1月21日、欧州中央銀行(ECB:European Central Bank)は政策理事会を開催し、金融政策について決定した。概要は以下の通り。 【金融政策決定内容】 ・政策の変更なし ・PEPPの金額について、良好な資金調達環境に応じて柔軟に変わること(全額を利用する可能性、増額をする可能性)を声明文に明記 【記者会見での発言(趣旨)】 ・現在の経済状況は12月の経済見通しとおおむね整合的と評価できる ・PEPPは良好な資金環境を維持するという目的が達成されるかに応じて、柔軟に利用される 今回は前回12月にコロナ禍対応の緊急策をまとめて拡充したこともあり、金融政策は現状の政策を維持した。 景気見通しについては、足もとで感染拡大が続きロックダウン(都市封鎖)が長期化している国も多く、変異種の脅威なども指摘されているが、現時点ではプラスの要因(質疑応答では、ワクチン接種開始、英EU間の交渉合