ケインズ研究で有名な、経済学者で英上院議員のRobert Skidelsky氏が、金融政策にまつわる建前がなくならない理由を皮肉たっぷりに解説している。 BOEは、金融・財政政策の間には関係はなく、資産買入れは単に2%物価目標を達成することを狙って行ったものだと主張する。 2020年3月以降のBOEの資産買入れ額が同期間の財政赤字に偶然にも一致した事実は、偶然以外の何物でもない。・・・ さらに、BOEの擁護者たちは、単に量的緩和の規模がBOEの物価目標達成のために必要なものとは異なると示唆することでさえ、BOEの対インフレの信認を損なうと言う。 スキデルスキー教授がProject Syndicateで痛烈な皮肉を重ねている。 かつてインフレに苦しんだ英国の識者がどう金融政策を見てきたかが伺われる文章だ。 スキデルスキー教授の解説がすべて正しいのかは議論があろうが、とても面白く勉強になる内容