会の家畜になりきれないキャラクターってところは似ているわけですが、— p_shirokuma(熊代亨) (@twit_shirokuma) 2024年5月21日 X(旧twitter)のタイムラインを眺めていて、バンドをやっててロックというキーワードの出てくる二人の主人公についてあれこれ言っているのが聞こえて、思ったことを30分一本勝負にて。 「ロックとは何か」というややこしそうな話題はさておき、『ガールズバンドクライ』の井芹仁菜と『ぼっち・ざ・ろっく!』の後藤ひとりはどちらも、なんだかヒリヒリしていて、社会適応が上手とは言えない主人公なのは共通していますよね。 TVアニメ『ガールズバンドクライ』Vol.1<豪華限定版> (CD付) [DVD]

                    井芹仁菜と後藤ひとりという"野生動物" - シロクマの屑籠
                  • テクノ楽観主義者からラッダイトまで

                    テクノ楽観主義者からラッダイトまで 2023.10.11 Updated by yomoyomo on October 11, 2023, 12:39 pm JST 前回の「先鋭化する大富豪の白人男性たち、警告する女性たち」を書いた後に、「中央公論」2023年10月号に掲載された八田真行氏の「イーロン・マスクは一人ではない」(前半部がウェブ公開されています)を読み、イーロン・マスク、ピーター・ティール、マーク・アンドリーセンといった「シリコンバレーのテクノクラートたち」の思想を表現する「TESCREAL」という造語が紹介されているのが注意を引きました。 「TESCREAL」とは、トランスヒューマニズム(Transhumanism)、エクストリピアニズム(Extropianism)、シンギュラリタリアニズム(Singularitarianism)、宇宙主義(Cosmicism)、合理主義(R

                      テクノ楽観主義者からラッダイトまで
                    • 書評 「進化が同性愛を用意した」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                      進化が同性愛を用意した: ジェンダーの生物学 作者:坂口 菊恵創元社Amazon 本書は進化心理学者坂口菊恵による同性愛を扱った一冊.坂口は進化心理学的に性淘汰産物としてのヒトの行動性差,個人差について探究し,その後その至近要因にも踏み込んで内分泌行動の研究も行ってきた研究者だ.単著としてはナンパや痴漢のされやすさの個人差に関する「ナンパを科学する」に続く2冊目ということになる. 本書は同性愛を科学的に考察するものだが,まず同性愛行動そのものが複雑で多層的な側面を持つこと,またラディカルなフェミニズムや社会正義運動の吹き荒れる昨今,同性愛はなかなか社会的に微妙なテーマとなっていること,さらに(環境要因として)同性愛の社会史や文化史まで視野に入れていることから,かなり複雑で込み入った構成となっている. Part 1 同性愛でいっぱいの地球 第1章では動物界に同性愛行動がありふれていることが強

                        書評 「進化が同性愛を用意した」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                      • マヤの創世神話、めっちゃ早い段階で意外な生物が創られてて笑う「おいしいからな…」「高次の生き物」

                        リンク Wikipedia カーシニゼーション カーシニゼーション(英: carcinization)またはカニ化とは、カニに似ていない形態の甲殻類が、カニに似た形態に進化するという、収斂進化の一例である。 L・A・ボラダイルが "カニへ進化するための自然の試みの一つ" と表現し、進化生物学に導入したものである。多くのカーシニゼーションした甲殻類はヤドカリ下目に属する。 1916年にランスロット・アレクサンダー・ボラダイルが次のように述べた:2017年にケイラー等は以下のように定義した:カーシニゼーションは十脚目の甲殻類において少なくとも5回は独立に起 1 user

                          マヤの創世神話、めっちゃ早い段階で意外な生物が創られてて笑う「おいしいからな…」「高次の生き物」
                        • ADHDや社交不安症はなぜ増え続けるのか。熊代亨『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』より「はじめに」全文公開|Hayakawa Books & Magazines(β)

                          ADHDや社交不安症はなぜ増え続けるのか。熊代亨『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』より「はじめに」全文公開 あなたは文明社会の進展にあわせて模範的に、家畜的になりたいと願いますか? 注目の精神科医が、進化生物学の注目仮説「自己家畜化」をキーワードに現代の人間疎外を論じる新刊が『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』(熊代亨、ハヤカワ新書)。2/21発売の本書より、「はじめに」を公開します。 『人間はどこまで家畜か』 早川書房『人間はどこまで家畜か』はじめに「人間が家畜化していく、家畜のように飼い馴らされていく」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持ちますか? 宇宙人が地球を侵略し、ブロイラーのように人間をおいしく食べやすい生き物に改良し、ケージのなかで効率的に飼育する……そんなのはまっぴらだと思った方もいらっしゃるでしょう。あるいは映画『マトリックス』で描かれたような、コンピュータ

                            ADHDや社交不安症はなぜ増え続けるのか。熊代亨『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』より「はじめに」全文公開|Hayakawa Books & Magazines(β)
                          • 「ネコは進化的に完璧」と進化生物学者が熱弁

                            見た目の愛らしさや運動能力、独立性の高さなどを理由にネコを称賛する人は多くいますが、世界有数の自然史系博物館として知られるロンドン自然史博物館で働く進化生物学者のゴスワミ氏は、科学的な視点から「ネコの進化的な完璧さ」を解説しています。 Cats Are Perfect. An Evolutionary Biologist Explains Why - Scientific American https://www.scientificamerican.com/article/cats-are-perfect-an-evolutionary-biologist-explains-why/ 肉食動物のネコは複数の種類が世界中のさまざまな地域に古くから生息しており、生態学的にはみな同じことをしています。さまざまな種類がいるにもかかわらず、ネコの違いは柄やサイズのみであるため、なぜこれだけ異なる種

                              「ネコは進化的に完璧」と進化生物学者が熱弁
                            • 現在に至る種を広範囲にわたってまきつづけてきた悪魔的な天才──『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』 - HONZ

                              アナニヨ・バッタチャリヤ (原著), 松井信彦 (翻訳) 出版社: みすず書房 発売日: 2023/9/21 この『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』はその名の通りジョン・フォン・ノイマンの伝記である。1903年生まれの1957年没。数学からはじまって、物理学、計算機科学、ゲーム理論、気象学など幅広い分野で革新的な成果をあげつづけ、史上最高の天才など、彼を称える言葉に際限はない。彼と同時代を生きた人物に、クルト・ゲーデルやアルベルト・アインシュタインなどそうそうたる人物が揃っているが、その三人すべてを知る人物も、フォン・ノイマンが飛び抜けて鋭い知性の持ち主だと思っていたと語る。 実際、それが誇張表現ではないぐらい彼が一人で成し遂げたことは凄まじかった。たとえば子どもの頃、フォン・ノイマンは古代ギリシャ語やラテン語をマスターし、母語のハンガリー語だけでなくフランス語、ドイツ語、英語も

                                現在に至る種を広範囲にわたってまきつづけてきた悪魔的な天才──『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』 - HONZ
                              • 丸善京都の熊代亨選書フェア@はてなブログ編 - シロクマの屑籠

                                ・丸善京都本店、『人間はどこまで家畜か』刊行記念・熊代亨選書フェア ご好評いただいている『人間はどこまで家畜か』にまつわる本や問題意識が近い本を集めたフェアを、丸善京都本店さんで開催していただいています(ありがとうございます!)。そちらで紹介されている本については、京都丸善本店さんで実際に手に取ってみていただければと思います。 このブログでは、ぎりぎり選外になった本や、値段が高すぎたり難易度が高かったりして紹介をためらった本、諸事情から選外に漏れた本などをまとめて紹介したいと思います。 1.ちょっと重たいかもと思って紹介しなかった本 ヘンリック『文化がヒトを進化させた』 文化がヒトを進化させた―人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉 作者:ジョセフ・ヘンリック白揚社Amazonハーバード大学の進化生物学教授が書いた刺激的な本。ヒトの進化が文化を創りだしたのは昔から言われていることですが、この本で

                                  丸善京都の熊代亨選書フェア@はてなブログ編 - シロクマの屑籠
                                • 心理学の教科書にも載っている「古い脳構造の上に新しい脳構造が追加された」という考えは間違いだと心理学者が指摘

                                  脳はいくつかの部位に分類されますが、自律神経活動に関与している大脳辺縁系を「古い脳」と捉え、知覚や知性に関与する大脳新皮質を「新しい脳」と捉える見方があります。これについては「新しい脳が古い脳構造の上に追加されるように進化してきた」という考え方があるのですが、ミシガン州立大学心理学部のジョセフ・セザリオ氏は「誤りである」と指摘し、その理由について解説しています。 Your Brain Is Not an Onion With a Tiny Reptile Inside - Joseph Cesario, David J. Johnson, Heather L. Eisthen, 2020 https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0963721420917687 思考や言語をつかさどる大脳新皮質は、いわゆる「高等生物」ほど大きい傾向にあり、人間ではチ

                                    心理学の教科書にも載っている「古い脳構造の上に新しい脳構造が追加された」という考えは間違いだと心理学者が指摘
                                  • 集英社学芸部 - 学芸・ノンフィクション

                                    前回までで、ヒトの色覚には、多数派の3色覚と、少数派の2色覚があることが分かりました(さらに「中間型」があることは、先の回でお話しします)。今回は、そのような色覚の「多型」が、進化の歴史の中でどのように生まれてきたのかを見ます。 生き物の色覚の進化を振り返る〜魚類、爬虫類、鳥類は4色型 ヒトは、集団の中に3色覚と2色覚をあわせ持った、珍しい種です。 今の知見では、こういった多様性を持っていることがヒトにとって普通であり、むしろ「正常」な状態なのかもしれない、と言えます。また、このような集団であることが、進化の中で重要な意義を持ってきたのであろうとも示唆されています。 こういった理解は、今後の「色覚観」を創っていくために重要なことなので、少しだけ遠回りして「色覚と進化」について考えてみましょう。 わたしたち脊椎動物の色覚の基本形は、実を言うと錐体(すいたい)細胞の種類が、2種類でも3種類でも

                                    • 【Orca-2-13b】Microsoftの最新小型LLMがLlama 2を超える性能を叩き出す | WEEL

                                      WEELメディア事業部テックリサーチャーの藤崎です。 2023年11月21日に、Microsoftから小規模言語モデルの「Orca-2-13b」が公開されました。 このモデルはmeta社が開発したLLAMA 2と呼ばれる言語モデルをベースにしており、推論能力を向上させるために開発されました。 Orca-2-13bを発表したMicrosoft Researchのツイートは早くも1000を超えるいいねを獲得しており、高い注目を集めていることがわかります。 特に、Orca-2-13bは推論能力と問題解決スキルが高いとされており、使ってみると映画『スタートレック』シリーズにて、乗組員が複雑な問題を解決するためにエンタープライズ号のコンピューターシステムに助言を求めるシーンを彷彿とさせます。 この記事ではOrca-2-13bの導入方法や使い方、どこまでできるのかの検証を行います。 ベースとなったLL

                                        【Orca-2-13b】Microsoftの最新小型LLMがLlama 2を超える性能を叩き出す | WEEL
                                      • 読書メモ:『14歳から考えたい レイシズム』&『14歳から考えたい セクシュアリティ』&『14歳から考えたい 優生学』 - 道徳的動物日記

                                        『福祉国家』、『ポピュリズム』、『移民』、『法哲学』、『マルクス』などに続いてVery Short Introduction シリーズの邦訳書を紹介するシリーズ。 今回はすばる舎から出ている『14歳から考えたい』シリーズのうち3冊を一気に流し読みしたので、ごく短い感想だけ残しておく。なおいずれも「14歳」向けではないし、「14歳」向けにしようとする努力が裏目に出ているように思えるのだが、これに関しては『14歳から考えたい 貧困』の感想を書いたときに十分に愚痴ったので割愛。 テーマがテーマだということもあり、基本的にどの本もサヨクというか左派的な観点から書かれていて、他のVery Short Introduction シリーズに比べても中立性や客観性には欠ける。とはいえたとえば『レイシズム』というテーマを中立的に扱うことは可能ではあろうがそのような行為自体が他の左派からの批判を受けるリスキー

                                          読書メモ:『14歳から考えたい レイシズム』&『14歳から考えたい セクシュアリティ』&『14歳から考えたい 優生学』 - 道徳的動物日記
                                        • 植物を揺らして害虫防除、農薬不要で収量アップも、市販化に向け実証実験中「振動農業技術」

                                          植物に特定の振動を与えることで害虫の行動を制御し、農業被害を軽減させる「振動農業技術」について17日までに、九州大学大学院などのグループが研究成果を発表した。農薬不要で昆虫の薬剤抵抗性もない防除法で生産者の省力化につながるだけでなく、収量増加の可能性もあると期待される。研究成果は5月10日、オランダの学術雑誌にオンライン掲載された。 進化生物学が専門の九大大学院の立田晴記教授らのグループが発表した。昆虫は配偶者やエサ探し、捕食者の動きなど、振動を利用して周囲の状況を知ったり、コミュニケーションをとったりしている。こうした反応を逆手にとって害虫の行動を制御する研究が進められている。 実験ではコナジラミを放した温室内のトマトに100ヘルツの振動を与えたところ、コナジラミの幼虫密度が約40%低下し、トマトは受粉が促進された。立田教授は「繁殖がどのように抑制されるのかは現在研究を進めている。受粉促

                                            植物を揺らして害虫防除、農薬不要で収量アップも、市販化に向け実証実験中「振動農業技術」
                                          • 書評 「善と悪の生物学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                            善と悪の生物学(上) 何がヒトを動かしているのか 作者:ロバート・M・サポルスキーNHK出版Amazon善と悪の生物学(下) 何がヒトを動かしているのか 作者:ロバート・M・サポルスキーNHK出版Amazon 本書は,ストレスについての神経生理と行動の研究者で,アフリカで長年ヒヒの観察をしたことで知られるロバート・サポルスキーによるヒトの行動(特に暴力と攻撃と競争)についての一冊.進化生物学,脳神経科学,心理学の至近要因,究極要因の両方を含む広範な知見が簡潔に紹介され,著者自身の様々な考察が述べられている重厚な一般向け啓蒙書だ.サポルスキーは2001年に自伝的な回想録「A Primate's Memoir: A Neuroscientist's Unconventional Life Among the Baboons」を出しており(邦訳書は「サルなりに思い出すことなど」で2014年刊行)

                                              書評 「善と悪の生物学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                            • なぜヒトは閉経後も長く生きられるのか…進化生物学が解き明かした「おばあちゃん仮説」をご存知か シニアがいたからホモサピエンスは生き残れた

                                              チンパンジーに「老後」はない ――日本ではいま、人口の3割を65歳以上の高齢者が占めています。そのなかでシニア世代にはどのような役割があるのか。小林先生は生物学的視点から、どのように考えていますか? 【小林】動物学的には、子どもを産めなくなった時期、つまりメスの閉経を「老化」、それ以降を「老後」としています。その定義で言えば、ヒト以外の哺乳動物で老後があるのは、シャチとゴンドウクジラだけなんです。ヒトとゲノムが99%同じチンパンジーでも、死ぬ直前まで排卵があって生殖可能なので、老後はありません。寿命は40~50歳です。 ではなぜヒトの女性は、50歳前後で閉経した後も30年以上生きるのか。進化学の世界ではその理由の一つを、おばあちゃんは若い世代の子育てを手伝うなどの役に立つからだとしています。これを「おばあちゃん仮説」といいます。もう少し詳しくお話ししましょう。 ヒトのご先祖様は今で言うとこ

                                                なぜヒトは閉経後も長く生きられるのか…進化生物学が解き明かした「おばあちゃん仮説」をご存知か シニアがいたからホモサピエンスは生き残れた
                                              • 深層学習と新しい心理学(明治学院大学 研究員:池田功毅、九州大学准教授:山田祐樹、慶応義塾大学教授:平石界) |「こころ」のための専門メディア 金子書房

                                                深層学習と新しい心理学(明治学院大学 研究員:池田功毅、九州大学准教授:山田祐樹、慶応義塾大学教授:平石界) 近年の深層学習(ディープラーニング)の発展には目を見張るものがあります。この発展の前で心理学は、何ができるのでしょうか? 深層学習技術が発展した世界における新しい心理学の可能性について、お三方の先生にご執筆いただきました。 科学的な心理学の目標は、心を科学的に理解・予測し、その成果を社会に役立てていくことだと言われます (e.g. 鹿取 et al., 2020)[1]。しかしこの記事の著者である私たちは、当の心理学者であるにもかかわらず、ここのところ再現可能性危機やらエビデンスレベルやらと、心理学の科学性やその社会的役割について疑問を呈し、不安を感じさせるような議論ばかり行ってきました (池田 & 平石, 2016; 平石, 2022; 平石 & 中村, 2022; 山田, 20

                                                  深層学習と新しい心理学(明治学院大学 研究員:池田功毅、九州大学准教授:山田祐樹、慶応義塾大学教授:平石界) |「こころ」のための専門メディア 金子書房
                                                • Youtubeの音だけ聞きながら寝るとよく寝れる(おすすめの教養系ゆっくり解説チャンネル集) - nomolkのブログ

                                                  わりと(というかかなり)寝つきがいい方でベッドに入ると秒で寝てしまうことも多いのだが、以前はそれでも体調次第で、あるいはベッドの中でSNSとか見たりしているうちに目が冴えてしまい、時間だけが過ぎていくということしばしばがあった。 ここ数年は寝る時にYoutubeの音だけを聴くようにしていて、そうすると眠れないことがほぼなくなった。 ポイントは2つあって、 光(スマホの画面や、読書のための照明)を見ていると目が冴える 対策:目を閉じて視覚を使わない 何もしていないと考え事をはじめてしまいかえって眠れなくなる 対策:重要でない情報を適度に入れて意識をそらす この2点を満たすので、平穏に眠りにつくことができる。 オーディオブックでもいいのだけど途中で寝てしまうとどこまで聴いたかわからなくなりがちなので、短いYoutubeが個人的にはしっくりきている。 寝る用のイヤフォン、それが寝ホン 妻と寝室を

                                                    Youtubeの音だけ聞きながら寝るとよく寝れる(おすすめの教養系ゆっくり解説チャンネル集) - nomolkのブログ
                                                  • 【最終回】『君が心をくれたから』の第1話「赤信号を見落として事故に遭う」はありえない…ドラマに描かれた「色覚障害」の真実(川端 裕人) @gendai_biz

                                                    「【色覚障害】だと赤信号が見えない」のは本当? 今期、放映されているテレビドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ)は、永野芽郁さん演じるヒロインが、愛する人の生命と引き換えに五感を失っていくというファンタジー仕立てのラブストーリーです。 第一回の放送では、ヒロインが愛する青年が、「色覚障害(作中の呼称)」ゆえに、歩行者信号の「赤信号」を見落として、交通事故にあうシーンが描かれていました。 普通に見てしまえば、「そういうこともあるのか」とスルーしてしまいそうなシーンです。しかし、これが物議をかもしました。というのも、作中で想定されているのであろう「2色覚」や「強度の先天色覚異常」(ともに眼科の診断名)では、実際にそのようなことはありそうにないからです。 X(旧ツイッター)などのソーシャルメディアでは、疑問を呈する当事者や関係者が続出しましたので、それをご覧になった方もいるかもしれません。

                                                      【最終回】『君が心をくれたから』の第1話「赤信号を見落として事故に遭う」はありえない…ドラマに描かれた「色覚障害」の真実(川端 裕人) @gendai_biz
                                                    • 「座っている時間が長い人」が知らぬ間に支払ってしまう「代償」とは?

                                                      医学博士。世界中の起業家や投資家、テック企業のエグゼクティブを対象に個別化医療サービスを提供する人気のコンシェルジュドクター。スタンフォード大学メディカルスクールの講師として健康寿命に関する講義を担当した。医療活動、個人ブランド、起業家や教育者としての活動を通して、人々の健康寿命を延ばすことに情熱を注いでいる。2012年より、デジタルヘルス業界、コンシューマーヘルス業界、バイオテクノロジー業界の50社を超える企業のアドバイザーやコンサルタントを務める。アダモ・バイオサイエンスの創設者兼CEOでもある。本書が初の著書。 脳と身体を最適化せよ! スタンフォード大学で「健康寿命」の講義を担当した、シリコンバレーの起業家たちの専属医を勤める医学博士が最先端の科学的健康法を紹介。脳と身体を最適化することで、最大限のパフォーマンスを保ったまま長生きすることができる。多数の研究結果や事例に加え、誰でもす

                                                        「座っている時間が長い人」が知らぬ間に支払ってしまう「代償」とは?
                                                      • Oxfordで学位審査してきた - Life is Beautiful

                                                        10/7-13の間、Oxford大学に行き、学位審査の外部委員として仕事をしてきました。初めてのOxford、初めての審査ということで、少し緊張しながら渡航したのですが、かえがたい経験をしました。日記を兼ねて綴っていた内容なので長いですが、ひょっとしたら参考になる部分もあるかもと思い、こうして公開しています。 依頼着弾: 件名“Hi”のeメール 渡航前の準備 旅程を決めた後 Collegeとはなんぞ 旅費 学位論文を精読する Oxford Day 1 観光 St John's dinner: “Formal dinner” St John's の客室の残念だったところ Oxford Day 2 内部審査員Alanとの打ち合わせ Stuとの散歩 Oxford Day 3 Viva本番前 Viva 本番! Viva終了 Oxford Day 4 大変で楽しかった 依頼着弾: 件名“Hi”のeメ

                                                          Oxfordで学位審査してきた - Life is Beautiful
                                                        • [寄稿]韓国、いっそのこと少子化対策なぞなくしてしまえば?

                                                          1人当たりの所得、健康寿命、寛容などの項目ではあまり差がない。いっぽう社会的支持、人生の選択に関する自由、不正腐敗に対する認識では大きな差がある。自己責任で無限競争を繰り広げながら生きる韓国人は、苦しい時に信じ、支えてくれる友人知人がほとんどいない。最上位諸国においては、正規職の安定と非正規職の高賃金は「選択」の問題だ。韓国においては勝者である正規職が特権を独占し、敗者である非正規労働者は永久に差別されるという「運命」の問題だ。 チョ・ヒョングン|社会学者 教養科学の本を読むのが好きだ。洞察力に満ちた進化生物学分野の本が特に面白い。時には、ハッと事実に気づく瞬間が訪れることもある。進化生物学の前提は、すべての生命体が本能に従って生存と繁殖を追求している、というものだ。原始の単細胞生物から始まったこの本能が数十億年間にわたる遺伝子の複製を通じて受け継がれ、進化した結果が私という存在だとは、神

                                                            [寄稿]韓国、いっそのこと少子化対策なぞなくしてしまえば?
                                                          • ハーディ・ワインベルクの法則とは?

                                                            ハーディ・ワインベルクの法則は、遺伝学と進化生物学の分野で重要な法則の一つです。この法則は、遺伝子座における遺伝子頻度の変化が特定の条件を満たす場合には起こらないという原則を示しています。 この法則は、イギリスの数学者ゴッドフリー・ハーディとドイツの医学者ヴィルヘルム・ワインベルクによって独立に提案されました。ハーディは数学的なアプローチから、ワインベルクは生物学的な背景からこの法則を導き出しました。 ハーディ・ワインベルクの法則の要点は以下の通りです: 大規模な集団 この法則は、無限に大きい集団(無限個体数)を仮定しています。これにより、遺伝子頻度が変動する要因が限定的になるという前提が成り立ちます。 遺伝子頻度の不変性 遺伝子座における遺伝子頻度は世代を経て変化しない(平衡する)とされます。つまり、特定の遺伝子が特定の頻度で存在していると仮定されます。 突然変異や自然選択の影響がない

                                                              ハーディ・ワインベルクの法則とは?
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